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腐女子のあんたと、ゲイのあたいの高校生活②


https://note.mu/motigi194/n/n56fbb09db7f2



「あたし、ダンス部入っててさ、そん時ダンスの振り付けの本買いに行ってたのな。てか、あの本屋は昔からめちゃくちゃよく行くんだわ。そしたら見かけてさぁ、BLの棚に男がウロついてニヤニヤしてるとこ。珍しいじゃん? 男がBLなんて。だから覚えてたんだよ、顔」


夕方、廊下。委員会からの帰り際。彼女はそう続ける。



「おまえだろ? BL見てたの」



BLーーそれが指すのはボーイズラブ、つまり男性同士の恋愛モノの作品全般のこと。そして当時はそれがまだ女性だけが楽しむものという認識が大きかった。

あたいは冷や汗をかきながら(恐らく平静を欠いた態度だったけど)なんとか言い訳を並べた。


「ね、姉ちゃんがBL好きで、僕も前に読んだことあるねん。で、作品としてさ、めちゃくちゃ面白くて、それで研究対象?的な感じで読んでるねん〜。ほら、僕、将来は役者か教師になりたいから、いろんな文化知るべきだし〜? う〜ん?」


めっちゃムチャクチャな言い訳だったと思うわ。

でもゲイだとバレたくなくて、とにかく必死だった。

彼女はそのえもいわれぬ奇妙な言説に、あたいが本当に変わったやつなんだと納得してくれて、そして笑ってくれたわ。若干引いてた気もするけど。

「変なやつ〜。えーと、もちぎだっけ。
あたしカナコ。とりあえずメルアド教えろよ、なかよくしよーぜ」

「え? いいよ〜」

ホッとした矢先、赤外線通信を提案された。
あたいは彼女の携帯電話の画面を促されて視界に入れたわ。

するとそこにはーー。

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⑤あたいがゲイ風俗のベテランとして働いてた時と、中学の初恋の迷走期と高校時代の友達の話です。このマガジンからでも読み進められる単発モノばか…

今ならあたいの投げキッス付きよ👄