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加工所さんとの出会いから信頼関係を築くまで Vol.2

MOTHER’s DIAMONDのコレクションは完全受注生産です。
ご来店いただきサンプルをご覧ください。
ギフト・プレゼントのみ承っております。

今日は加工所さんと夢と未来の目標の共有について書いていきます。
前回は加工所さんと人間的な信頼関係と技術的な信頼関係について書いてきました。

今回の内容は
問題点の共有と問題解決の共有、
将来、ビジョンの共有がメインテーマになります。

<問題点の共有と解決方法の共有>
私と加工所さんが持つ業界に対して問題/疑問だと思う点に共通な部分があったこと
そして私の<これまでのダイアモンドの歴史とジュエリーの歴史>https://note.com/mothers_diamond/n/n42be610f9ebe

<ダイアモンドとは何か?>https://note.com/mothers_diamond/n/nf5a0e7c94d6c

https://note.com/mothers_diamond/n/n4454a0ff0244

の答えに共感していただいたこと、
尚且つ、問題解決方法に共通点があったことです。

・問題点/疑問の共有

①    品質と接客のミスマッチ

もともとジュエリーの品質、ダイアモンドの品質、カラーストーンの品質が分かる方が一般のお客様の中にどれほどいらっしゃるのでしょう?
実情はプロの中でも稀です。店頭に立っている方はもっと稀だと思います。
私たちプロの人間でさえダイアモンドの品質を理解するためにGIAGGという資格を持っていたとしても毎日実践で鍛えて見えるようになるまで5年以上、理解できるようになるまでに10年以上かかります。
以前、書いた「高品質なジュエリーの本質」のような枠の留めの品質とダイアモンドの品質のことを知るまでに同時並行で訓練して5年以上、最低でもかかります。
実際にダイアモンドをトップ写真の様に留めるとなると10年以上は最低かかります。

店頭で「キレイなジェエリーです」と接客された方、多いと思いますが本当にそのジュエリーは、ダイアモンドはキレイでしたか?
ブランドによってはサンプルと納品するジュエリーの品質が異なることもあります。
https://note.com/mothers_diamond/n/nd683d4a06fab
購入前に実際にルーペなどを使って確認した人はごく少数だと思います。
業界に長くいてキレイで無いものをキレイと言って接客することに違和感しかありませんでした。
自覚があれば悪意、無自覚であれば、勉強不足だと考えています。

私と加工所さんは関係者、全ての人がキレイだと納得したダイアモンドを使用しジュエリーを開発し、「キレイです」と自信を持ってお客様に届けたいという共通の目標を持って仕事に取り組んでいます。
店頭に陳列している製品や実際に購入前にルーペでご確認してください。
ご満足いただける自信があります。

②    本物の職人不足

①    で随分、強気な事を書きましたが、実は本当に深刻な問題があります。
ここのタイトル本物の職人不足です。
バブル崩壊後の価格競争の激化により、加工所さんや職人さんに対する値下げ交渉が横行しました。
腕の良い職人さんは当然、単価は高いです。
当然です。丁寧に一つ一つ留めるために時間も労力もかかるからです。
しかし、値段が折り合わず取引を無くされた職人さんや加工所さんが多くあり廃業した会社もたくさんありました。
単価を下げて品質を調整して仕事を貰えばいいじゃないかと思う方もいらっしゃる方もいると思いますが、実際はそこまで簡単なものではありません。
水は低い方に流れると言いますが、職人さんの技術も同じです。
一度、自分の中で基準を下げてしまうともう一度上げることは困難だからです。
下げた基準を元の水準に上げるためには時間がかかります。
量が多くて稼げる仕事に飛びつくと、本気の仕事が来たときに対応できません。
私と加工所さんは困難な時代を乗り越え、目先のお金に飛びつかず今でも仕事に信念をもっている方にぜひお願いしたいと考えています。
さらに後継者不足が大問題です。
今お願いしている方が引退されてしまうと現在の品質を保つことが出来ません。
品質を維持できなければ当ブランドもクローズです。

・解決方法の共有

1つしかありません。

誰かに任せるのではなく言わずに自分でやる。
それだけです。
私が企業理念に決めたことと見事に合致しました。

<将来ビジョンの共有>

<これまでのダイアモンドの歴史とジュエリーの歴史>と<ダイアモンドとは何か?>を加工所さんと何度も何度も話をしました。
「ダイアモンドは母性と愛情の象徴」
「そしてその永遠普遍なダイアモンドに想いを込めて大切な方にプレゼントし受け継いでいく」
 
新しい文化を提案するにあたり必要だと考えたことは、キレイなダイアモンドと、器としてキレイな台座です。
富と権力の象徴としてダイアモンドはより大きい方が羨望のまなざしで見られることが多かったです。
しかし、
大切な人の想いがこもったダイアモンドはサイズに関係なくそれだけで世界で一つの特別な価値があります。
その特別な想いを込めるに相応しいダイアモンドは内包物が少なく、キレイな形です。
そしてその特別なダイアモンドの器に相応しいキレイな座が必要です。
私の想いをお客様に真っすぐ感じていただくためには、常に本気で仕事に取り組んでいただける方とパートナーを組まなければなりません。
 
加工所さんは「ぜひ、一緒にやりましょう!!全力で応援します。」とおっしゃっていただけました。
もっとも大切な屋台骨なので本当に嬉しかったですね。
初めて会ってから10年後の事でした。
 
革の卸屋さんも作家さんも、ガラス作家さんも皆さん加工所さんと同じマインドをお持ちの方だと思います。
皆さん、自分の仕事に疑いのない自信と技術をもち、常に探求し続ける方々です。
心から尊敬します。
このような方々とパートナーシップを結ぶことが出来た私は幸運です。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
しっかりとご提案させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
 

2024年4月5日
MOTHER’s DIAMOND
BRAND MANAGER


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