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日記:10/26 描きたい絵を描く/ゼオライマーをみた

頭が重い。寝不足だ。
一昨日の晩、どうにも眠りが浅く、デエビゴを飲んだのだが、デエビゴの効き方が悪くて逆に昨日は一日中激烈に眠く、帰って風呂に入ってからベッドに横になったらそのまま2時間寝てしまっていた。

中途半端に寝てしまったのでまた眠れなくなってしまい、寝ているのかどうかわからないまま朝を迎えた。
こういう体調管理が上手いこといっていない日は休みたいものだが、日銭を稼がないわけにはいかない。


絵を描いている。
もう3年くらいはskebで依頼をされた絵しか描いておらず、今回は久しぶりに描きたい絵を描いている。
描きたい絵、というが、自分が以前描いた絵とほぼ同じテーマ、構図になってしまっている。
なんというか、無自覚下で自分の中に強い嗜好があって、「他人の要望」という別ベクトルの力が働かない限りその嗜好に絵の内容が強く引っ張られる気がする。

主に女性キャラクターのイラストを描くが、写真を参考にしない場合はみんな瘦せ型で手脚の長い体型になる。これは初めて絵を描いた時からそうだ。
現実にそういったスタイルの女性が好みなのかというと、特段そういうわけではないと思うのだが自覚していないだけかもしれない。


良い絵にするために他のイラストレーターが描いたイラストと比較するが、皆同様に女性キャラクターを描いているのに、視点がバラバラで興味深い。
衣装を丹念に描きこむ人もいれば、すべてを可能な限り簡略化する人もいて、また繊細なグラデーションで綺麗な色を塗る人もいる。色は綺麗だが全体の形状のリアリティはかなり妥協していると思われる人もいる。

自分は人体の形状に強い執着があるが、色はかなり適当で、というか面倒くさい。形状を際立たせるための色彩以上の意味は見いだせない。そして、衣装は更に描くのが面倒くさく、(かといって局部は描きたくないのだが)だから下着一枚とかで露出の多いイラストを描いている時が最も楽しい。

絵を描くのは当然、表現活動なので自分が一番執着している部分を執拗に描きこむことが多くなるわけだが、どういった部分に焦点を当てているか、もとい、どういった部分に執着しているか、については作者の性別によってかなり傾向が分かれている気がしてならない。この話は以前の日記にも書いた気がするので割愛する。でも、やはり男の描いた絵に惹かれることが多い。同様の箇所に執着する人間同士が共鳴するのだろう。

誰かに認められたいのなら、描きたい箇所へを尚更執拗に描く技術が必要なのだとも言える。



冥王計画ゼオライマーを観た。
滅茶苦茶に面白かった。
4話構成のOVAで、アマプラの更なる課金コース、dアニメストアで配信されている。
ロボットアニメは、ガンダムとかをはじめとする「リアルロボット路線」と勇者王シリーズみたいな「スーパーロボット路線」があって、それぞれの系譜に沿って多様な作品が作られている。

ゼオライマーはかなりリアルなリアルロボット路線で、90年代らしいダークで社会的な世界観で、とにかくリアリティとファンタジーのバランス感覚が良い。セル画も、やはり綺麗で良い。

こういった作風のアニメは大変好みだが、大衆ウケがすごく悪そうなのと、OVAで展開するという商法が厳しい昨今では実現が難しそうだ。

ホロライブとかシャニマスとかぼっちざろっくが流行っている中でゼオライマーが流行りそうなビジョンが見えない。見えないが、俺は好きだ。

地上波でやらないアニメ展開としては、ネットフリッコスオリジナルで代用できそうだが、経費削減のために、美しいセル画がチープな3DCGに変換されてかなしいすがたのゼオライマーになってしまいそうだ。

ロボアニメはとにもかくにもカメラアングルやカメラワークが大切なので、3DCGとはすごく食い合わせが悪い。セル画のロボアニメは、往々にしてデッサン狂いまくりだったり、よくみると肩がなんか妙に長かったり腕がフニャフニャ動いていたりするのだが、そういったファジーさがダイナミックな表現を可能にしていた部分は多い。3DCGのアニメは、形状の整合を考慮すればするほど動きがしょぼくなって悲しくなる。

3DCGロボで言えば、閃光のハサウェイは相当頑張っていて滅茶苦茶に良い出来だったが、あそこまで追求するともはや3DCG表現の先端技術の追求みたいなニュアンスが強くなり、やはりセル画の代用からは遠くなる。

ゼオライマーもダンガイオーも、当時の土壌あってこその輝く名作なのだ。

細かい感想は別記事に書く。



インスタグラムのフォロワーにとんでもない美人のモデルが居るのだが、不意にストーリーに以前私が作った服を着て外出している写真をアップしていて、びっくりして気絶しそうになった。

文字通りモデルとして提供した服なのだが、あれももう4年前とかの話なので、まあ物持ちのいいこと…と思った。
それを言ったら、3人くらいは服をあげてから数年後に服を着た写真をアップしてくださっていたのを見たことがあるので、私が特段物持ちが悪いのか、彼女らが服を大切にしているかのどちらかだろう。

諸々の事情で、しばらく服を作っていないが、縫製技術や印刷技術の普及で当時よりも更にオーダーメイドで作成できる幅が広がっている可能性がある。販売は継続して実施している。



宝塚で来年から新しい演目をやるようで、RRRだったので是非に見たいと思っていたが、なにやら内部でトラブっているらしく、演(や)るかどうかわからないらしい。
宝塚歌劇団の演技は以前一度観に行ったきりだ。もう一度行きたいと思っていたのだが、チケットの売り切れが早いのもあり、それ以来行けていない。

前回の感想としては、「独自文化なりの希少性よりも、演劇としての完成度の高さが目立つ」「レビューは大正ロマン、昭和的な雰囲気がある」といった感じだった。
個人的にはレビューがきらびやかでとても好きだったのだが、まあなんというか、良くも悪くも前時代的な雰囲気で、よく言えば華やかなのだが悪く言えば性的消費的側面が大きいと感じた。

で、今回の内部トラブルに関しては一切内容を知らないのだが、何らかの部分でそういうネガティブな側面が現代に噛み合わなかったのだとすると、淘汰される可能性も大いにあると思う。

それが善いことなのか悪いことなのかについては言及を避けるが、とにかく、恒久的な文化というものは存在しないので観たいと思ったものはすぐに観に行くべきだ。


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