見出し画像

韓国ドラマと敬語

他の多くの人と同じように、私もコロナ禍の引きこもり生活の中で初めて韓国ドラマにハマりました(現在もそこそこハマり中)。

そのなかで気づいたのが「敬語」です。

たかだかドラマを見ただけのことで何も調べたわけではなく、従って実際の韓国の正しい敬語事情はわかりませんが、少なくともドラマを見る限り、韓国は敬語にとても厳しい国だと思いました。

年齢差を見逃さない

ドラマの中の敬語のなかで、特に感じたのが「年齢」。

同年代とおぼしき人たちが知り合い、話している内にお互いの年齢がわかったとたん、年下が年上に対し、いきなり敬語使いになるのです。
そうならなかった場合、年上が間髪入れず「オレにタメ口か?」と文句をいいます。
その年齢の壁が、ものすごく厳しい。1歳でも上は上、下は下。さすが年長者を敬う国。

日本では「年齢より立場」優先

その厳しい線引きを見ていて、ふと日本ではどうだろうかと考えました。

基本的には年下は年上に敬語を使います。高校、大学なら先輩に対して、程度の差こそあれ基本は敬語ですよね。会社でも先輩には敬語。
しかし同期となったらどうでしょう。

社会人になるにあたり、いくら日本が未だに新卒いっせい採用の国だといっても、同期の中に年齢差はそれなりにあるもの。慣れないうちは多少敬語めいた話しっぷりかもしれませんが、慣れてくれば同期の中での1歳2歳の差なら、敬語は次第に消滅していくのではないでしょうか。

つまり「年齢より立場優先」傾向にあるのではないかと。

「母親」という共通項が年齢を超えさせる?

考えてみると大学でも、同じクラスに一浪・二浪の学生がいても、同じ学年ということで敬語を使うことはありませんでした。

さらに思い出したのが、いわゆる「ママ友」。
単に子供の同級生のママ、ではなく、ある程度親しくなった、親どうしがいわゆる友達関係にある「ママ友」において。
これはあくまで私個人の話ですが、敬語はほぼ存在していませんでした。
これも私個人のケースですが、ママ友グループの中での年齢差は10歳ほどあったにも関わらず、最初の頃はともかく、時間がたつうちに敬語はなくなっていったと記憶しています。

「母親」という立場は、年齢差をやすやすと超えるものなのかもしれません。

ママ友のなかにもいろいろなトラブルや割り切れない思いがあるのは重々承知ですが、その前提、「母親」というフィールドにおいて、立場は本来平等なのだと思います。


それ以外の人間関係、たとえば仕事で出会ったけれどその後友達関係に発展した人など、仕事や学校とは関係なく交流がある年上の人に対して……(あくまで比較的年齢が近い人です。交流があっても、ずっと年上の人を「友達」とカウントしてはいません)考えてみると、私はあまり敬語を使っていません。
ほとんどは完全に使っていないのですが、たまに「……ですよね」「知りませんでした」などという適当なですます調に、「そうなの?!」「それおもしろい〜!」などが混ざる相手もいます。

つまり…けっこうゆるゆるです(笑)


さて、みなさんはどうでしょうか?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?