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第一回ゲーム音楽書きなぐり『戦闘!チャンピオンアイリス』

こんにちは、もそししです。

スプラトゥーンの記事をいつも書いていますが、今日は好きなゲーム音楽について、思い出と一緒に感情の赴くままに書きなぐっていきます。
記念すべき第一回はポケットモンスターブラック&ホワイト2より最終決戦で流れるBGM『戦闘!チャンピオンアイリス』です。

以下、書きなぐります。

最初に流れてくるのは煌びやかな流れ星のようなSE(サウンドエフェクト)と透き通った音色の電子音。

歴代のポケットモンスターシリーズを遊んだ方なら感じたと思うんですが、闘いの始まりにしては随分さわやかな、まるで世界を救った主人公を祝福するエンドロールのような旋律です。

このBGMをバックに登場するのは、天女の羽衣のようなドレスにサリー?領巾?披巾?ショール?のような肩掛けを身にまとったチャンピオンアイリス。
冒頭の流れ星のSEからも解るように、乙姫がモチーフなのでしょう。

壮大な調べが、これまでの旅の終焉を感じさせるそんな曲が始まる…

と、印象を受けたのも束の間!!

両者がポケモンを繰り出したちょうどその時、曲の展開が大きく変わります。

前作ブラック&ホワイトから一貫してストーリに出てくる『ポケモンと人との関係性』『支配する者とされる者』
歪んだ私欲を持つ悪の組織、その親玉との闘いはポケモンシリーズを通してありますが、その中でも特段重いテーマを扱っていました。
ポケモンバトルはポケモンを傷つけるだけなのか?闘いを望まないポケモンにそれを強いているのか?
人はポケモンをモンスターボールの力で支配しているだけなのか?
そんなストーリーの終盤で闘ったキュレムやゲーチスとの戦闘BGMは、おどろおどろしく、重い緊迫感に溢れるものでした。

しかし、アイリスとの闘いで流れるこの感じは……確かに緊迫感はあるものの、これは真剣勝負
全てのポケモンとトレーナーが気持ちを通わせて行う、ポケモンの世界観の、そしてシリーズの原点にあるポケモンバトルを思い起こさせる。
原点回帰のバトルを体現してます。

そして、アイリスが最初に繰り出してくるポケモンは、キュレムを使い、世界を支配しようとしていたゲーチスの切り札。

サザンドラです。
それもゲーチスより高レベルの。

ゲーチスのサザンドラは技『やつあたり』を覚えています。
やつあたりはポケモンのトレーナーに対して懐いていない程に力を発揮する技です。
これはゲーチスがサザンドラを支配し、自身の目的のために無理やり闘う事を強いてきたのを表しているのでしょう。

力を行使するためだけに扱われていたゲーチスのサザンドラ、しかしそれを超える力を持つサザンドラをポケモンを大切にしているアイリスが繰り出してくる。
これまでの重いテーマを跳ねのけて、人とポケモンが信頼しあう本当のポケモンバトル、その頂点に君臨するチャンピオンに相応しい先鋒です。

そう、この相手が先鋒なんです。

底知れない力を持つチャンピオンとの闘いの中でBGMは進み、銅鑼の音が鳴り響いた後、再び曲は急展開を迎えます。

一番の盛り上がりを迎える、おそらくサビに当たるであろう部分。

人とポケモンが一緒に戦うのは、強いているわけでも強いられているわけでもない、同じ目標を持ち、一緒に強くなりたい、一緒に勝ちたい、その中にあるドラマや喜びを分かち合いたいというポケモンバトルの楽しさ、勝ちたいけれどもまだ戦っていたい、クリアしたいけどまだまだ遊びたい、というゲームその物の楽しさを心から感じる、そんな曲調です。

冒頭の煌びやかでさわやかな調べと、火ぶたが切って落とされてからの真剣勝負の様相を見事に合わせた曲は余韻を残しながら冒頭へとループしていきます……



最高すぎるだろ!!!!!!!!!?????

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