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えらい目に遭うのでミスを防ごう、の巻~(お局看護師の独り言)

 こんにちは。
 春の陽気に誘われて這い出る虫の如く、外を徘徊するのが日課のお局です。散歩に良い時期になりました。
 桜は一年のうちに楽しめるのが一週間だけですね、けれど今は他の春の花々も楽しめる時期になってますので、ぜひお外に出てみて草木や花々を堪能してみてください。
 そして8000歩、歩きましょう。

 歩きながら夫婦喧嘩をしている仲睦まじいご年配のご夫婦とか、散歩させられているミーアキャットを眺めたり、保育園児がたくさんの乗ったカートを見ては癒されたり、これは食べられる草花かなーとか考えたり。
 春の野草の天ぷらっておいしいですよね。
 外にいるだけでとても楽しい時期です。わたしは気分がいいときは外でビールを飲みます。
 きっと今年の夏も暑くなるでしょう。昼間の外を堪能できる今、外に出ないでいつ出るんだい!?って感じですね。

 こんなお外大好き!みたいことを言いますけど、わたしは割と陰キャよりです。パリピ怖いです。
 一人でお外で不審者ルック(息子命名:ホームアローンの鳩おばさんスタイル)でお散歩してビール飲んでますし、ビール飲みながら聞いてる音楽はなんでもありです。
 今日のパワープレイは「パリは燃えているか」です。壮大です。過去に思いをはせます。
 まあそんなことはどうでもいいですね!

 まあそんなどうでもいいことを歩きながら考えたりするくらい、春といえば眠いです。
 ぼーっとします。

ぼーっとするといえば、仕事中のミスですね。

 さて、そんな4月の今、ぴかぴかの新入職員、新入社員のみなさん。いや、新入職じゃない皆さんも。
 夢や希望にあふれている皆さんにいうのは水を差しまくることですが、人っていうのは必ず、いつか、どんな形であれ、みんなミスをします。
 これは断言します。
 大なり小なり、やーっちまった!やーっちまった!って頭の中で何かが拍子をとって、何かが踊り出すような事態に遭遇することは絶対あります。

 小さなことから大きなことまで。
 気が付いた瞬間に、自分だけではなく周りの人も一瞬で背中に冷たい汗をかくことになります。
 生きていれば、仕事をしていれば、人の顔色って本当に一瞬で変わることってあるんだーなんて客観的に思うようなことに遭遇することもあります。

 人はミスをするし、忘れるし、機械は壊れるんです。
 これは自明の理であり、世界の理で、当然のことなのです。
 しかしながら、やっちまったらまずい事は世の中にたくさんあります。とりかえしのつかないことも大半です。
 まあ医療の世界では人が死ぬというのが一番取り返しのつかないことなのである意味わかりやすいですけども。
 一般の会社でも間違えて誤発注したり、いろんな損失を出したり、とても高価な設備をだめにしてしまったり、お客さんから預かった大切なものをうっかり破棄してしまったり。大きなものは命を落とす事故になったり。

 私は看護師以外に昔に勤めていた一般企業でもやらかしたことがありますが、その時ってまだ若かったので事の重大さが飲み込めてなかった気がします。

 今考えたらその時の上司や社員さんたちがどんな思いだったかと思うと変な汗かきますし、今でこそちゃんと謝罪したい気もします。
 若かった時、結構大きなことをしたのに、なんでその当時は他人事みたいな気持ちだったのか。
 それはやったことがどんなことだったのか、それが何を引き起こすのか、などの知識や経験が圧倒的に少ないことがやらかした結果の予測を甘くして、インシデントやアクシデントに対する嗅覚が鈍かった原因なのではないのかと思いますね。
 今ならやらかした瞬間にスライディング土下座したかもしれません。

 さて、というわけでミスを防ぐためにはどうしたらいいのか。
 病院という施設では、医療安全部門が日々とても頑張っています。
 全職員を対象とした研修につぐ研修、KYTトレーニング、インシデントの共有、振り返りなど、みんながミスを防ぐように一生懸命動いていると思います。
 しかし、偉い人が考えた研修をいくら受けても、きっとミスは起こります。

 そんなわけで、長年現場の前線で働いているだけのただの平スタッフである

わたしが自分の目で見てきた実際に起こったインシデント
または目の前で起こった重大なアクシデント事例

それらを振り返っていろんなアクシデントを防ぐ方法、というのを平社員なりに考えてみたいと思います。
 えらい人の考えるミスを防ぐ方法とかを知りたかったからそれはそれで本とか論文とか見てみましょうね。
 ここに書くのはあくまで私という個人の、自分の周りで起こった出来事です。

 インシデントやアクシデントを起こさないためには、いろんな事例を知ることがまず大事です。
 少しでも、不幸な目に遭う患者さんやスタッフが少なくなるよう、他の業種の人も日々安全な業務が行えることを祈ってます。
 みんな、現場猫のいうことは大体正しいぞ!

あなたは片付けは、得意ですか?

 得意です!苦手です!家がゴミ屋敷です!
 いろいろあると思いますが、職場だけは綺麗にしておいてください。家がゴミ屋敷でも別に臭くなければいいんです。職場は綺麗にしてください。
 匂いといえば、病院という場所は匂いに敏感な人もたくさんいるのでお風呂入ってないとか香水つけるとか海外製の某柔軟剤とかはやめましょうね。

 片付けることも、仕事なのです。働く環境を綺麗に保っていることって、めちゃくちゃ大事です。安全にかかわります。
 帰る前に、片づけをしましょう。それだけでいいのです。書類は分別する。提出するものは早めに処理する。いらない書類はまとめる、捨てるなどその日のものはその日のうちに、です。
 タスクの終わった余計な付箋は捨てましょう。張りっぱなしにしてパソコンがライオンの鬣みたいになっていたりとか、重要な付箋も埋もれて飾りになってしまうので、終わったものから捨てましょうね!

 看護師でいえば、環境整備をしましょう。自分の使ったものを拭いてからもとに戻す。補充をする。ゴミはその場その場で分別して捨てる。患者さんの居室も片付ける。汚したら拭き上げる。
 これだけで防ぐことのできることがたくさんあります。
 それにこれができるだけで信頼感あがります。

事例1 カビル〇ルン

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