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入院費用について

前回、入院したら限度額適用認定証を発行してもらいましょう、とお伝えしました。では、窓口負担はどれくらいになるのか試算してみます。

まずは医療費です。限度額適用認定証は、年齢や収入に応じて区分が分かれていて、計算式が変わります。今回は70歳未満で区分ウ(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)の方を想定して計算します。計算式は80,100円+(総医療費-267,000円)×1%となります。

ひと月の総医療費が50万円の場合、84,430円です。限度額適用認定証を提示しない場合、3割負担となるので150,000円なので、半額近くに減ります。更に1年(1月から12月)の内4回以上適用となった場合、4回目から多数該当となって44,400円の負担に減ります(区分ウの場合)。健康が一番で出費がないことの方が良いですが、もしもの時は助かります。

入院した場合は以下の料金がさらにかかります。1週間入院した場合で計算してみます。

入院すると掛かるのが食事代です。1食460円です。460円×3食×7日=9,660円掛かります。
豆知識として、栄養剤の点滴は医療費で、経鼻経管栄養は食事代で計算されるそうです。胃で消化するかどうかの違いでしょうか。胃ろうでの栄養も食費になりそうです。

次に入院セットと言ってタオルや洗面用品などのレンタルをすることもあります。病院やレンタルの内容によって料金は異なります。日額500円(税別)として、500円×7日=3500円です。これは消費税の対象なので8%とすると3,780円となります。家族が着替えなどを持ってこれる場合は掛からないこともあると思いますが、入院先が遠かったり、長期にわたるとお金で解決した方が共倒れにならなくて済むと考えて無理をしないことも大事です。

更によく聞く差額ベッド料もあります。大部屋だと掛からないことが多いですが、これも病院によって金額が変わります。3,000円だとして3,000円×7日=21,000円となります。

前回お伝えした医療保険の給付金を申請するには、診断書も必要で、文書料が掛かります。これも病院によって変わります。一般的な医療保険の他にがん保険にも入っていて、それも適用されたり、高度障害が残って払い込み免除特約の対象になるとその都度診断書が必要になります。例えば5,000円(税別)として、2通だと、5,000円×2通=10,000円。消費税を含めると10,800円です。

限度額適用認定証を提示して医療費が抑えられても、意外とそれ以外にもかかるので、是非面倒くさがらずに発行してもらってください。抑えられるものは抑えましょう!

番外編として、私は夫が緊急搬送された日の夕食は帰りが遅くなったのもあって外食しました。お見舞いに行ったり、医師から説明を受けたりと家事をする時間も減ります。家事代行、シッター、外食(お惣菜を買って帰る機会も増えるかもしれません)と、いつもより出費は増える覚悟は持った方が良いかと思います。それでも、全てを一人で抱え込むよりは利用できるサービスは利用しましょう!医療保険の加入者特典で割安で利用できるものもあるかもしれません。保険会社に相談してみましょう!

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