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ダックラック産のオーガニック胡椒を使い始めました

Pizza 4P'sで使用する胡椒をダックラック産のオーガニック胡椒に切り替えました。同地域の胡椒農家さんと提携しているViet Pepper社の胡椒です。

日本だと胡椒は食材としてはかなり脇役、というか「胡椒をかけてもかけなくても味はあんまり変わんないよね」という存在になりがちですが、ベトナムなど東南アジアで味わう胡椒は、生産地ということもあり、とても風味豊かです。

Viet Pepper社はダックラック州の農家さん7世帯と提携し、USDAとEUのオーガニック認証を取得しています。今回、彼らの提携先農園の一つを見学させてもらいました。

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胡椒は苗を植えてから、収穫まで3年もの期間がかかります。ただし、収穫できるようになると、その後10年くらい継続的に収穫できるようです。

胡椒は蔓性の植物で、地面にさした棒に巻きつく形で育ちますが、一本の胡椒の木からおよそ年間3kgほどの胡椒が収穫できるそうです。ここで収穫されたフレッシュな胡椒(ペッパーコーンと呼ばれます)はホーチミンへ輸送され、VietPepper社の工場で洗浄&乾燥された後、製品として販売されているようです。

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ここの土地は標高が700〜800mほど。ダックラック州はその土壌の特性と気候がゴム、コーヒー、胡椒などに適しているそうで、そういった作物の栽培があちこちで見かけられます。今回訪問したこの農園も元々はコーヒー農園だったそうで、Viet Pepper社と出会ってから胡椒に切り替えたそうです。

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上の写真をみるとわかるのですが、胡椒の木の間にターメリックが植えられています。今後は生姜も植える予定だとか。同じ土地の中で複数の作物を植える方法はアグロフォレストリー的で非常に良いですね。

ちなみにターメリックの栽培を始める前までは下の写真のような感じで草がたくさん生えていたそうです。

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オーガニック栽培ですので、除草剤は使えません。ターメリックを間に植えるようになってからは雑草は手作業で除去しているそうです。大変ですね・・・。

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思い返せば、このViet Pepper社を見つけたのはとあるハノイの展示会でした。ちょうど去年の10月ごろですので、実際に店舗で使用できるまで一年間もかかったことになります・・・泣

サンプル取得、試食会の設定、他社製品との比較、価格交渉、MOQ交渉、配送手段協議、契約締結、などなど。長い道のりでした。サステナビリティ関連のプロジェクトは、(弊社の場合)およそ1年くらいかかることがわかってきました。正直、疲れますし、苛立ちますが、まあ企業のサステナビリティ担当という仕事はそういうものなのでしょう。一歩ずつ改善していきます!!

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Pizza 4P'sでお食事の際は、ぜひテーブルに備え付けの胡椒を試してみてください。

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。