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成田悠輔さん伝説の卒業スピーチ。併せて必見の卒業スピーチ総集編

【成田悠輔】※説明不要の神回が誕生。成田劇場開幕。後世に語り継がれ何度も聞きたくなる名スピーチ。

というタイトルの動画が突如、レコメンドされて来たので拝聴しました。これは確かに面白いということで自分へのクリッピングを兼ねてご紹介させて頂きます。8か月前の動画なので、既にご覧になった方も多いかと思いますが。

バンタンというクリエイター養成学校の卒業式におけるゲストスピーカーの様です。

卒業式に限らず、一般的に来賓あいさつというのは毎回「誰得?」と疑問に思ってしまうくらい、つまらないものというのが相場かと思います。成功者であったり、たいした成功もしていない単なる偉い人であったりが上から訓示を垂れる。アーカイブ視聴であれば、秒で飛ばすパート。

もちろん、成田さんはゲストスピーカーなので、そんな来賓あいさつと並べること自体、失礼な話ですが。

成田節で淡々と話がスタート。「そもそも卒業っておめでたいのでしたっけ?」という、まさかのツッコミから「成功者のメッセージにはうんざり。たまたま上手くいった人から成功法則を抽出して抽象化するという試みは無意味」とバッサリ。

最も大切なのは「うまく行くかどうか全くわからない。むしろ、恐らく失敗するであろうという中で、取り敢えず無理やり足を踏み出してしまう意味不明な勇気をどう持つか」

未知の領域に一歩を踏み出し、切り開いていくには以下3つの方法がある。

  • 幼児性

  • 異国性

  • 武士性

武士性の代表的な事例としては戦後の財閥解体時に渋沢財閥がニコ没という概念。ニコニコしながら没落していけば良い。

これだけ読んでも、何の事かわからないと思いますので、興味を持たれた方は、是非、動画をご覧ください。

今、ビジネス界隈で盛んに提唱されているエフェクチュエーションにも通底する考えと感じました。

やはり、面白い卒業スピーチと言えば、西野亮廣さん。近畿大学でのスピーチを紹介させて頂きます。

元芸人らしく、スピーチの8割はお笑い調の前フリ。そして、最後にワンメッセージ。「失敗した過去はネタに変えればよい。そういう意味で人生に失敗などないので、勇気を持って挑戦しよう」。

アプローチは全然異なりますが、「勇気を持って未知のことに挑戦しよう」という成田さんとほぼ同じメッセージとなっている点が興味深いです。

そして、私が一番好きなのは、こちらのテイラースウィフトのニューヨーク大学での卒業スピーチ。こちらはゲストスピーカーではなく、卒業生(名誉博士号)としてのスピーチです。

もちろん、私がテイラーの大ファンというひいき目も多分にあると思います。視線の送り方、抑揚のつけ方、間の取り方、ボディーランゲージ。もはやスピーチではなく有料級のショーです。「22」や「Welcome to NY」と言った自身のヒット曲に絡めた構成もファンにはたまりません。

そして、テイラーもメインメッセージは「挑戦することを恥じないで」というもの。

「私は、『情熱を隠すべきでない』と強く推奨する人間です。『無関心でアンビバレント(どっちつかず)』であることをよしとする私たちの文化には、必死になることへの間違った偏見があるように思えます。これは、何かを『欲しい』と望むことは即ちカッコ悪いことである、という考えにつながるものです。欲など持たず、努力などしない人のほうが、がむしゃらな人よりも根本的にエレガントでカッコいいのだと。

挑戦することを恥じてはいけません。努力せずにうまくいくなどというのは神話です。何も欲を持たずクールにふるまっている人たちは、私が高校時代にカッコいいと思い、デートしたり友達になりたいと思っていた人たちです。私が今自分の会社に雇うのは、誰よりも強く欲しいものを求め、そのために必死に努力する人たちです」

興味を持たれた方は、以前、公開したこちらの記事をご覧ください。

最後にご紹介するのは豊田章男氏の米バブソン大学の卒業スピーチ。こちらも、自身が卒業生としてのスピーチとなります。

ここで強調したいのはサービス精神。多忙な中、どうしたら20代前半の若者達が興味を持ち、共感してくれるのか?それを考え抜き、ジョークも散りばめ、相当な練習をされたであろう完璧なプレゼンテーション。

プロのスピーチライターのサポートもあるのかも知れませんが、本当に素晴らしいです。さすがに「君たちが望めば、全員トヨタで採用する」は禁じ手ですが(笑)。

以上、卒業スピーチ特集でした。他にお薦めのスピーチありましたら、是非、教えてくださいませ。

いつもお読み頂きありがとうございます。サポート励みになります。皆さまとの交流をどんどん広げていければと思います。