「まったりノリノリ」自分的ラウンジ・ハウス・ディスコな同人音楽名盤

どうも、Tokyo Audio Waffleの中路です。
自分は昔から同人で活動を続けており、いまでも即売会でCDを頒布している、所謂同人音楽の人なのですが、最近はありがたいことに商業で流通させて貰ったり、客演で参加した楽曲から僕らを聴いてくれる人も増えています。

そこから同人に興味を持って実際に即売会に足を運んでくれてブースでお話したり、Twitter上でお話しさせて貰ったりする機会も増えてきたのですが、その際に最近よく聞くのが「どのサークルがおすすめですか?」というものです。

近年は同人音楽サークルは爆発的に増え、オリジナルのサークルだけでも結構な数、ジャンルの縛りはあれど、たしかにM3やコミケで好みのサークルを見つけるのはなかなかに難しい。そこで今回、自分が仲良くさせてもらってるサークルさんや、個人的に好きなサークルや作家さんからTokyo Audio Waffleの音楽性の基盤にあるジャンル「ラウンジ」「ハウス」「ディスコ」を中心に自分がすごくヘビロテしているCDをご紹介させていただきます。

ジャンルを自分達に近いところに絞った理由は、キリがないからです。
自分の周りだけでも尊敬しお奨めしたいサークルはいっぱいありますので、今回はTAWの音と近似性の高い、つまりTAW好きにオススメしたいCDをご紹介していきます!


まずはLost Garden
東方やkey楽曲のアレンジからオリジナルまで、安定したクオリティと未ださまざまな要素に挑戦し続ける大先輩サークルです。音楽的にも友人としても、いつもお世話になってます。

クロスフェードデモ

最新作のMIDNIGHT ADVENTURER、こちらは非常にまとまりがよい作品。
プログレッシブハウスとラウンジハウス、エレクトロ・EDMを昇華しながらも派手すぎず地味すぎずの渋いバランスが魅力的な空気感を生んでいます。
深夜の都会、高速道路、そんな情景が浮かんできます。


おつぎはKTG
アレンジ、アニソンリミックス、ボーカロイドと様々なスタイルで
ポップス・エレクトロ・ハウス・ディスコなどなどなんでもござれのクリエイターKTGさん、2008年ごろからずっと追いかけて参考にしている作家さんで、あこがれの人でもあります。
ファンキーでディスコティックなベースラインや、ギターフレーズの使い方など、ナウいながらも「あーこれこれ!」と言ってしまうハウスな音使いがたまらないです。

クロスフェードデモ

サークルAVSSよりリリースされた「KTG SKKT Disc #01waterfront songs」は、水をテーマにした一枚。アッパーなボカロエレクトロから、スローテンポの四つ打ちディスコエレクトロ、ハウスなどおいしい四つ打ちのオンパレード、キャッチーなLightWaveでぐっとつかんでくるかと思えば、人魚はの渋いメロとシンセの多幸感、Blueのアーバンなディスコファンクアレンジにはちょっとほろっときてしまう美しさがあります。


まだまだいきますSTR Label!!
テクノ・ハウス・エレクトロを中心に上質なコンピレーションや内部作家のアルバムをリリースしているナイスハウスサークル。

とくにこのディスココンピレーションImitation Discoは最高。
同人でディスコハウスのコンピってだけでもニッチなのに2014リリース、そしてかなりガチなメンツでけっこうな品質に仕上がっています。
ファンキーでフィーバーな一枚。ふとフィーバーしたいときにオススメです。

それから同じサークルからもう一枚。

クロスフェードのリンクが見つかりませんでした。見つけ次第追記します><

僕らのCDにも参加して貰った100-200&tanigonコンビ、彼らのサークルSoundspringerと共同リリースされたParallax、どハウスな内容で直球のはずなのにどこか新しく、また非常に高水準な一枚。ストイックだったり複雑なコード感でクールなのに可愛らしく、土臭いビートなのに男らしすぎない、まさにお手本のようなバランスに魅了されます。TigerLily含めた三者の技術とかんじさせるありがたい一枚。


RocketeerTracks

さまざまなポップスをベースにジャンル、BPM、歌唱法までも操る大胡佑仁さんとたえかわアキさんによるユニット、RocketeerTracks。

クロスフェードデモ(特設ページ)

アルバムごとにコンセプト・曲調を大きく変えつつ、それらすべてが非常に聴き応えのある作品に仕上がっているという実力派の彼ら、その中でもラウンジやハウス・クリックハウスよりのアプローチが際だつ「日常ニ溺レル」は、どこかレトロチックで騒々しい世界観が圧縮された作品。
刻まれ、入れ替わりながらフレーズを形成するクリックハウスの手法を中心に、オシャレと言うほか無いコード進行とエレピフレーズ、ローファイに処理された音響、ウィスパーボーカル、沈み込むような音の群れの気持ちよさにはエレクトロニカに通じるものがあります。
この構成だと一曲目の古くさいフレーズとチープなギターがインパクト大な一曲目、エレベーターガールのレトロ感が非常に効果的。統一感を崩しているようで完璧なバランスで成り立っていて、すごく勉強になります。


Light Notes Recordings

TAWにも参加して貰ったhasu-mi9sさんの所属するサークル、Light Notes Recordingsのプログレッシブハウス全力投球の一枚。プログレッシブハウスの持つ世界観と美しさを堪能できます。さくっとBGMにかけるとすっと染み込み、楽しむと全身に音を感じる、そんな一つの音楽の理想型として、このアルバムはかなりの完成度だと思います。簡単に言えば、「何回ループしても聴ける」アルバムだと思います。物語的コンセプトの長い尺のミックスのようでありながら耳を澄ませると多彩な展開と音響が詰まっており、「楽しみ方」をしっかり意識させてくれるアルバムだと思います。

以上ざっとまとめてみました。
今後同人音楽に触れてみる際の参考にでもなれば嬉しいです。


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