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2019.09.20 整髪剤はハゲを防止するものじゃない

散髪で「整髪剤はつけますか?」と言われたが、整髪剤が何なのかよく分からなかった。ワックスとかポマードのことで、使わないから分からないのも無理ないよなぁ。

「何か効果はあるんですか? 例えばハゲ防止とか」と言ったら、床屋の兄さんが俺のことを「若いのにハゲを凄く心配してる人」と勘違いしたようで、そこからハゲ対策の話を長々とされた。

違うんですよ、頭につけるものの効能として真っ先にハゲ防止を思いついただけであって、気にしてるワケじゃないんですよ。

「シャンプーの前に一度シャワーで頭をしっかりと洗う」「シャンプーをまず手のひらで泡立ててから頭につける」「泡をすすぐ時間は洗った時間の倍」「ドライヤーで頭皮を乾かす」「睡眠と栄養」などなど…。次そこに行くのだりぃな。


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引っ越しをして新しい町に住んだら、今まで行ってたスーパーや商業施設、理髪店などを一新することになる。その時に普通は地図アプリで検索して、生活圏内にある×安くてお得な店、という条件で絞り込みをするものだ。

しかし自分はなんか、一番最初に行きつけのお店の設定を間違える傾向にある。この日記に書いていた理髪店は、家から一番近い店ではあったが、チェーン店ではなく個人経営の店舗だったのを覚えている。

少し遠くなるが、十分生活圏内と言える位置にチェーン店の1000円カットがあったのに気づいたのは、この年の春(2019年の3月)に一人暮らしを始めてから、2年後のことだった(2021年の春)。

1年間はお高い個人経営の店に通い続け、もう1年間はバスに乗って遠くの1000円カットに通っていた。なぜもっと早いうちから地図アプリで検索しなかったのか。バスに乗って1000円カットに通うって何だよ。

今年の春に引っ越しをした時も、何故か半年くらいは一番近いウエルシアではなく、3番目に近いウエルシアに通っていた。遠い上に狭い道路を走っていかないとたどり着けないウエルシアにわざわざ行っていた。

何でもっと早く検索しなかったんだよ。道幅の広い道路を走って向かうことのできるウエルシアが、もっと近くにあったんだよ。自分の性格として、一度決めた行きつけの店を変えることが難しいというところがあるのかもしれない。

個人経営の理髪店に通ってた時は、毎回4000円くらい払ってた記憶がある。4000円あれば1000円カットに4回行けるじゃん(小学生の算数)。

個人経営の理髪店は喋りかけてくるのが嫌だね。整髪剤をハゲ防止と勘違いしてるなんて、多少の訂正にとどめて黙ってくれればいいのに。うるさかったし、次その店に行った時に「ハゲを気にしてる大学生が来たよ」と思い出されるのが嫌なんだよ。

それで4000円も払わされるってさ、キャバクラじゃねぇんだからよ。高い金払って、人見知りなのに無理をして、頑張って背伸びして知らない話題についていって、本当は黙ってたいのにニコニコと愛想笑いをして、「いやぁ整髪剤がワックスのことなんて知らなかったですねぇ」と負け顔をして、相場の4倍のお金を払って、どっと疲れて家に帰る。ヌキもねぇし。

1000円カットは黙ってくれてるからいい。10分目をつむっていれば清潔感のある短い髪型にしてくれて、それで1000円。ヌキは無いけどピンサロくらいは言っていいんじゃないか。

そうだそうだ、この時も1000円カットでも、注文した髪型は同じスポーツ刈りだったんだよ。スポーツ刈りでワックスつけるって何? そのせいで混乱したからこんなちぐはぐな会話をしてしまったんだよ。

硬い直毛を短く切って、カチカチの角刈りにして、そこにワックスなんかつけて何になるのさ。毛先のいじりようがないだろ。黒々とした角刈りがテカテカした角刈りになるだけだろ。

あれ? あの兄ちゃんがアホだったのか? 毎日毎日沢山のお客さんを対応してきて、誰に何をすればいいのか分かんなくなっちゃったのかな? スポーツ刈りなんて比較的イージーな注文の仕方だったと思うんだけどな。アホとアホが交わるとロクなことにならない、そんな1日だった。