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シネマトグラファー小林基己の「予定調和の足音」

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ムービーカメラマン小林基己が、映画やドラマを見て気づいた感想、また自作についてのライナーノート的なものを書き連ねていくマガジン。撮影技術に関しても公開していきます。不定期更新です。
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#小林基己

「Succubus」MVの制作でeillのミュージシャンの枠に収まり切らない表現力を感じた。

eillは去年の春先にも撮影している。 知り合いのレーベルの友人が次にデビューさせるアーティストを撮ってほしいということで紹介された。その時は、監督に佐津川愛美さんがスタッフィングされていた。女優としての活躍は聞いていたので、被写体としてではなく監督として初めて会ったのが良かったのか、そういった先入観無しにコミニケーション出来た。既に何本かショートフィルムを演出してて、出演者として多くの現場を経験してるだけに女性らしい細やかな配慮が行き届いた美しい繊細な作品に仕上がった。それ

映画「バリー・シール/アメリカをはめた男」の予告編と映画本編が全く違うトーンだった!

押しも押されぬ大物俳優トム・クルーズ。彼が主演の「バリー・シール」をAmazonプライムビデオで観た。 実は期待していなかったのだが、冒頭から映像がもの凄いカッコいいのである。当時のニュース映像がコラージュされて違和感なく本編へと移行して行く。クラシカルながらもかなり魅力的なトーンで、カメラワークも俺好みの絶妙なハンディワーク! でも、こんな冒険的なトーンは冒頭だけでタイトル後にはいわゆるトムクルーズらしいトーンに戻るんだろうなと思っていたら、、、そのまんま突き進んで行く

80年代SFへのオマージュ満載!NETFLIXドラマ「ストレンジャー・シングス」

NETFLIXで現在シーズン2まで配信中の「ストレンジャー・シングス」。全米では社会現象と言われるまでのヒット作なのに日本では以外と広がりを見せていない。 かくゆう私も2話まで見たところで古臭いトーンに暫し頓挫してしまっていた。(この古臭いというのが、見始めるとじわじわ良くなってくる)それが、シーズン2の配信開始というニュースで、そこまで言うなら見ましょうか。というスタンスで観出したら、どんどん惹き込まれていって、一気にシーズン2のラストまで! とにかくNETFLIXに入って