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元メンターが某大手プログラミングスクールをおすすめしない理由


■はじめに&自己紹介
■某大手スクールをおすすめしない理由
 ・メンターの質にかなりムラがある
 ・カリキュラムの質がよくない
 ・受講しても現場で使えるエンジニアにはなれない
■メリットは?誰にだったらおすすめ?
■なんでメンター辞めたの?
■結局プログラミングはどう学べばいいの?


■はじめに&自己紹介
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はじめまして。
普段はInstagramで、夫とのゆる〜い日常を描いています。

タイトルにもありますが、某大手プログラミングスクールについて思うところがあり執筆を始めました。

最近では義務教育でのプログラミング授業、テレワーク導入の推進などの影響もあってか、プログラミングが注目を集める機会が多いように感じます。
エンジニアという職業も人気が高まってきていることもあり、実に多くのスクールが世に存在します。

わたしはそのなかでも業界大手の某プログラミングスクールでメンターをしていました。
スクール名はあえて伏せますが、都市部に教室を急展開させておりyoutube広告などに非常に力を入れています。
察しのよい方はこれだけでもわかりそうな気がしますが、そうでない方もこの先の文章を読み進めれば、サービス内容などからスクール名はわかるかと思います。


まずはじめに断っておくと、ここで書くことはあくまでわたし個人の意見と見解で、いわばAmazonのレビューと一緒です。
プログラミングスクールの存在そのものを批判したり、まして否定するつもりは全くありません。

経験を元にあくまで私のいたスクールに対して「こういう部分はちょっとな...」「これは受講する側にとってデメリットになりうるのでは?」と感じたことをわたしの主観で書いていきます。

この記事を読んでどう感じるか、その結果どのように行動するかはみなさんの自由です。
「こういうレビューもあるんだな」ぐらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。


前置きが長くなってしまいました。
まずは簡単にわたしと、たまに出てくる夫の自己紹介をしておきます。

わたし...某大手プログラミングスクールの元webメンター。担当言語はHTML,CSS,PHP(Laravel), Ruby(Ruby on Rails)
前職はWebディレクターを少し。

夫...現役のエンジニア。C言語やC++を経てLaravelメインのフルスタックエンジニアとしてスタートアップ企業の0→1を経験。webエンジニア転職時に、わたしが勤めていた某スクールで研修を受講。

元メンター/元受講生/現役エンジニアそれぞれの視点で感じた、おすすめしない理由を書いていこうと思います。

■某大手スクールをおすすめしない理由
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ではさっそくですが、わたしが某大手プログラミングスクールをおすすめしない理由は以下の3つです。

・メンターの質にかなりムラがある
・カリキュラムの質がよくない
・受講しても現場で使えるエンジニアにはなれない

このように感じた理由について、順番に説明していきたいと思います。


・メンターの質にかなりムラがある

まず、わたしが勤めていたスクールはメンターの多くがプログラミング未経験者です。
wantedlyなどのリクルートページを見れば「未経験者からメンターへ!」のような文章で募集を出しています。
もちろん、かくいうわたしもプログラミング未経験者でした。

IT業界全体が人材不足の現状を考えれば、未経験者を採用してきちんと教育して育成していくことはとても意義のあることだと思っています。
むしろそうすることでしか業界全体の人手不足を補うことはできないと思います。
ただこのスクールが問題なのは、研修や人材育成が甘いためカリキュラムの内容しか分からないメンターが爆誕してしまうという点です。
入社後は研修期間があり、基礎試験に受かると基礎メンターとして現場へ出られるようになります。
試用期間は6ヶ月でだったので、てっきり
「2ヶ月ぐらいで基礎メンターになって、その後はOJTで週2~3現場に出ながら半年でチーム開発とかするのかな〜」
なんて思っていました。

これは研修内容をしっかり確認しなかったわたしにも非がありますが、実際はろくなOJTもないまま気がついたら一戦力扱いになっていました。

学習中は受講生に提供しているものと同じカリキュラムを受講をしますが、このカリキュラムの質もイマイチ...(詳細については後述します)

こうして”カリキュラムの内容しか分からないメンター”が爆誕します。

基礎メンターが受ける質問内容が限られていたり他のメンターにパスできる状況であればいいのですが、実際はほぼ丸投げに近いです。
そのため経験の浅いメンターに当たってしまうという状況が生まれているのです。
ちなみにHPでメンターについて確認してみたところ、

「プログラミングの技術力が問われる厳しい試験を突破し、かつ教える技術についての研修を受けた優秀なエンジニア」

と書いてありました。
ツッコミどころがありすぎて開いた口がふさがりません...

・カリキュラムの質がよくない

まず質のいいカリキュラムとは何でしょう?

・初心者でもわかりやすい
・最新の情報を扱っている
・正しい知識/現場で必要な知識を得ることができる

こんなところでしょうか。
つまりよくないカリキュラムとは...言わんとすることはお分かりかと思いますが、具体的な内容を書いていきましょう。

まず、文章が多い&初心者にはわかりにくい説明が多い
学習中にカリキュラムを読んでいて感じたのですが、「とうとう自分は日本語も理解できなくなったのか?」と感じてしまうほど、文章の意味が理解しづらい箇所が出てきます。
なぜそんな言い回しになるか...憶測にはなりますが、おそらく英語のチュートリアルをそのまま和訳しているからだと思っています。

聞いたところによると、プログラミング言語について詳しくない人が公式ドキュメントを読みながらカリキュラムを制作しているとか…。
ひょんなことでこの事を知った夫はドン引きしていました。


次に、フレームワークのバージョンが古い

フレームワークはバージョンアップ時に、これまでの表記や仕様が変更するということが多々あります。
つまり古い知識は役に立たず、むしろ害になり得ます。
Laravelにいたっては今年の6月時点でバージョン5.2、なんと3年半も昔のバージョンを扱っていました。
Laravelは5.5以降からルーティングファイルの名前や格納場所が違ったり、エラー画面も大幅に変化するなど仕様がかなり変わるので、5.2を使うメリットは尚更ありません。

きわめつけは、間違った知識を教えている、現場で必要な内容が書かれていない

たとえばLaravelであれば、vendor以下のフォルダはよっぽどのことがない限り編集することはNGです。
なぜならvendor以下の階層はLaravel本体の設定をプログラムしているので、バージョンアップで内容が書き換わり、予期せぬバグやエラーの原因になるからです。

にもかかわらずカリキュラム内では、リダイレクトの設定を変えるためにvendor以下の階層にあるファイルを編集する指示...夫、絶句&ため息。
「vendor以下のファイルを編集するなんて、独学でやってる初心者だけかと思ってた。論外。」

※現在はこのカリキュラムは使われていません。


あとはRubyのハッシュの概念についての正しくない説明を掲載していた、なんてこともありました。
受講生のことを考えると見過ごせなかったので、慎重に言葉を選びながらカリキュラム制作側へ連絡しました。その結果、
「あなたはどうして欲しいんですか」
「発言に責任を持ちましょう」
と、なぜか逆ギレされました

ちなみにその箇所は、現在のカリキュラムからはしれっと修正されています。
(もちろん全体アナウンスはありませんでした)


■受講しても現場で使えるエンジニアにはなれない
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間違った知識を教えてる可能性があり、かつ古いフレームワークしか扱っていないカリキュラムを学んだところで、エンジニアになれるか?

答えは ”限りなくノー” です。

ざっくりとコードは読めるようになりますが、エンジニアとしてコーディングができるようになるのとは話が違います。

たとえるなら、ちょっと昔の複雑なピアノの楽譜が読めるようになってもショパンが弾けるようにならないのと一緒です。
自分で書きながらとても耳が痛いのですが、コードの書けないエンジニアに価値はありません。

ちなみに夫はエンジニアの採用にも関わる立場なのですが、

「プログラミングスクール出身者は絶対に採用しない」
「開発経験ない、ろくにコード書けないとか意味ない」

とバッサリ切り捨てていました。


■メリットは?誰にだったらおすすめ?
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ここまで書くと正直受講のメリットはあまり感じないかと思いますが、まったくのゼロというわけではありません。

先ほど"複雑な楽譜が読めるようになってもショパンが弾けるようにならない"と書きましたが、解釈を変えれば弾けなくても楽譜は読めるようになるということになります。

つまり自分はコーディングをしないけれど、ざっくりコーディングのプロセスなんかを学びたいというWebディレクターやPM、経営者の方には合っているかもしれません。

また、エンジニアの知り合いはいないけど、知り合いを作ってサービスを作りたい方はメンターに声をかけてエンジニアとの繋がりをつくることができます。

■なんでメンター辞めたの?
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理由はいくつかあるのですが、
ひとつ挙げるのであれば良心の呵責に耐えられなくなったでしょうか。

カリキュラムの質がよくないでちらっと書いた、ハッシュの概念の部分の指摘に対して逆ギレされたこと。
入社してから2ヶ月足らずの時期でしたが、あの一件でわたしの中でカリキュラムに対する信頼が一切なくなったんですよね...。

カリキュラムの制作はとても難しいと思いますし、気配りも必要なことなのは理解しています。
とはいえ提供するカリキュラムに問題点があれば、サービスだけでなく会社の信用、そして大手であれば業界全体の信用に繋がると思っています

わたしは受講生と関わることが楽しくて好きだった分、自分が正しくない知識を教えていたのかと思うと、本当に悲しく申し訳ない気持ちになりました。
自分も信頼できないようなカリキュラムで学び、開発経験もないままメンターをすることは受講生を騙しているようで、とても気分のいいものではなかったです。

これがメンターを辞めた理由のひとつです。

最大の理由は”会社のノリと雰囲気が破滅的に合わなかった”なんですけどね...。
(詳細知りたい方がいればこっそり教えます)


■結局プログラミングはどう学べばいいの?
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ではどうやってプログラミングを学ぶのが一番コスパがいいのか?

そう思った方はまず、Progateを始めてください

Progateは教材がとても優秀です。
解説もやさしく、わかりやすい上に環境開発が不要です。
月額1000円ほどでこのクオリティのカリキュラムが学べるのは本当に素晴らしいと思います。

わたしもwebディレクターをしていた頃に自主的にこちらで勉強していましたし、知識の復習に使うとサービスの素晴らしさに毎度感心します。

プログラミングを勉強したいけど、やりたいことや言語は決まっていないという人は、HTML&CSS、SQL、Git、JavaScript この辺りを一旦やってみましょう。


Progateで概要を学習できたら、エンジニアの知り合いに10万円渡して弟子入りしてください
ここでいうエンジニアは、日々業務でコーディングを行っているコーダーのことです。

もしエンジニアの知り合いを見つけるのことが難しければ、スクールを検討するのも一つの手です。
このとき注意することはただひとつ、講師は開発経験者か?ということです。
少人数制で開発経験のあるエンジニアが主催しているスクールもあるので、そのようなスクールを選んでいきましょう。

何度も言いますが、自称なんちゃってエンジニアではなく、日々現場で研鑽を積んでいるエンジニアに教えてもらうということが一番大切です。

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プログラミングスクール以外のことにも言えますが、大手だからといって必ずしもいいわけではありません。
むしろ急拡大しているような会社は大体が人手不足のはずなので、その穴埋めが必要なはずです。
人生の貴重な時間と大切なお金を無駄にしてほしくないという思いから今回この記事を書きました。


わたしはプログラミングを学んで視野も広がりましたし、ありがたいことに未経験ながらお仕事のお声がけも頂くことができました。
プログラミングは”言語”というだけあって、本当に自分の世界が広がります。


この記事を参考に、エンジニアへのよい一歩を踏み出す方がいれば幸いです。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

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もそ

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コメント2件

とても為になる記事でした!
今プログラミングスクールに通おうか検討しているので、よろしければ詳しいお話をお聞きしたいです。
@tsubasaweb1でTwitterをやっていますのでDM頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。
>OTさん
コメントありがとうございます!そう言って頂けて幸いです☺️ 先ほどツイッターフォローいたしましたので、フォロバして頂けましたらDM送らせて頂きます。
引き続きよろしくお願いいたします✳︎
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