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アルコールからの解放、、、になるか?⑤

どもども。

前回、父親がどんどん依存症の深みに落ちていく様を書きました。
更に最悪な事態に突き進んでいく訳ですが、ただ見ているだけではなく何とか事態を打開すべく模索していました。

アルコール依存症の対処方法、家族としてどうあるべきかなどを医師に聞いてみたり、精神保健センターが開催する講習への参加や、様々な書籍を漁ったりWebを彷徨い歩きましたが、結輪は「現代の医学では完治は不可」と言う事らしい。

つまり、一度依存症の一線を越えるともう後戻りは出来ず、越えるその一線はグラデーションの様にいつのまにか自覚無く超えてしまうらしい。

そうなると、楽しく節度ある飲酒はもう出来ず、ドップリと酒の深海に潜航してしまい、本人の底付き体験が無いと浮上は難しいらしい。

同じ事を某アイドルグループTのメンバーで、酒が原因で脱退したY氏が仰っていたが、本当らしい。

これについては様々な書籍の中で、それを分かりやすく表しているのが故我妻ひでお先生の「失踪日記」と「アル中病棟」である。

この2冊は、先生がいかにアル中になり、失踪を経て回復に取り組んだかがマンガで描かれている。

また、アルコール依存症を独自の視点で描いた名著が、故小田嶋隆さんの「上を向いてアルコール」である。

自身のアルコール問題を、告白というエッセイに載せた文体はまさに小田嶋節全開であり、悲壮感無く面白おかしく冷静に自己分析しているのが素晴らしい。

ちなみに、TBSラジオの「たまむすび(現在は終了)」に毎週出演する小田嶋さんの担当曜日は、アルコール依存とは関係無く欠かさず聞いていました。

両先生とも残念な事に鬼籍に入られているが、是非お時間あればご一読ください。

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