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日本の野菜とケニアの野菜

ケニアはナイロビで主夫をしている。
今日は野菜について考えてみた。

ケニアに来る前は、京都に住んでいた。
住んでいたところの近くには、フレスコという、京都にはたくさんある普通のスーパーと、八百一という高級スーパーとがあった。
あと、叶屋という卸売的な八百屋もあった。

八百一は、百貨店クラスの高級さだと思う。
とはいえ、とてもきれいで整然とされていて、信頼感があるのか、お客さんはたくさんいた。

八百一もそうだけど、普通のスーパーであるフレスコも、例えば、ニンジンはだいたい同じような形で同じような大きさで同じような重さで値段が決まっている。
日本に住んでいる方なら当然だろう、と思う。

ところが、ケニアではこうだ。

ニンジンの大きさも形も重さもバラバラ。
じゃぁ1本いくらなんだ?って思うかもしれない。
そこは重さを測る。1kgあたりいくらってのは決まっているので、買うときに重さを測って、それで計算して値段が決まる。
ニンジンは1kgあたり139Ksh(139円相当)だ。
とても安い。

この写真の左側にあるようなネットがおいてあって、そのネットに好きなだけ自分で選んでいれて買う方式。
ケニアのスーパーでは、野菜コーナーには、重さを測る人がいて、その場で野菜の値段を測って、バーコードを印刷して貼り付けてくれる。
ズッキーニという野菜専門のスーパーではレジにハカリがおいてあって重さを測って値段が決まる。(ズッキーニについては、こちら:https://note.mu/morynote/n/n0feb02915b69 )

日本では3本で200円とかそんなんじゃかったっけ?
安いところはもっと安いかもしれないけれど。

それよりも不思議なのは、ニンジンの大きさと重さと形がだいたい同じだということ。
野菜って生き物なので、形や大きさや重さが違っていて普通だと思う。

農家の裏側をあまり知らないのだけれど、話では、形や大きさや重さが規格外だと売り物にならないから、外されるとか。
それって、その分、売り物になるニンジンの単価があがるってことなんじゃないかな?

なにより、売り物から外されたニンジンはどこにいくのだろうか?
冒頭にあげた、京都は六角にある、叶屋という八百屋は卸売的だったので、そういうところで安く売られているかもしれない。
けれど、そういう卸売的な八百屋は圧倒的に少ない。
多くのスーパーでは取り扱ってないわけで。
とてももったいないことになっていたら、とても悲しいことだと思う。

大型(というのかな?)の野菜も当然量り売り。

白菜は1kgあたり140Ksh(140円相当)。
おいてある白菜の外側のボロボロなのは食べないからといって、剥がして買っても問題ない。
言うても、それほど高くないから、気にならない。
スイカはまるごと買うこともできるし、写真のように切って売ってる場合もある。

にんにくや生姜を買うとき、とても安くなる。
1kgあたり300Ksh(300円)とかなんだけど、買う量は100gもあれば十分だったりするので、それだけ安い。
ハーブ系も売っているんだけれど、そういうのも量を考えるととても安い。
パクチー好きな人にはパラダイスかもしれない。

パックで売っている野菜もある。

このように切ったりして、整えて売ってあると、少々高くなる。
割高なので、私はあまり買わないけど。

高い野菜といえば、ケニアはもやしはあまり食べる習慣がないので、もやしは高い。

この1パックのもやしが100Kshとかして高い。その上、あまり状態がよくないことが多い。
写真のはこれでも状態がいいほうだ。
もやしは高級食材だ。(いや、高級っていうほどではなく、単に需要が少ないので、日本より割高に感じるってだけなんだけどね)

大根もあるが、やはり形も大きさも重さもバラバラ。

キズがあったりするけど、そこは自分で選んで買う。
わりと自己責任ちっくだけれど、安いので、多少のキズは許せたりする。

玉ねぎだって、切ってみたら中が一部腐っていた、ってことはある。
けれど、まぁいいかなってなる。
日本でも、玉ねぎの中が腐ってた、ってことはあるよね。
んで、スーパーに行って言えば交換してくれるんだけれど、わりと手間だったりするわけで。

なんていうか、野菜は生き物だよね、ってのがとてもわかる。
日本でも、形や大きさや重さを気にしなくなれば、もっと野菜の値段は安くなるかもしれない。
ハカリを導入して、重さで値段を決めるのだ。
ケニアでできていることだから、日本でだって、余裕でできると思うんだ。
きっとそのほうが、野菜にやさしい、と思う。

やさいにやさしい。

うむ。

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