季節の変わり目が苦手な人の、春の過ごし方。

季節の変わり目が苦手だ。発達障害や鬱もちには結構多いらしい。
私の場合、一番心身ともに具合が悪くなりやすいのが春のはじめで、まさに今、現在進行形で弱っている。季節の変わり目でもあり、年度末と年度初めで社会の変わり目でもある3月~4月にかけては、変化に弱い私にとってはダブルパンチで試練の時期なのである。清少納言は「春はあけぼの」と書いたけれど、私にとっては「春は弱り目」であって、自分の誕生月なのに全然あけぼのの美しさとか感じる余裕がない。だいたい春のあけぼの見てる時は不眠で一睡もできなかった一夜明けである。

3月、誕生日あるのに…。そして春という季節は好きなのに。
そう、私は春が好きだ。それなのに、そんな自分の気持ちと体とメンタルは別物なのだ。猫アレルギーだけど猫が好きみたいなもので、大変に切ない。
春の長雨が続くと、ベッドでドテーッと横たわっているだけで精一杯になったりする。もはや人型の水に濡れた米俵である。
だけど何度か調子の悪い春をやりすごして、近年の自分は春に備えるようになり、以前よりは過ごし方が賢くなり、以前よりは辛さがマシになった。といっても、ヘタレないように準備するとか、ヘタレない方法を編み出したわけではない。ヘタレることを前提に過ごすようになっただけであり、弱った心身によくない行動を避けるようになったのだ。
以下、個人的な対処法なのだけど、私が季節の変わり目やストレスのかかりやすい時期に心がけている方法10選である。もしかしたら誰かや何かの参考になるかもしれないのと、自分の意識にもあらためて落とし込んでおきたいので書き起こしてみた。

①ヘタレることを前提に、なるべくスケジュールを詰めない。
季節の変わり目は具合が悪くなりやすい。家どころか布団から出られない日だってある。だからなるべくこの時期に予定はいれない。出不精を心がける。

②全部気圧のせい
フラッシュバックや自己嫌悪、スペック低下は全て気圧のせい、気圧が悪い、気圧絶対悪。

③心身の調子を魔法のようによくする方法はないと知る
辛いけれど、この辛さを魔法のように「今!すぐ!」なくす方法はない。面倒だけど、日々の微調整、自分で自分をよく見て、その都度自分の心身が求めている最適をさぐること。それがこの時期のミッションということにする。「今すぐこの辛さから解放されたい!」と思いつめると「頭痛から解放されるために高所から飛び降りてこの頭をカチ割ります!」的な発想にいきついちゃうから…。

④雨が降ったら諦める、雨が降りそうでも諦める
雨にはただちに白旗を掲げる。家にいられるなら家にいる。外出しなくてはいけないなら、「今日の私は外出してるだけでえらい」を胸に刻んで、それ以上を自分に求めない。それ以上を求めてくる他人には「こいつ…何もわかってないな…やれやれだぜ…」という、普段は実力を隠している実は強キャラスタンスでいく。

⑤諦める
晴れてても駄目な日は駄目。諦める。

⑥寝る
夜は寝る。眠れなくても21時とかに布団にはいる。あるなら薬も飲む。それでも眠れなかったら「寝転がっているだけでも体は休んでいる」と信じて、浜に打ち上げられたクジラのごとく横になっておく。昼間も疲れたら寝る。

⑦腹をあたためる、とにかく体をあたためる
気温があがっても体温が低いことはままあるので、3月だろうが4月だろうが腹巻をする。私は肌が強いので腹巻の上からホッカイロはったり、湯たんぽあててお腹をあたためます。あとレッグウォーマーは必需品。足首を冷やさない。冷えると気持ちが悲しくなる!

⑧暴食しない。砂糖の多いお菓子や肉など消化に悪いものを避ける
これは自分が普段大食らいのため…。でも、消化の悪いもの食べる→消化に体力を使う→体の疲れをとるためのエネルギーが消化にまわされ疲労回復力がおちる→体が疲れているのでメンタルも疲れる、という仕組みはあるので、疲れている日は夜ご飯抜いて寝ると翌朝の回復度がアップする。私の場合、具合の悪い時にスパイスてんこ盛りのアジアンフードを食べると元気になるのですが、一般的には弱っている時に刺激物はあんまりおススメじゃないみたい。食べ物のあうあわないは個人差があると思うので、自分の心身をアゲるソウルフードを見つけられるといいのかも。

⑨苦みのある野菜を食べる、草むしりする
苦い野菜はストレス軽減効果があると聞いて。もともとクセの強い野菜が好きなので、春菊、菜の花、セリ、パクチーなどの香味野菜を多めに食べる。草むしりはもともと好きで無心になれるから。気休めかもしれないけれど、この時期の不調はメンタルからくるのも大きいから気休めって大事だと思う。

⑩刺激的なものに触れない、近寄らない。イベントとか情報とか。
ネットサーフィンやツイッターを永遠に見ちゃうとかやりがちなんだけど、玉石混交な情報の洪水を浴びるツールは弱っている時には避ける。一見それをするのは楽な気がするのだけど、弱っている時は普段はひっかからないようなことで怒りとか悲しみとか辛さとかが誘発されやすいし、そういう時の強い感情には中毒性があるな…と最近気づいて「よくない」という結論。私の場合、腹のたつ呟きや情報について調べだしたり炎上してるアカウントを検索かけだしたりしたら「あ、これはいつもの私じゃない」と思ってスマホの電源を切る。

あと、これはちょっと番外編なのだけど、心身が落ち込んで自己肯定感が最低レベルの時、「人の用事をすませる」というのに効き目があった。人のためにちょっと調べ物をするとか、誰かのかわりにちょっとした用事をすませてあげるとか、簡単なことでいいんだけれど、それをするとこの時期すぐに瀕死になる自己肯定感がちょっとだけ回復する。
色々試しても、この時期はまたすぐ分厚い雲のような鬱々した気分に塞がれてしまう。だけど荒波にもまれている間、ちょいちょい息継ぎをして生き延びるイメージで、自分を水面にだすためのちょっとしたこと、をこまめにやっておくのが、この時期の個人的なライフハックだ。

私と同じように、季節の変わり目が苦手で、毎年春に死にそうになってる人はいると思う。その人たちもその人たちなりのやり方で息継ぎしているのだと思う。もしオススメの方法があったら是非教えてほしい。
皆で生き延びる方法をシェアしていけたらいいと思う。

写真は春のいいところ。花が咲くこと。ひな祭り。あと誕生日!

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