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モロ先生の授業「『街ガチャ』という概念」

このnoteは2023年8月5日のstand.fmの音源、『サウンドフリージョイ公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


クリエイターさんの戦闘力は「才能✖️場所」

ちょっと雑談から入りたいんですけども…優秀なクリエイターさんって、たくさんいらっしゃるじゃないですか?
 
すごい絵が描ける人もいるし、すごい衣装やすごいライティングを作れる人もいる。
お料理なんかもそうですね。
 
ただ、いつも思うのが、多くの場合、その技術や才能に対して、リターンが見合ってないような気がしています。
 
「すごい人」よりも、「上手くやっている人」の方がリターンが大きかったりする。
 
プロとして活動する以上、「上手くやっている人」のリターンが大きいのは否定しませんが、だけど、「すごい人」の一ファンとしては「すごい人のリターンがもっと大きくてもいいよぁ」と思うんです。
 
そこで、自分ごときに何ができるかなぁと考えた時に、自分の「これが好き!」という世界観(器)を作ってしまって、同じように、その世界観が好きな人にとことんアプローチして、その上で、その世界観をより加速させてくださるクリエイターさんにお声がけしよう、と思ったんです。
 
よく、お仕事でご一緒させていただくクリエイターさんには「集客とかしなくていいです。お金の心配もしなくていい。そんなことは全部コッチでやりますんで、そのかわり、パフォーマンスでブッちぎってください」とお願いしているんです。
 
クリエイティブに100%集中できる環境をお渡しした方が、相手が言い訳できないじゃないですか?
 
なので、「クリエイターさんとの縁の切れ目は、クリエイターさんのパフォーマンスがヘボかった時」の一点だけ。
 
クリエイターさんとは、その関係でいた方が健康的だと思うんです。
 
これは僕個人だけじゃなくて、僕が働いている「FREEJOY」という会社の理念でもあります。
 
なので、逆に言うと、クリエイターさんには絶対に言いませんが、FREEJOYのスタッフが、「集客」の問題や「お金」の問題を後回しにした時、あるいは、その勉強をサボった時はメチャクチャ怒ります(笑)。

コッチはコッチで、「受け皿としてのプロフェッショナルであれ」といったところです。
 
昨日、「メタバースに飛びつく企業の世界観がダサすぎて泣けてくる」という話をさせていただきましたが、僕が何に引っかかっているかというと、残念ながら、あの世界観だけじゃ、お客さんを呼べないんですね。
 
なので、結局、参加するクリエイターさんのファン頼みになっちゃうし、参加するクリエイターさんに「集客」の負担をかけちゃうことになる。
 
じゃあ、クリエイターさんにも言い訳が生まれるじゃないですか?
 
パフォーマンスが少々ヘボくても、「とはいえ、俺のファンでまわってるんでしょ、この空間は」みたいな嫌な言い分が成立してしまう。
 
それって何も面白くないなぁと思って…「そんな、消化不良を起こしてしまうシステムに対してGOを出してしまうのって、経営者としてどうなんだよ」という気持ちが僕の中にあるんでしょうね。

そんな流れから、昨日のコミュニティの記事で「世界(器・場)の作り方」について、かなり掘り下げた話をしたんです。

たとえばクリエイターさんの戦闘力の計算式って、「才能✖️場所」なんです。
 
これはもう間違いなくて、どれだけ素晴らしい才能を持っていても、活動する場所を間違ったら花開くことはない。
 
逆に言うと、場所に恵まれたら、才能との掛け算で爆発する。
 
「どこに自分の才能を落とすか?」というのもクリエイターさんの大切な仕事の一つなのだと思います。

『親ガチャ』よりも深刻な『街ガチャ』

で、昨日、「どこで活動するか?が重要だよね」みたいなことを書いたコミュ記事の中で『街ガチャ』という言葉を使ったんです。
 
『親ガチャ』ならぬ、『街ガチャ』です。

これはクリエイターさんの話じゃなくて、もっと一般的な話なんですけども、『親ガチャ』という嫌な言葉があるじゃないですか?
 
「親は選べない」ということと、「親によって、人生のスタートラインが全然違うよね」ということから、「これはガチャだ」と。
 
たしかに、これはデータで出ていますが、たとえば良い大学に入っている親の平均年収はやっぱり高いんですね。子供の教育にお金をかけられるので。
 
他にも、身体的な特徴だったり、あれやこれやと、親から引き継ぐポジティブなものや、ネガティブとされてしまうものって、たくさんありますよね。
 
たしかに、そこで差が生まれているのは間違いないと思うんです。
 
でも、ぶっちゃけた話、日本でしょ?
そこまで格差は無いですよ。どこかの国みたく、超大金持ちもいないし、超貧乏人もいない。
 
本気を出せば、巻き返せるレベルです。
 
だって、死ぬ気で暗記すれば東大には入れるわけじゃないですか?
日本の受験って良いシステムですよね。ちゃんと逆転できるようになってる。
 
なので、『親ガチャ』に関しては、こと日本においては大した問題じゃないと思っています。
 
問題は『街ガチャ』で、僕らは生まれる街を選ぶことができないんですね。
そして、多くの人が、生まれた町で暮らすことになる。
 
「明日からメルボルンで住もうかな」は現実的じゃないじゃないですか?
 
で、問題は、自分の人格を作るのは「まわりにいる人」だということです。
自分に情報をまわしてくれるのは、自分のまわりにいる人なんです。
 
ニューヨークに生まれたら、NFTは当たり前にあるわけですが、何とか県、何とか群に住んでいたら、NFTなんて存在しないし、「アルファベットを三文字以上並べたら詐欺扱いされてしまう」みたいなことが平気であるわけで、そこに生まれてしまったら、世の中で何が起きているかを知れないから、「一発かましてやろう」とすらならない。
 
NFTを知らなかったら、「NFTで逆転してやろう」とはならないんです。
 
親の年収が200万円だったら、「こりゃ頑張らないとな」となるけど、街全体で情報音痴だったら、何も思えない。
 
『親ガチャ』なんかよりも、『街ガチャ』の方が、よっぽど深刻な問題だと思う。
 
なので、一度で良いので、外の世界に出てみることをオススメします。

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