主流派経済学の諸概念についての批判的検討
今回は、主流派経済学の三つの概念について概説し、批判を加えることにする。
その三つの概念とは、「ミクロ的基礎づけ」、「フリードマン・ルール」、「ラムゼーの最適課税理論」だ。
ミクロ的基礎づけは、ミクロ経済学に整合的なモデルを基礎にマクロ経済学の理論を構築すべきであるという指針で、基本的に政府による介入の無効性(及び有害性)を導出する構造を持っている。
フリードマン・ルール(注:k%ルールとはまた別物)は、名目金利がゼロになることが経済厚生上最適であるとする理論だ。こうし