AKB48の総合力について〜年末年始の根も葉もRumorで思ったこと〜

紅白こそ落選したものの、年末年始にかけて、テレビの各番組や劇場公演で、根も葉もRumorが立て続けに披露されました

フォーメーションを振り返ります

【12月8日AKB48劇場16周年特別記念公演(フルサイズ)】

3列目
大西桃香、久保怜音、武藤十夢、倉野尾成美、千葉恵里、西川怜、小田えりな
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、横山由依
1列目
下尾みう、谷口めぐ、岡田奈々、本田仁美、村山彩希
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→谷口めぐ
谷口めぐポジ→小田えりな

【12月8日FNS歌謡祭(フルサイズ、1番終了後の間奏から野呂佳代参加)】

3列目
大西桃香、久保怜音、小田えりな、倉野尾成美、千葉恵里、西川怜、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、横山由依
1列目
下尾みう、野呂佳代、岡田奈々、本田仁美、村山彩希
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→野呂佳代
武藤十夢ポジ→小田えりな


【12月24日 MステウルトラSUPER LIVE(三重高校とのコラボ ワンハーフ)】
3列目
大西桃香、久保怜音、武藤十夢、田口愛佳、千葉恵里、西川怜、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、小田えりな
1列目
下尾みう、倉野尾成美、岡田奈々、本田仁美、村山彩希 
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→倉野尾成美
横山由依ポジ→小田えりな
倉野尾成美ポジ→田口愛佳


【12月29日 沼にハマってきいてみた(フルサイズ)】
3列目
田口愛佳、久保怜音、武藤十夢、倉野尾成美、千葉恵里、浅井七海、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、小田えりな
1列目
下尾みう、村山彩希、岡田奈々、本田仁美、西川怜
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→村山彩希
村山彩希ポジ→西川怜
横山由依ポジ→小田えりな
大西桃香ポジ→田口愛佳
西川怜ポジ→浅井七海

【12月30日 日本レコード大賞(間奏とアウトロ一部省略のほほフルサイズ)】

3列目
大西桃香、久保怜音、武藤十夢、倉野尾成美、千葉恵里、田口愛佳、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、小田えりな
1列目
下尾みう、村山彩希、岡田奈々、本田仁美、西川怜
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→村山彩希
村山彩希ポジ→西川怜
横山由依ポジ→小田えりな
西川怜ポジ→田口愛佳

【12月31日AKB48劇場大晦日公演(ワンハーフ 16人)】
3列目
大西桃香、倉野尾成美、千葉恵里、武藤十夢、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、久保怜音
1列目
下尾みう、村山彩希、岡田奈々、本田仁美、西川怜
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→村山彩希
村山彩希ポジ→西川怜
横山由依ポジ→久保怜音
3列目7人→5人

【1月1日CDTV年越しライブ(ワンハーフ)】
3列目
大西桃香、茂木忍、武藤十夢、坂口渚沙、行天優莉奈、浅井七海、谷口めぐ
2列目
岡部麟、柏木由紀、山内瑞葵、小栗有以、向井地美音、小田えりな
1列目
下尾みう、倉野尾成美、岡田奈々、本田仁美、村山彩希
※オリメンとの違い
横山結衣ポジ→倉野尾成美
横山由依ポジ→小田えりな
久保怜音ポジ→茂木忍
倉野尾成美ポジ→坂口渚沙
千葉恵里ポジ→行天優莉奈
西川怜ポジ→浅井七海

改めて振り返ってみて、いろんなことを感じました

横山結衣卒業の影響を心配しましたが、
確かに横山結衣がいる時の「根も葉もRumor 」のインパクトは凄かったけど、
そうじゃない根も葉もRumorもぐんぐん良くなってる感じが凄くします

全体の完成度はむしろ上がってて、特に多くの人が見るレコード大賞でのパフォーマンスは過去一と言って良いくらいのキラキラ感がありました

「沼にハマってきいてみた」の中でひぃちゃんが「練習するのは覚えるためではなく、質を高めるため」と言っていましたが、まさにそれを実践している。

フォーメーション的には、横山結衣ポジが若干試行錯誤はあったのですが、でも、ここにきて、それもだいぶ固定化されてきたようです

残念ながら、このノートの過去記事で提言していた小林蘭を横山結衣ポジに抜擢するということこそかないませんでしたが、

いったんは谷口めぐが入りましたが、どうやら暫定的なものであったようで
倉野尾成美または村山彩希という、それこそ横山結衣なき後はダンスの実力No.1を争うと言ってよい2人が横山結衣ポジに固定化。センターを挟んで本田仁美とシンメのここは最重要ポジションなので、順当な選択ではあります

どちらがどちらにというのは
場合分けしてみると、概ね、
通常のワンハーフの時は倉野尾成美が、
フルサイズの時は村山彩希が、
旧横山結衣ポジに入ってることがわかります

大晦日公演だけが例外ですが、これは16人バージョンの変則だったのと、2チームに分かれた公演の流れを引きずってるので違ってましたが、それ以外は概ね

使い分けの理由はおそらく、
フルサイズの時の2番Aメロ後半で倉野尾成美をメインに3列目メンバーでパフォーマンスするところは、この曲最大の見せ場と言ってよいので、そこはさすがに倉野尾成美を変えたくないということだと思います
私自身もフルサイズの中でもそのパートが1番好きです
神田橋先生の振り付け動画を見ても、そこは最大の難所で、「倉野尾さんに頼った」と言っていましたし、なるちゃん以外は考えられない。

フロントにいて、2番Aメロ後半のその時だけ従来通りというのもできないことはないのでしょうが、フォーメーションが混乱しちゃいますしね

なので、フルサイズの時は、倉野尾成美を本来のポジションである3列目センターにおいて、旧横山結衣ポジに実力者村山彩希、そして村山彩希ポジに西川怜

下尾みう、村山彩希、岡田奈々、本田仁美、西川怜というフロントはこれはこれで、すごく新鮮で魅力的な並びです

前も書いたように最近怜ちゃんが一推しになりつつあるので、ひいき目もあるのかもしれませんが、清楚な見た目とのギャップが大きいダイナミックなダンスは、フロントに相応しいと思う。
何よりドラ2生がついにフロントにまで辿り着いたのも、感慨深いですし。

ドラ2のトップランナー久保怜音、女子人気の高い千葉恵里を差し置いての大抜擢、怜ちゃん本人も誇らしいことと想像しますし、
期待値も込めて、運営が西川怜に目をつけたのは慧眼だと思う。

ただ、フロント抜擢はすごいことではあるけれど、まだエース格に相応しいとの評価までは行っていないのも同時に明らかになりました

端的に言えば、西川怜をフロントの中でも、直接横山結衣ポジに置くこともできたはずだけど、それをせずに、わざわざ村山彩希のポジ変えをしたところ、それがある意味、西川怜と、倉野尾成美や村山彩希との現時点での評価の違いだと思います。
センターを挟んで本田仁美とシンメの最重要ポジを任せるにはまだ足りていない。

でも、それでよいのだと思う

これも前に書いたように、一歩一歩着実に前進していくところ、フィクションに過ぎないAKB的な個の成長物語を例外的に体現する存在と言うのが、西川怜の特性だと思うから

そして、次に言及したいのが、
更に磨きがかかる小田えりなのユーティリティプレーヤーっぷり

柏木由紀ポジ、倉野尾成美ポジ、大西桃香ポジ、谷口めぐポジ、横山由依ポジに続いて、確認できるだけで6ポジ目となる武藤十夢ポジを経験

まさに陰の功労者、選抜を超えた準選抜

高難度のダンスで、振りも動線も何もかも違うポジションを多数こなせること自体が凄いし、運営が小田えりなに寄せる信頼感がまた凄い。
普通であれば、ポジションごとにアンダーを当てた方が本人達も楽のはずだけど、とりあえず、どこかにあきがあれば、必ず小田えりなを当てるということは、手術明けの柏木由紀のアンダーだった最初から始まり、柏木由紀参加後も徹底している。

誰かが舞台とかで抜ければ、そこにはまず小田えりな

ここに来て、卒業した横山由依のポジションが恒常的に空くことになったので、そこが小田えりなのものとして固定化されつつあります

いずれにしても、ここまでの小田えりなの献身的な努力を高く評価したいです

そして、アンダーの優先順位2番目、これもどうやらはっきりしつつあって、田口愛佳。

確認できるだけでこれまで3ポジやっています  

今回は最大の晴れ舞台であるレコード大賞の場にも立ちました

そして、その次、
アンダーの優先順位3番目に今回変動が起きていました

従来は、
小田えりなが優先順位1番
田口愛佳と坂口渚沙が2番手3番手で、
小林蘭が4番手という順番でした

その時点ではダブル横山が卒業前だということもあったし、高難度のダンスをマスターしている人間がまだ少数だったという事情もありました

それが今では、チーム公演でも根も葉もRumorをやるようになり、基本的なところは多くのメンバーがマスターした状態になったのと、この前の組閣も無関係ではないと思います

新チームKキャプテン田口愛佳がアンダーの優先順位2番手として明確になったのと合わせて、優先順位3番手が新チームBキャプテンの浅井七海に。

個人的には浅井七海のことも好きなので、浅井七海の立場からすれば、新チームの他のキャプテン達に食らいついていくためにも、ここで田口愛佳の次に位置付けられたのは、今後への足がかりとしてすごく重要だと思います

一方で、これまで2番手または3番手だったはずの坂口渚沙が明確に浅井七海より下の4番手以下に。

これはキツいですね 

これも以前書きましたが、坂口渚沙と言えばじわじわとポジションを落しながらも、健気に頑張ってるところがまさに天使だと思いますが、ここに来て新曲アンダーの優先順位という地味なところでも、明らかに一個序列を落としたのは、胸が痛いです

しかも、厳密にはこの辺の序列はまだ不明確です

深夜帯のCDTVには、高校生メンバーということで、久保怜音、千葉恵里、西川怜が出演しませんでしたが、卒業したダブル横山と合わせて5ポジ空いてる中で、当然のようにまず小田えりな、2番手の田口愛佳は自身も高校生なのでここは出演不可、そして浅井七海、ここまではよいとして、あとは坂口渚沙、茂木忍、行天優莉奈で五枠でした

当初の4番手アンダーの小林蘭も高校生であることを考えると、
実は坂口渚沙、茂木忍、行天優莉奈、小林蘭の序列は、一応過去実績から坂口渚沙が上と推定はできるものの、その過去の段階から
既に浅井七海に抜かれているということを考えると、この4人の序列は厳密には定まっていません。

CDTVの裏トーク部分に出演した茂木忍の方が上という見方もできないことはないですし

そして、ここで触れたいのは茂木忍

11年目に突入の大ベテラン、でも、歌番組出演はキャリア2度目、年越しのCDTVは当然初めての状態

1年かけての壮大なフリが効いています

ちょうど1年前のYouTubeゆうなぁもぎおんチャンネルでは、選抜と非選抜の年越しの違いという動画で、年越しのCDTVに出演する他の3人に対して、「そのころもぎは…」と家で1人ショールームをして年を越す茂木さんが対比的に描かれてました

しかも、この日の2日前の「沼にハマってきいてみた」では、ゆうなぁもぎおんチャンネルの話題の中でも、例によって1人家にいる茂木さんをMCのサバンナ高橋にイジられ

根も葉もRumor自体も、チーム公演とかの前に、まず他の3人と一緒にYouTubeチャンネルで披露するためだけに、苦労して修得し

それやこれや茂木さんの1年が壮大なフリになっての年越しCDTV出演

ツイッターのトレンド入りもしたそうですし、翌日のショールームでは思い出しながら本人号泣していました

「私だけが頑張ってたわけじゃないし」と言いながら、周りの皆んなが喜んでくれてる様子に感動する茂木さん

こういうサイドストーリーが複数あるのが、AKBの良さだと思います

今回から本店単独になったAKBのシングル選抜。
でも、今回で言えば18人、80人以上いる中での狭き門であることは間違いありません

でも、本来の選抜から何人か抜けても総合力でカバーできる厚み。

その背景には、今回紹介した小田えりな、田口愛佳、浅井七海、坂口渚沙、茂木忍といったメンバーの献身的な努力があります

もちろん、それ以外にも、今回茂木忍と同じくCDTVに出演した行天優莉奈、何ポジションもマスターしているのに残念ながら未だにTV出演を果たせない小林蘭、IxRで一人悔しい思いをしている大盛真歩、単独コンサートの選抜に選ばれた長友彩海、前作で選抜だった福岡聖菜などなど

選抜一歩手前のメンバーというのは、選抜と同じくらいの厚みを持って存在していて、その1人1人にいろんな物語がある

明けた2022年、そうしたAKBの厚み、総合力を結集してのさらなる逆襲を期待したいです

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