卒中八策 脳卒中後遺症者を上手く歩かせるための8つの方法

中谷知生


目次

はじめに
第1章 たくさん歩けば歩くのが上手くなる
第2章 なるべく早く装具を作ろう
第3章 長下肢装具を積極的に活用しよう
第4章 立脚中期に身体重心を上昇させよう
第5章 立脚初期に踵接地を確保しよう
第6章 立脚後期に股関節を伸展させよう
第7章 フリーハンド歩行を心がけよう
第8章 歩行速度を向上させよう
第9章 実践動画
参考文献


はじめに


私は兵庫県にあるリハビリテーション病院で理学療法士として勤務しています。 日々の臨床場面で最も難しく感じるのは「どうすればもっと上手く片麻痺患者の歩 行能力を向上させることができるのだろうか」ということです。近年、脳卒中後の リハビリテーションに関して新しい理論やアプローチが提唱され、多くの情報が氾 濫しています。私もこれまで様々なテキストを購入し、論文を読み、講習会に参加 してきました。根拠に基づいたもの、根拠の乏しいもの、臨床で役に立つもの、役 に立たないもの、様々な情報を自分なりに取捨選択し、実践してきました。そして、 有効であると実感した理論と実践を自身のホームページ「脳卒中片麻痺患者を上手 く歩かせる方法を理学療法士が一生懸命考えてみた」にて「卒中八策」と題して発 表してきました。 

「卒中八策」という言葉は、幕末の志士坂本竜馬が新しい国家観を主張するため に成文化したといわれる「船中八策」の名前をアレンジしたものです。坂本竜馬の 最大の長所は、先人の意見を柔軟に取り入れられる点にあったといわれています。 私の「卒中八策」も、様々な理学療法の先人の理論や知識を取り入れて自分なりに 編み直したものです。 今回、ホームページの内容を書籍化する機会を頂き、従来の内容に手を加えて紹 介させていただくこととなりました。本書がきっかけとなり、みなさんのなかで新 しい治療観が生まれることを期待しています。

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卒中八策 脳卒中後遺症者を上手く歩かせるための8つの方法

運動と医学の出版社

1,500円

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