愛
今でも
その瞬間を思い出して泣くことがある。
本当に鬱のどん底の時
自分の弱いところを見せるのが許せなくて
助けを求められなかった。
感情が今にも消えそうで
生きるべきか死ぬべきか
その選択肢の中で自我が揺れ動いていた。
合理的判断しかそこにはない。
したいことも分からない。
気づいたら電話で母親していた。
死にたい。
まだ感情は残っていたのだ。
わずかな明滅
したいこと。それを吐き出したのだ。
母は泣いていた。
そこに入ってきた母の言葉。
愛してる
その瞬間僕は理解した。
僕のしたかったこと。
それは、 生きたい。
ということ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?