Joining Quipper

ぼくはオンライン教育サービスを展開するQuipperでSRE(Site Reliability Engineer)という仕事をしています。前職はレシピ動画サービス「クラシル」を運営するdelyで同じくSREをしていました。ほんとうは転職するときに英語で投稿したいなんて考えていましたが、バタバタして今になって日本語で書いています。

なぜQuipperに入社したのか

これはぼくが言い続けていることですが、自分にしかできない仕事をすることを目指しています。そうしないとぼくは自信を持って自己紹介できないんです。自分はこういう人間ですって胸を張って言うためには、アイデンティティを追求して自分にしかできないことをやろうって考えています。

ぼくは今から10年前に英語の勉強を始めました。
それまでは英語が苦手で中1の現在完了形あたりで挫折して止まっていたと言っても過言ではありません。30歳になったのをきっかけに一念発起して英語学習を始めました。やるしかない環境に身を置く方が良いので、"Nice to meet you, I'm Moto" だけ覚えてフィリピン留学に4ヶ月ほど行きました。
そのときに海外で働く人たちに実際に会った経験から、自分も海外でやっていける人間になりたいと強く感じました。

前職のdelyについても少し触れておくと、スタートアップならではの苦労も含めてこれまでで一番面白い職場でした。
周りにいる個性の強いメンバーが同じ方向を向いている環境は最高で、圧倒的な事業の成長と変化を技術面で支えた経験はぼくの自信になっています。delyもグローバルを視野に入れている会社なので辞める予定はありませんでしたが、入社したときに個人的に決めていた2つの目標を達成できたタイミングで、自分のやりたかった後進国での教育事業に携われる機会だったので、それまで以上に自分にしかできない仕事になると思って転職を決めました。

グローバルで働く楽しさと厳しさ

昨年12月に入社してすぐにマニラに行きました。最初は同じSREチームのメンバーとの顔合わせという意味合いで、とりあえず1週間の滞在でしたが、旅行や留学ではなく、初めて仕事として海外に行ったことに大きな意味がありました。しかも10年前に自分の不甲斐なさを痛感し、成長するきっかけを与えてくれたフィリピンに戻ってきたことは感慨深いものがあります。

初めてマニラオフィスを訪れる日はいくらか緊張しましたが、フィリピンの人たちはとてもホスピタリティがあり、しかもフレンドリーなので10年前と同じように1週間もあれば同僚として打ち解けるには十分でした。

自分の英語力の足りなさは日々感じています。
一日の中で技術的なことに頭を使っていくとそれに思考体力を奪われて、いつもならできるレベルの英語ですらまったくできなくなるということがあります。まだ英語でのコミュニケーションはできないことだらけで情けなく感じますが、一方でエンジニアとして海外でもやっていけるという手応えもあります。
それに10年前と比べて今回はオンライン教育で各国に貢献するという目的を持ったプロフェッショナルとして来ているので、同じフィリピンのマニラでも全然違う場所にいるような感じさえします。

海外に出ると日本にいるだけではわからなかった自分のできないことが見えてきます。

先日マニラオフィスの若いWebエンジニアがDBの勉強会を開いてくれましたが、今のぼくには勉強会についていくだけのリスニング力やスライドをすぐに理解するリーディング力はありませんでした。日本にいてもそういう不便さを感じることはありますが、海外ならではのシチュエーションはたくさんあるし、そういう困ったことに遭遇する頻度が違うので、自分のToDoリストの順番が変わってくると思います。

自分のできないことが具体的にわかるということは、それを1つずつできることに変えていければ、自分をもっと成長させることができます。ITの勉強会が理解できるようになるためには、Youtubeでそういう動画を見たり、積極的に英語の勉強会に参加したりすれば、数ヶ月後にはできるようになる可能性は十分あると思います。

そんな風に自分のできないことを知って、それを自分のスキルに変えていく過程をぼくは楽しめるようになってきました。それはまるでドラクエのようだと感じます。

ドラクエと英語学習

我が家では、子供の頃ファミコンを買ってもらえませんでした。
それでも社会現象にまでなっていたドラクエ3や4がすごくやりたくて、ゲームは買えないけどせめて下敷きだけでも欲しいと街の文具店へ買いに行きました。その下敷きの裏にはトラマナとかメダパニといったゲームの中で使う呪文が書いてあり、ゲーム本体は持っていないのに誰がどの呪文を覚えてどんな効果があるのか全部覚えていました。

大人になると自分でゲームを買って思う存分ドラクエもできるようになります。20代のある日、ゲームをクリアした後に表示されたプレイ時間が100時間を超えているのを見て燃え尽き症候群に陥っていました。最近のゲームならユーザーがずっと遊び続けられるのもあるようですが、当時のゲームはクリアしたらそれ以上続ける意味はありません。100時間以上のエネルギーを費やしても終われば何も残らないことに虚しさを感じました。

この100時間を生産的なことに変えたいと思い、ゲームをする代わりに資格を取ることにしました。いくつか資格を取りますが短期間で取れる資格は役に立たないことに気づき、どうせ勉強するなら時間はかかっても役に立つ勉強をしようと、苦手意識の強かった英語の勉強をようやく始めました。
この時から自分が行ける世界がどんどん広がっていったような気がします。

英語の勉強を始めた時の目標はアメリカで生活できるような自分になることでした。でもいきなり行くほど勇気もお金もないので、とりあえずフィリピンに2ヶ月行きました。それでもアメリカで生活できる自信はつかなかったのでさらに2ヶ月フィリピンに行きました。

この経験をきっかけに海外で働きたいと思うようになり、エンジニアとしてのキャリアを進みながら、通信大学に入って英語を勉強したり、TOEICのスコアを上げたりしました。ひとつひとつの勉強では自分の成長をあまり実感できませんが、いつの間にか自分の世界が広がっていきます。大学を卒業する頃には、英語をやり始めた時に目標としていたアメリカへ3ヶ月留学することもできました。

子供の頃にドラクエの下敷きを見てワクワクしていたように、ぼくは今英語の勉強を楽しんでいます。ドラクエの呪文はゲームの中でしか使えませんでしたが、英単語や英語の言い回しは、ぼくが現実の仕事でつまずいたことをできることに変えてくれます。それまでの自分が行けなかった場所に行った時、まるで現実世界のドラクエのように感じます。ドラクエの世界はクリアしたらそこで終わりですが、ぼくの世界はまだまだ広げることができそうです。


終わりに

最後まで読んでいただきありがとうございます!
これからグローバルに仕事をする日本人エンジニアがもっともっと増えると思います。10年前に海外で働く日本人と出会って僕が感じたように、ぼくの経験がほかの誰かのきっかけになることがあったら嬉しく思います。ぼくの話に興味を持ってもらえたり、グローバルで働くことに強い興味を持っていたら、TwitterFacebookで気軽に連絡してください!

Fukao Moto



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