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腐女子のあんたと、ゲイのあたいの高校生活③




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◆ 


「もっちーはさ、彼氏欲しいとか思わんの? ふつーあたしらの年頃だとみんな恋人欲しくなるもんじゃん。 あたしも一度血迷っておまえに告白したくらいだし」


高校2年の夏の終わり。バイト先のファミレスの裏で休憩中、カナコはそう冗談交じりに悪態ついてきたわ。

出会ってから一年半、バイトも一緒にし始めて半年。
カナコとあたいはまるで旧知の仲の様な、気の置けない友達になっていたわ。

というのも異性という意識の中にある、恋仲への発展というフェーズがあたいから完全に消えたことにより、ある意味彼女もラクになったんだと思う。


「僕さ、初恋の人が好きやねん。まだその人以外、あんまり考えられへんかなぁ」

ーーそれに当時出会う男たちは、買春相手のゲイだけ。あたいが未成年だと分かりつつもお金を払って性行為に及ぶ、いわゆる《良いオトナ》では無い人たちだったから。当時のあたいには、ますます中学の時の初恋の人が人格者だったんだと再認識させられた。

「その人はゲイ?」

「ううん、ちゃうよ。既婚者で、奥様のことめっちゃ大事にしとったで」

「ふーん……」

カナコは何かを一度言い躊躇い、それから考えて、言葉を選ぶように口をゆっくり開いた。


おまえはさぁ、自分が女だったら、とか、思わなかったん?

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⑤あたいがゲイ風俗のベテランとして働いてた時と、中学の初恋の迷走期と高校時代の友達の話です。このマガジンからでも読み進められる単発モノ...

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今ならあたいの投げキッス付きよ👄

やるじゃない👄
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もちぎ

I’m Motigi. ゲイ風俗である売り専(ウリセン)という業界で色々やってきた人。ゲイバーやゲイビデオの事なども書いてます。 ■ブログは基本的にはどこから読んでも大丈夫なようになってます。一つ一つのタイトルテーマで完結してます。

ウリセン編5ベテラン期と過去編(学生時代)

⑤あたいがゲイ風俗のベテランとして働いてた時と、中学の初恋の迷走期と高校時代の友達の話です。このマガジンからでも読み進められる単発モノばかりです。未収録コラムとマンガもあります。
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コメント4件

いつもいろんな話をありがとうございます。 
自分の世界感が広がります。
私も小学校ぐらいから、デブスな自分が女らしく振る舞うのは似合わないと思い、当時逞しさに憧れていたのもあり男勝りに振る舞い、性別関係なく自分が目指す人としての良さを磨いていこうと考えていました。

『女らしくできなければ生きづらい世の中』というカナコさんの感じ方が、私がその時感じていたものに近い気がし、親近感を覚え少し安心しました。
彼氏等もできずに悩んだ時期もありましたが、自分のことが好きになるように生きようと決めて今は楽しく生きれて良かったなと思います。
この話を教えてくださりありがとうございました。

長文失礼しました。
もちぎさんの文章は、私の中の、今まで言葉にならなかったものを心の外に出してくれているようで、心が軽くなります。
前を向いて生きていこうと思えます。
自分の中にある既成概念を正義と勘違いする盲目的姿勢は、常に誰かを傷つけると思っていました。それがマイノリティの方に対してでも、マジョリティの方に対してであっても関係なく。ただ自分の中で漠然とした感じだったのが、もちぎさんの言葉を読んで、すごく現実的に捉えることができました。ひとりで勝手にスッキリしてしまいました、ありがとうございます。
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