ジャケット表

MONI-FACEというユニット。初めて音楽を本気でやった話。

皆様こんにちは、中路もとめです。
最初に宣言しますが、これは昔話と宣伝です。
加えて、本当に何処にでもあるような内容。

皆様はMONI-FACEというユニットをご存知でしょうか?

当然、知らないと思います。
2010年、僕がまだ別の名前で活動していた大学生の頃、
同い年の三人で結成したユニットです。

今回長らくリバイバル頒布をしていなかったMONI-FACEの音源を
10/29 の音楽即売会 M3 第二展示場う-17b、en;Dolphin recordsにて
1stアルバムと2ndアルバムのセットを 500円 でリバイバル頒布します。
ちょっと長めですが、ぜひクロスフェードだけでも聞いていってください。

1st「Interception」のクロスフェード


ポップなシングルと、リミキサーDJ DAI、Leggysalad、PandaBoY、Jam_boyなどが参加したオリジナル2ndアルバム「POP ICON」


MONI-FACEとは

今やFAKE TYPE.でヒットし、ぼくのりりっくのぼうよみ、
電波少女の楽曲プロデュースまで担当したDYES IWASAKI、
そして当時人気のニコニコ動画歌い手として知名度を持ち、
いろいろな挑戦を続けていたボーカル、ゼブラ。
ボーカル一人にトラックメイカー二人という構成のユニットでした。

昔語りになってしまいますが、
僕は当時DJとして、フロアに受ける曲やリミックスを作っており、
かつ非常に受けにくいジャンルを好んでいました。
しかし、そういった音楽だけでなくポップスに近い音楽も
すごく好きで、いずれ自分もそんな音楽を作ってみたいと思っていました。

それだけに、DYESのもつポップで流行を自分のものに出来る技能や、
ゼブラの歌唱法やボーカルアレンジ、あらゆるものに挑戦したり
戦略を考えるところにすごく刺激され、
また、技術を盗めるに違いない!と思い彼らと活動を共にさせてもらいました。

活動期間は二年。アルバムはたったの三枚。
しかも完全オリジナルのフルアルバムは1stアルバムの「interception」のみです。


1st「Interception」のクロスフェード

しかし、これが非常に苦労の連続でした。
当時すでに活躍していた作家とは違い、
音楽性も技術も未熟でした。

「せっかくだから凝ったアルバムを作ろう」と
意気込むもすべて手探り。「ここでこういう音をいれたら?」
「この展開は間延びしすぎるから切ろう」「ボーカルの音量どうする?」
といった込み入ったものから、
「MS処理ってどうやんの?」「ミックスわからん」「もう波動に頼ろう」
「部屋の四隅に塩を置け」
まで、一個ずつ進んでは戻り、の音楽活動でした。

当時は22歳、音楽的に完成されている作家さんもいますが、
僕らはまだ確固たる音楽性を持っておらず、ジャンルもバラバラ、
プロモーションのプの字も考えられない若造だったのです。

でも、だからこそ、すごく楽しかった。
青臭い音楽論を語り、飲み明かし、限界を突破しようと悩んで病んだり。
喧嘩したり、求めたラインまでたどり着けないで泣いたり。
部活的だったけど、故に圧倒的に青春していました。

思えば、このとき初めて自分の中の「音楽を仕事にしたい」という
気持ちと初めて向き合って全力で活動したのではないでしょうか。
それは二人も一緒で、全ての問題を顧みず根性と気合だけで
アルバムを作っていました。

でも結果をいえば、大して売れませんでした。
自分たちの技術不足はもちろんですが、伝える力、求められているものを
理解する能力が当時の僕らには今以上に足りなかったのだと思います。

なぜこんな話をするのか

なぜこんな話をするのかというか、自分はこのたび引っ越しをすることになり、その整理の途中にこのCDの在庫が出てきたからです。
このユニットが2013年に活動終了となり、とくに売ることもなく倉庫の肥やしになっていたこの音源を久々に再生して、今でもぜんぜんかっこいいと、自分で思えたからです。

自分は今週末即売会、M3にてMONI-FACE以降名乗り始めた中路もとめ、として初めてのインストオンリーのアルバム「INST_ALL」をリリースします。
ボーカル楽曲中心のモトメルレディオから一年、それまでにいろいろなところで公開させてもらった楽曲を集めたアルバムを自分の記録としてリリースします。これはモトメルレディオが1stとするなら、INST_ALLは1.5、新しいことに挑戦するために必要だと思い、制作しました。

さらにサークルから後輩のYASUMIYAくんのアルバムもリリースされます。
当時では考えられなかった思考を今は持っていて、だからこそ、不器用に手探りだったこの頃の感覚はもう味わえないと思うし、そういうものは作れないと思います。似たような経験はしても、それは二回目なんです。

だから、この時の衝動を捨てる勇気が僕にはありません。
せめて聞いて欲しい。在庫処理といえば完全にそうです。
何故かamazonで高値をつけられたりしていますが、だったら新品をいかがでしょうか。
今の自分の音楽や作詞とはぜんぜん違うけれど、若々しい衝動を感じてもらえると思います。
ただの告知に滅茶苦茶文章を書いてしまったことを反省しています。
ぜひ、クロスフェードだけでも、聞いていってください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?