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子どもが勝手に学び出す!ハーバード流子育て

子育ての秘訣は本当に存在するのだろうか?

「いったい、どうしたらこんな優秀な人が育つのだろう?」「この人の親はどんなふうに育てたのか。」こうした疑問の答えはなかなか見つからない。 

大きな成功を収めた人のエピソードを読んでも、彼らがどうやって優秀な人間に育っていったのかを知る手だてはない。親は子どもの成功を、どんな形で後押ししたのだろう。優秀な子の育ち方を知ることで、子育ての具体的なヒントをつかめないだろうか。こうしたヒントは、私たちの目から隠されている。 
なぜなら、子育ての現場となる家庭というブラックボックスの中は、のぞけないからだ。見えるのは、優秀な人物というアウトプットだけだ。  子育ての現場となる家庭というブラックボックスの中は、簡単にはのぞけないからだ。

このブラックボックスの分解に挑む為に200人のハーバードの学生・卒業生とその親にインタビューを行い、ブラックボックスの分解に挑んだ研究結果がある。

黒人、白人、アジア系、ラテン系、バプテスト派、カトリック、ユダヤ教、仏教、無宗教など。裕福な家庭出身の学生もいたけれど、それ以外が大半を占めた。医師、弁護士、エンジニア、教授の子もいれば、レジ係、バス運転手、料理人の子もいた。

出身地も幅広く、韓国、中国、インドで生まれた学生もいれば、アフリカ、メキシコ、ドミニカ共和国、ジャマイカ、ブルガリアで生まれた学生もいた。とはいえ参加者のほとんどが、全米各地で生まれ育ったアメリカ人だった。

過去の研究から、社会階層の違いや貧富の差により、子育てに差がでることが知られている。そのため私たちは、文化によって子育てのパターンは異なり、それぞれの家庭の背景に応じた育児法、価値観、ノウハウが明らかになると予想していた。ところが、そうではなかった。例えば、アジア式の子育て、あるいはアメリカ式の子育てが格段に優れているといったことはなかった。

むしろ、親の人種、地位、財産、教育水準、宗教、国籍に関係なく、子どもの将来の成功につながる驚くほど一貫した共通点があった。親の生いたちや生活環境は違っても、子どもへの接し方には、幼児期から驚くほどの共通点が見られたのだ。
彼らが最初から子育ての秘訣を全部知っていたわけではない。わが子が秘めた可能性を引き出す方法を巧みに見つけ出したからだ。達人の多くは一流の学校で学んだわけではなく、高校さえ卒業していない親もいた。

彼らが人と違うのは、親自身は凡人でも、大きな目標と使命感をもった、自分の頭で考える賢い子どもを育てるため努力を惜しまなかったことだ。

教育水準が高くても低くても、子育ての達人はみんな、子どもが5歳になるまでに簡単な数の概念と文字の読み方を教えていた。また、子どもを対等に扱い、子どもの意見を尊重し、何か質問されればよく考えたうえで答えていた。 

貧富の差に関係なく全員が熱心に子どもに関わり、ビジョンを示していた。地位や財産にかかわらず、誰もが必死に時間を見つけお金をやりくりして、子どもがいい成績をとれるよう手助けしていた。達人の原動力は自分の体験にあった。親自身の生いたちを参考に、子どもに将来どんな力を身に付けてほしいかを考えていた。

けれど何より大切なことに、自分の夢―かつて親自身が目指して挫折した夢―を子どもに押しつけることは決してなかった。子育ての基本は子どもが力を発揮し幸せな人生を送れるよう、狙いをもって選択することだ。

そして、優秀な人はどのように育てられたのかそこには天才児でなくても成功できる 子育ての公式が存在した。達人は次の8つの「役割」を通じて子どもの力を伸ばし、将来成功するための準備を整える作戦を実行した。

 役割1.まず「最初の学びのパートナー」になる

 役割2.学校の問題を解決する「整備士」になる

役割3.成功を大胆に後押しする手配役になる

役割4.新しい世界を見せる紹介役になる

 役割5.人生の意味や目的を伝える哲学者になる

 役割6.子どもが憧れを抱くお手本となる

 役割7.権力者と渡り合う方法を教える交渉相手になり逆境でもあきらめず勝利をつかむ方法を学ぶ

役割8.進むべき方向を指し示すGPSになる

といっても、すべてをいっぺんにこなして、スーパーマンになる必要はない。誰でもこれを身に付ければ、しっかり活用できる。必ずしもわが子を、天才音楽家やハーバード大学卒業生、リッチな一流ビジネスマンに育てられるわけではないがそれでもこの役割を使えば、本人の生まれもつ能力に関係なく、学校での成績を上げ、子どもの人生をさらに充実させることができる。


読んでくれてありがとうございます! 頑張っているチームのみんなに夜食をご馳走しようと思います。