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文部科学省選定 紙芝居動画          「女工哀史」作者 細井和喜蔵の生涯

みんなきれいな着物を着ているけど、そのきれいな着物を織っている女工の手はどず黒く汚れ、その女工たちは、上等な着物一枚も持っていない

町の知られざる物語 

与謝野町出身の「女工哀史」作者 細井和喜蔵の生涯

町出身の作家「細井和喜蔵」の生涯をたどった紙芝居動画です。「細井和喜蔵」は「女工哀史」で知られる作者で労働問題を提起し現在に至る労働条件の改善のきっかけとなった人物です。若くして亡くなったため今まで私生活はもとより、人物像は明らかにされていませんでした。

これまであまり語られなかった、町出身の作家「細井和喜蔵」について調べてみようと思ったのは、2011年の『エイエンノヘイワ』紙芝居完成の数年後でした。和喜蔵は無名のうちに若くして亡くなった為、その生涯を追うことは、困難を極めました。完成までには何度も挫折し、足掛け8年の歳月がかかり、今年ようやく台本が完成し、紙芝居動画として完成させました。

丹後編
大阪編
東京編

物語は、丹後編、大阪編、東京編の3部作の長編になります。(約90分) 前回同様 素人制作ではありますが、自分たちで音楽を決め、声を録音し、動画制作をしました。
和喜蔵の作品は、ふるさとの美しい風景や感動的な瞬間を描いていますが、残念ながら与謝野町の観光ガイドにはその名前が存在しません。私たちは子供たちが郷土の歴史を理解する機会が不足していることを心から惜しんでいます。和喜蔵の現代社会への貢献を誇りに思い、この物語を通じて多くの人に彼の生涯に触れてもらいたいと願っています。

紙芝居動画「細井和喜蔵ものがたり」が、文部科学省の教育映像等審査で、 社会教育(教養)成人向きに選定されました。
一般的には映像制作関連の専門家や 教育に携わる専門家が、教育の視点から教育的価値や規定に適合しているかの判断のための審査を受けるため、私たちのような素人のボランティアが応募し選定を受けることは、とても珍しいことのようです。地域のボランティア活動が教育映像として認められたことに感激しています。ここ数ヶ月ドキドキしながら審査を待っていました。うれしい限りです。

教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、あわせて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与することを目的として、教育映像等審査規程に基づいて映像作品等の審査を行う。と明記されています。

私たちの作品は、プロのものと比べて技術的にも、また全てにおいても未熟だと感じています。しかし、絵の力を借りながら、限られた資料や出版物を元に和喜蔵の実像に迫ろうと、一生懸命制作しました。気恥ずかしさもありますが、個性や独自性が際立つ作品になっていると思います。ぜひ本作品をご覧ください😊

紙芝居動画「細井和喜蔵ものがたり」の上映依頼をお受けする予定です。気軽にお申し出ください


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