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おもしろい漫画って結局なんなの?前編 ONE PIECE/からくりサーカス/サムライ8

マンガが好きです。週末はとりあえずTSUTAYAで新刊の様子を見に行きます。思いがけない出会いがあり、表紙買いをしてしまいます。
ネット注文では味わえない醍醐味ですね。

さて、この世には読み切れないほどの漫画があるわけですが、傑作として後世に語り継がれるもの、社会現象にまでなるもの、あえなく10週打ち切りをくらうもの、等々あります。
「おもしろい漫画」「つまらない漫画」を決めるのは、いったい何なのか?

※バトルマンガ多め

おもしろい/つまらない/例外

マンガの感想には何パターンかあると思います。

①おもしろい
②つまらない、わからない
③序盤おもしろい、途中からつまらない
④序盤つまらない、終盤おもしろい
⑤例外

以下、実際読んだ漫画の例を趣味全開で挙げてみます。

①おもしろい:
からくりサーカス/金色のガッシュ/チェンソーマン/呪術廻戦

からくりサーカス
圧倒的な画力と衝撃的な展開によって描かれる、しろがねと自動人形の戦い。見るものを熱くさせ、登場キャラたちの覚悟に涙を禁じ得ない。ゆっくりと読めば読むほど感情が揺さぶられる。

「私は……「ピアノをまた弾いてね」と言われたんだ。」


金色のガッシュ
魔物の子、ガッシュが優しい王様を目指す物語。清磨とガッシュの絆、特徴的な呪文の数々、思わず拳を握り締めるような展開。魔物の本の特性上、感情が非常に大きなテーマとなっている。これも熱い。熱すぎる。

「清麿が変わったんじゃない!!!清麿を見る友達の目が変わったんだ!!!清麿が実際何をした!!?今日、学校に来た清麿が何をした!!?おまえのように誰かを傷つけたか!?おまえみたいに弱い者から金を奪ったか!!?学校に来なくていいのはおまえの方だ!!」

チェンソーマン
週刊少年ジャンプにて連載中。デビルハンターデンジの公安での戦いの物語。単純明快な主人公の性格と、先の読めない超速展開で毎週楽しみにしています。

「テメエが俺に切られて血ィ流して! 俺がテメエの血ィ飲んで回復…! 永久機関が完成しちまったなアア~!

呪術廻戦
こちらも週刊少年ジャンプにて連載中。呪術高専所属の呪術師と、呪霊との戦い。ハンターハンター・ブリーチなどの流れを汲みながらも意外な展開と、主人公を食う勢いのキャラの個性がすごい漫画である。その主人公さえもヤバいヤツなのでは・・・?と思いかねない伏線がつい最近回収された。

瞬間 東堂の脳内に溢れ出した 存在しない記憶

②つまらない:
サムライ8 八丸伝

サムライ8 八丸伝
サムライ8の説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある。少し長くなるぞ。作者のテンションと、読み手のテンションの差が明確に出ているお手本のような物語。あまりのチグハグさに語録まで登場。教科書として読んでおくべき作品かもしれない。

「そうとも言えるし、そうでもないとも言える」

③序盤おもしろい、途中からつまらない:
東京喰種 トーキョーグール/BLEACH/D.Gray-man/ONE PIECE/あせとせっけん

東京喰種 トーキョーグール
人間を食す「喰種」となってしまったカネキくんの物語。白カネキになってしまった7巻のあたりは最高でした。いつの時代も少年は覚醒展開が好きなのさ・・・。しかし、その後のカネキの戦績は惨憺たるもの。しまいには発狂芸とまで言われ、最高潮に盛り上がったはずのあんていく戦も:reに続いてしまいなんだか消化不良。奇を衒い過ぎて、期待を裏切られ続けた印象でした。

「この世のすべての不利益は「当人の能力不足」で説明がつく。
弱者は蹂躙される 侵され 犯され 冒される」

BLEACH
職業:高校生、死神の黒崎一護の物語。言わずと知れたオサレ漫画。絵を「魅せる」ことに関しては他の追随を許さないほどの演出力。よく言われるのだが、ソウルソサエティ編までは面白かった。それ以降は、後出しじゃんけんの繰り返し感が強い。ジャンプ暗黒期の引き延ばしのあおりを受けた被害者とも言えるだろうか。

僕は ついてゆけるだろうか 
君のいない世界のスピードに

D.Gray-man
エクソシストであるアレン・ウォーカーと、悪性兵器AKUMAや千年伯爵、ノアの一族との戦いの物語。ダークファンタジーものであり、そのデザインや無慈悲な展開など、当時のわたしにズドンと刺さった。しかし、レベル4登場以降の絵柄と、度重なる休載、絡み合い過ぎたドロドロの人間関係図にどうもついていけなくなりリタイアとなった。

「哀れなアクマに魂の救済を」

ONE PIECE
もはや説明不要の海賊漫画。海賊王に俺はなる。
加速度的に面白くなっていったインペルダウン編、頂上決戦編で人気爆発からの、偽麦わらの一味、魚人島編、パンクハザード編には正直肩すかしを食らったとしか言えない。最近また面白くなってきました。

「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」

あせとせっけん
化粧品とバス用品を扱うメーカーを舞台としたラブコメ。これに関しては、少し毛色が異なる。1巻を読み、それ以降興味がなくなってしまった。おそらく恋愛漫画に対しての、男女で期待するものの違いによるものだと思う。
乱暴に言ってしまうと、男性はヤるまでの過程を好んで読むように思う。やりそうでやらないのを最終巻までモヤモヤしながらも読んでしまう。なんでこんなにも興味を失ったのか、答えはそれしか思い浮かばない。

④序盤つまらない、終盤おもしろい:

さよなら絶望先生
一話完結の日常系にあたるので、今回のラインナップと並べるのはそもそも見当はずれではある。序盤つまらないというのも語弊がある。グダグダやっているのも好きである。
しかし、終盤の展開がとんでもないのだ。四畳半神話大系のそれに似ている。積み重ねあってこその衝撃。30巻分の原作、アニメ、すべての要素が相まってこそ完成するラスト数話。30巻だけでも読んでほしい、が1から30巻までを読みアニメも見ていなければこそ得られない衝撃。ジレンマである。

「絶望した!!金ぎたない世の中に絶望した!!」

⑤例外:
ナノハザード/LIGHT WING―ライトウイング―

LIGHT WING―ライトウイング―
週間少年ジャンプにおける鬼門、サッカー漫画。数々の名言を生み出し、打ち切りにもかかわらず多くのファンがいる。そう、世の中には打ち切り漫画愛好家なるものが存在するのだ。かくいう私もその一人である。

「刹那で忘れちゃった まぁいいかこんな試合」

さて、ここまでに挙げた例からわかる、おもしろいマンガに共通する点とはなんだろうか?
キーワードとしては、

画力 演出力 キャラの個性 ダークファンタジー
展開が早い 意外な 容赦ない 先が読めない
感情的 熱い 感動 覚醒 伏線回収

これら要素が盛り込まれた漫画を、わたしは「おもしろい」と感じるようだ。

しかし、世間的に「おもしろい」とされる漫画は、果たしてこれらが当てはまるのだろうか?

といったところで、以下後編に続く。



もうちっとだけ続くんじゃ

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