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ウリセン編35 あたいと、アンチと誹謗中傷 〜風俗の批評掲示板で叩かれた同僚の話


ある日の夕暮れ時、指名が終わってから新宿をトボトボと歩いていたら、目の前を歩く同僚がいたのであたいは声をかけた。

「お疲れ。今から出勤?」

「おーっすもちぎ、お前は指名終わり? 一緒に事務所行こうぜ」

そう言って彼は笑ってみせたが、その表情はとても落ち込んで見えた。ゲイ風俗まで歩いて10分ぐらいの距離だったけど、あたいは歩調を遅くして話し始めた。

「どうしたの? なんか元気ないけど、ていうか痩せた?」

「おう、ガッツリ痩せたわ。1週間で3キロ体重落ちた。くっそしんどい」

「なぁに? 何があったのよ。話せるなら聞くけど」

すると、彼は少し後ろめたい様子でスマホを取り出した。それからホームにあるブックマークから素早く《あるサイト》を開いて、あたいに見せてくれた。

「これだよこれ」

それはいわゆる、インターネットの匿名掲示板。ゲイ風俗やゲイバーなど、ゲイ業界関連の専門的な掲示板が募る、ゲイ業界の批評掲示板だった。
どこの店がいいか、どういう感じの雰囲気なのかなどが実際に利用したお客様によって書き記され、いわゆるクチコミサイト的な側面も持ち合わせていた。

しかしそれも、一面にしか過ぎない。

書き込みのそのほとんどが、心無い誹謗中傷や根も葉もない噂に占められていた。

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④ あたいが大学に入学してからベテランとしてウリセン(ゲイ風俗)で働いてた時のまとめです。どこからでもご自由にお読みください👄 また未公開…

今ならあたいの投げキッス付きよ👄