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モロ先生の授業「社会利益と企業利益を繋げよう」

このnoteは2023年6月17日のstand.fmの音源、『サウンドフリージョイ公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。

「パーパス」をインストールするために必要な2つの工程

昨日のコミュニティ限定記事で、これからは「メッセージが大事だよね」というような記事を書かせていただいて、そしてYouTube講演家の鴨頭さんも先日のVoicyの放送で「企業のパーパス」について言及されていました。

「パーパス」というのは「目的」のことですね。
 
「ウチの会社(チーム)は何の為にあるのか?」を明確にしていくことが大事だということを、まぁ、皆、あの手この手で言っています。
 
なぜ、今、「パーパス」が重要視されているかというと、インターネットでこれだけ繋がりきってしまうと…サービスの「機能」に関しては、どこもドッコイドッコイで、機能で差別化を図ることが難しくなって、昔のように「機能検索」に引っかかることがなくなってきた…というところから始まり…次に、「どうせ同じようなものを、同じような値段で買うのならば、誰から買うか?」という考えの「人検索」が台頭してきて、「機能」から「意味」の方にズズズッと動いた。

で、僕らは、その「人」を選ぶ時に「お世話になっている人」「応援したくなるストーリーを持っている人」などなど、いろんな理由があると思うのですが、おそらく、それらの上位互換が「パーパス」なんですね。
 
「結局、この人、この会社は、商売を通じて、社会に対してどんなイイことをしようとしているのか?」というのが、個人や会社を品定めする際の項目に入ってきた。
 
この「パーパス、大事っす」というのは世界的な流れというか「現代の結論」なので、もちろん、全員がインストールしておかなきゃいけないことだと思うのですが、インストールする上で、二つほど「踏まなきゃいけない工程」があると思っています。
 
一つ目は、「個人や企業の『目的』が重要」というのは、あくまで、「機能で差別化を図りにくくなってきた」という前提の上に成り立っているものである…ということですね。
 
つまり、「ウンコ味のカレー屋さん」が「ウチのパーパスはぁ〜」というのは勘違いも良いところで、パーパスの前に、まずは「ウンコ味」を改善して、「美味しいカレー」を提供しないといけない。
 
「機能で差別化を図りにくくなってきた」とはいえ、機能でブッちぎりに負けている個人や企業はちゃんといるので、まずは「機能の合格ラインに乗せる」ということですね。
 
次に(ここからが本題なんですけども)、チームの皆で「パーパス」について議論する時に、「目的を持とう!」というだけじゃなくて、「企業の目的を明確にすることによって、どういったルートを辿って、企業に利益がもたらされるのか?」というところも共有しなきゃいけない。

「社会利益」がどういうルートで「企業利益」になるのか?

朝っぱらからややこしい話をしてすみません。
もう少し噛み砕いてお話しします。
 
社会にとってイイこと(=社会貢献の結果)を「社会利益」、企業にとってイイことを「企業利益」という呼び方をした時に、「社会利益をもたらすだけで、企業利益につなげていない企業は、お金が回らなくなって倒産するので、社会利益ももたらせなくなっちゃう」という現実がある。
 
多くのSDGs系や、スピ系の団体が、まさにそれで、すごく崇高な理念を掲げて、素敵なメッセージを発信していて、社会利益をもたらしているのかもしれないけれど、企業利益に繋げていないし、チームメンバーも「自分達の社会貢献が、どういった形で、自分達に金銭的な利益をもたらすか?」がイメージできないままやっちゃってるので、半年もすればジリ貧になって、活動がフェードアウトしていく…というパターンが多いです。
 
昨日のコミュニティ限定記事で書いたので、詳しくは、そちらを読んでいただきたいのですが、たとえば、ブロードウェイだと「トニー賞」という舞台界のアカデミー賞があって、そこでは、時代に合っているパーパスを掲げている作品が選ばれるんです。

もちろん「圧倒的に面白い」というのは大前提です。
 
去年だと『A STRANGE LOOP』という「Black Lives Matter」の流れを汲んだ作品が作品賞を取ったんですけども、そうすると、翌日から『A STRANGE LOOP』は、すごい客入りで、面白いのが、お爺ちゃんお婆ちゃんが多いんです。

つまり、観光客だけじゃなくて、地元の人もものすごく足を運ぶんです。
 
ブロードウェイでは、もう誰の目にも、社会利益と企業利益が繋がっていることが分かる。
 
だから、ブロードウェイに参戦するカンパニーは「どんなメッセージを届けるか?」という議論に体重が乗るんですね。
 
メッセージが重要だということを皆が理解するには、繰り返しになりますが「社会利益をもたらすことが、どういうルートを辿って企業利益をもたらしてくれるのか?」ということを、チーム全体が把握しておく必要があるんですね。
 
そして、これはリーダーの仕事ですね。
 
リーダーがちゃんと理解して、スタッフ全員が腹落ちするまで、「ここで、これをやれば、こうなって、こうなるでしょ」をリーダーがちゃんと説明してあげなきゃいけません。
 
もう少し解像度の高い話は昨日のコミュニティ限定の記事で確認してください。

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