ふわふわの生クリィムたち



真っ暗な夜、仄かな灯りのもと床で寝る。ベッドの横で寝る。とても安心できますアーメン。


それはそれはドールになりたいわよ。苛烈に憧れるドールの代わりに人間やってるの。


日本も地球も全部終わっていい。そう、その実、全部終わっていいと思う境地に行ったのは俺だけだから最低だ。勝手に終わっていいと思ったのは俺だけだ。


みんな苦しみたくないわかる。つらいのはわかってる。そうして、私が最終地点であることに気がついていないのなら、私はこの泥を一体誰に渡せばいいのだろう。


自転車が倒れた。地面に真っ逆さまに落ちる携帯だった。揺さぶられ髪がくるくる巻かれ、踏みつけられピンクのコートがペラペラになる。信号を待つ間のいい恥晒しだ。べつにたすけてなんかべつにいらないんだ本当に必要ないんだ。信号が長くてよかった、最後に拾われる携帯だった。


空っぽでくのぼうで見つめられたら何の罪悪感もないだろう。


最悪。鵫さんどうしてそんな人になってしまったの。大好きなのに、貴方の繊細な機微が好きだったのに。


海辺で生きている人がいれば攫うように果たしてください。


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