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日記:4/21,22 錠剤飲みまくり男の日記

4/21

ある事実に気が付く。もう眠剤が無い。
いや、あることにはあるが、色々飲んだ中で最も相性の良かった二つの在庫が切れていた。

残っているのは、その片割れの残り3錠、そして別にあんまり効果を感じない、試しに入手しただけのその他諸々の錠剤だ。

相性の良い二種類に関しては海外から個人輸入で買っているが、税関を通ったり大海原を旅してくる都合上、大体二週間は掛かる。

お世話になっているオ………堂の注文履歴を見たら、5日前だったのでまだ一週間以上かかる。

睡眠薬の陶酔感はまあ我慢するとして、眠剤常飲者が薬を切らすととある現象が発生する…


眠れない。
そう、眠れないのだ。23時頃から目を瞑り、布団の中でジッとしていたが全然眠れず、耐えきれずに時計を見たら午前三時をまわっていた。
いや、正確には気付かないだけで意識が朦朧としていたタイミングもあったかもしれないが、長時間目をつぶっていると意外とわからないものだ。

仕方なく、その、"その他の眠剤"を追加したところ意識を失うことができたが、あまり無茶な飲み方をすると悪い癖がついたり翌日体調が悪くなったりするので緊急の手段だったと言わざるを得ない。
少なくとも、薬が届くまでの一週間強、同じことを繰り返すことはできない。


4/22

仕事を休み、とある手続きのために区役所に行ってから、通院のため大学病院へ行った。

とある手続きとは…難病助成費の償還払いと軽傷高額の申請のためである。それが何なのかは、めっちゃ複雑なので解説したくない。


日本は保険の制度が非常に素晴らしく、保険料で差し引かれる前の価格を見ればわかるがまあすっごく割引されている。

で、それは単純な保険だけでなく難病の人に対する助成費、あと難病とか関係なく著しく医療費が高いことに対する「高額医療費制度」などにも言えることであるのだが、まあこの二つはとにかく手続きがめんどくさい。

難病の助成費については、申請を毎年出さなければいけないのだが、申請提出後の手続きに何ヶ月も掛かるため、翌年の1月から助成を受けるためには(受診した時の支払額が割引される)なんと9月中に申請しなければならない。毎年申請していればそれほどストレスなく繰り返していけるものと思われるが、まあ、難病指定されたてほやほやの人間や忘れっぽい人にとってはリスキーなシステムである。

つまり、私は昨年二か月くらい申請するのを忘れていたので1月、2月は難病助成費抜きの6万円(!?)を支払い、返してくださいよぉ😭と言いに行ったのだ。まあ、その手続きのためにも諸々の苦労が沢山あり、方々へ足を運び、交渉し…色々やったのだが、日本の助成費受給者たちは皆そういうことをやっているのだろうか。
身体的な難病であるとか、介助者が居る人らはともかく、私のような軽度で忘れっぽく、無駄な労苦をやっている人らは沢山いるだろう。


通院の検査結果については、概ね良好だった。
私の持病は、時間とともに悪化しえど良くなることは無いので、当該臓器が不全になる前に寿命を迎えられるよう悪化を食い止めることが基本の治療方針となるが、最近大塚製薬から出たばっかりのある錠剤を飲み始めてから悪化がぴったりと止んだ。これまではそういう薬は無かったのだ。

この病気は遺伝性であるため、一族の間ではタブーとして扱われている話題なのだが、顔も知らぬ母方の祖父はこの病気が故に早逝しているし、それ以前の曽祖父や先祖たちもこれ故に沢山死んだであろうことが想像できる。
何なら、生きている母方の親戚(母親込み)も大体全員腎移植で生きながらえている。

言うなれば大塚製薬のこの薬が私の一族を滅亡の危機から救ったと言っても過言ではない。

すごいぜ大塚製薬。ありがとう大塚製薬のサムスカOD錠研究担当班!サンキュー!


難病は、患者数が少ないから難病なのであり、一般的に他の疾患(がんとか)に比べて研究費がすごく下りづらい、割りの悪いテーマなのだ。
その中でこういった革新的な物質を作ってくれたことに対しては感謝感激の至りだ。
製薬会社は、まあその性質上(べにこうじに関することではない)、悪者だ悪者だと思っていたが、イメージを改めようと思った。


閑話休題。それはそれで、ビリルビンという数値が悪かった。
これは肝臓の負担に関する数値で、お医者さん曰く薬の飲みすぎなどで悪化することが多いというのだが、まあ、たぶん眠剤の飲み過ぎが原因の可能性が高いだろう。
お医者さんには隠してるし、お医者さんも薄々感じているのか言い淀んでいた感じがあったが、まあ、うるせぇ!と言った具合だ。

遊びで飲んでいるんじゃなくて…精神を保つために飲んでいるんだ!
もし一切飲まなくなったら腎不全になる前に死ぬだろう。そういうかんじだ。


前述の理由で、前日ほとんど寝れなかったため夕方までほぼ死んでいるような状態で過ごしていた。
カフェインを摂れば目は覚めるだろうと思われたが、たぶん疲労による脳の機能低下は変わらないと思うので、むしろ休もうと思って休んだ。これを期に依存を絶てたらそれも良いか…と思いかけたが、個人輸入代行業者から「もう少しでお届けします」といったメールが来ており、絶とうと思う気持ちは一瞬でかき消えた。

まあ、人生のストレスから逃れるために麻薬的に眠剤を使用しているわけだが、これでも必要なストレスには真っ向から臨んでいるつもりだ。
それこそすべてのストレスから薬で逃げたら、社会からはじき出されて野垂れ死ぬだけだが、理由の無い不安とか努力でどうこうできない物事のもどかしさからは逃げれば逃げるだけよかろう。

…と書いてて気付いたが、健全な人間はそういう気持ちは運動して解消したりしているんだろうか。
まあ、酒で解消している人間は私よりタチが悪いよ。


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