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[明石昌夫]xpandを使う

コメント返しです。

明石さんレベルのプロでもxpand使うのですね

そうなんですよね。Pro Toolsは皆さんあんまり使わないと思うんですけども、基本的には買わないんですよね。自分で買ったの、iZotope Ozoneっていうマスタリングソフト、あとはAuto-Tune。あれもAccessってむちゃくちゃ安いやつ。一番タダのやつの1個上のやつ。あとxpandは最初はタダだから使ってたんですけども、最近M1になってから若干有料になったりして、今はちゃんと動かないで困るんですけども。僕そうやってリバーブも自分で買わないんですよね。最初から付いてるもの使うんですよ。

最初から付いてるものにもパラメーターがすごくいっぱいあるから、そこでいろいろいじれば自分の思うようになるんですよね。ただそれは何故それがそういうふうになってるのかというと、何十年間スタジオワークをして、いろんな素晴らしいエンジニアの方と一緒に仕事をさせていただいて、その人達の音を聞いてて、あとはその人達の音を聞いて、そういう人達の作業を見てると、その音がどういうふうなパラメーターがこうなったらこういうふうな音になるみたいなことが、その時分かんなくても、こういうふうなことがあるんだみたいなことが分かると、だんだんそういうふうなものと、あとは耳が鍛えられるっていう部分があったりするんで。そうすると例えば僕が中学校高校生の頃に聞いてたCDの音源というのを今聞くと、全然情報量が変わってきてて、リバーブのタイムのパラメーターだったり、コンプのパラメーターとか、そういうふうな部分っていうのも全部、量が手に取るように分かるっていう、聞いてると。あーこれアタック短けーなーとか、これ結構長く取ってる、リリースがどうとか、そういうふうな部分も。全然30代の頃は全然分からなかったですけどね、その辺のコンプのパラメーターとかはね。でもそうやって意識を持っていると、どんどん成長していけるんで。

そのxpandも普段よく言ってるんですけども、自分の出したい音っていうのが明確に耳の中で鳴ってれば、そこにだんだん近づいていける。それはパラメーターを動かすっていうところの知識っていうのが左脳で覚えて、一回それが右脳に入って、そこでなんとなく感覚的に分かってくる。最終的にはハイヤーセルフとのやり取りだったりするんですけども。そのハイヤーセルフのやり取りっていうところで、実際にパラメーターを動かしたり、手がどう動くかみたいなところってのは、それは人間でいろいろ勉強というか、その勉強というよりは好きでやってるだけなんで。

僕の生徒のやつで卒業生なんですけども、全然理屈分かってないのに、シンセの音がかっこいいのがものすごくどんどんできてしまうってやつもいて。そういうやつらも、ハイヤーセルフが直接動かしてくれてるわけなんで。そういうふうにいろんなタイプ。僕の場合は自分で勉強して、それとハイヤーセルフで繋がってるみたいな感じなんですけど、基本的にはそうやって音色のイメージ、そういうふうなものっていうのも全部。

クリエイターの方って降りてくるってよく言うじゃないですか。あの辺はもう明らかにハイヤーセルフから降りてきてるっていう考え方で、そことどう繋がれるかっていう問題だったりするんですよね。こういうふうな音色のものとか、いろんなものを買うことも別にすごく勉強になるんで。例えば何もしないでも、自分の求めてた音がこの音だと出るとか、っていうのはあればそのプラグインがなくてデフォルトのやつでも慣れてくれば同じ音が出せるっていう。自分の中では満足もできる音が出せるっていう。そこを妥協では全然なくてっていうふうな部分があったりするわけなんです。

単に僕はケチなだけなんですけどね。お金使わないっていう。ただ、いい音を出すためにお金が必要だっていう考え方がすごく嫌いで。なんなんでしょうね。なぜ嫌いなのかっていうのを一生懸命、自分の中に入っていって、いろいろ分析すると面白いかなと思いますけども。そんな感じなんです。

だから、xpandどころかMini Grandとか、しょぼい機材いっぱい使ってます。それをEQしたりコンプかけたりリバーブだったり、それで最終的に音にしたら明石昌夫ワールドじゃないですか。全然違う機材でやってるんだけども、最終的には同じような音になる。それは別にあの時と同じ音ってのは、あの時の機材ってよりは、僕自身の感性が違うから。同じ機材を使っても違う風になるんで。結局はもう何がどうなるかよくわかんないし、あんまり細かいこと言ってもしょうがないから、とりあえずできちゃいました、みたいな感じなんですよね。でもそのイメージとしてお金をかけるっていう部分と、あと音色で何を使うかってことによって、良い音とか悪い音とかっていうのっていうところも、僕はそういうふうな考え方だったりします。

Akashi Masao Official
https://www.youtube.com/@akashimasaoofficial9707

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