モトタキ

サブカルな物書き。

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    気になる映画を初見でテキトーに語る!

  • モトタキ的妖怪談義

    怪異の民俗学愛好家のモトタキが穿った視点で物事の怪異を抽出する。

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    生きづらい人たちの助けとなればいいなと書き綴ります。

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映画『来る』は「怪異の民俗学」を知る人ほどハマる

ツイッターランドで「心霊版シン・ゴジラ」と囁かれる中島哲也監督による映画『来る』。怪異をこよなく愛するモトタキが映画初見感想をネタバレ上等で書き殴る。なお原作未読。 『来る』はよくある日常が壊れる物語地方出身者の田原秀樹と妻・香奈の結婚目前にした法事、そして結婚式、そこからはじまる幸せそうな結婚生活がじっくりと描かれる。 娘・知紗の誕生を機にイクメンパパを目指す秀樹。そんなありふれた日常が徐々に壊れていく。主な原因は、怪異による超常現象。人が垣間見せる闇も見どころだ。

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    • 映画「#ボーはおそれている」はドグラ・マグラの味がする

      エンタメを食って生きてるライターのモトタキです。 『#ボーはおそれている 』のキャッチコピー「ママ、きがへんになりそうです。」に惹かれた。 『ジョーカー』のホアキンは好きだし、アリ・アスター監督の『ミッドサマー』や『へレディタリー/継承』もイケる口だ。 なので映画『#ボーはおそれている 』鑑賞してきた。味わいは『ドグラ・マグラ』を読んだ時のあれだった。 面白いかどうかでいえば、まあ面白かった。けど、他人に勧めたくなるタイプでは決してない。イケるタイプ同士で行って、あ

      • 聖ニコラウスの日に考える「サンタクロースの白い袋の中身」

        12月6日は聖ニコラウスの日、つまり日本ではサンタクロースとして慣れ親しまれる聖人の命日が本日である。 聖ニコラウスは子供、商売、恋人の守護を司る聖人。日本のクリスマスは原点に近い祝祭だとモノの本で読んだことがある。 しかし日本ではクリスマスは12月24日、或いはその周辺の土日になる。 仏教ですら受け入れて独自変化させたのが日本である。そうした性質を考えれば、クリスマスを祝い、年越しに鐘を鳴らし、年明け元旦は神社に参るのも当然なのだ。 ゆえにクリスマスのサンタクロースは日本

        • 天開司主催「#Vtuberバトルロワイヤル4」を基本ピーナッツくん視点で感想殴り書き

          Vtuberバトルロワイヤル4をピーナッツくん視点で見てるけど、絡み多めでやっていく発言にワクワクしちゃう。因幡はねるとの協力プレイで物資漁りしてるけど、位置特定はこのゲームでなかなか強そう。 初手から脱出ルートを見つける歌衣メイカとの合流は熱いな。しかし6人のメンバー集め展開はどうなるんだろ。 個別に分かれて探しにいくの、相手が二人組で殺しに来たら即負けだから、実際三人でいく方がよかった説。 でも禁止エリアがあるから、どうしてもこの戦法になるか。 一人で喋ってるとどんど

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          「サンクチュアリ聖域」は呪いのような家族愛に絡まった二人の力士のスポ根

          Netflixドラマ「サンクチュアリ聖域」全8話を鑑賞。その感想を書きなぐる。 相撲の話なんだけど、めちゃくちゃヤンキーとヤクザとスポ根と陰湿なイジメを混ぜ合わせたような演出が多くって見応えがあった。 主人公の猿桜が、力士になりたてのヤンキー力士の猿桜が、生意気なのもあって相撲部屋でボコボコにかわいがりを受けながら成り上がっていく物語。キレイなスポ根じゃなくて、ちゃんと陰湿。 そこに政治部でやりすぎて飛ばされて相撲番になった女記者もいて、この女記者が色恋じゃなくて戦友み

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          「ひき肉の夢小説」「呪いの木札炎上」をみて感じる実在事象のエンタメ化とその難しさ

          ふと思ったことを書き殴っておく。 いわゆるナマモノと呼ばれるジャンルが二次創作にはあって、それは「現実の世界に存在する人物」を取り扱うことを意味する。 「YouTuberひき肉の夢小説」はこれに当たるもので、炎上したのは、”当人がそれを読んだらどう感じるのか”的な配慮が求められるジャンルだから。 「クラスメイトの男子同士を使って腐ったマンガを描く」「男性アイドルの腐った漫画を書く」みたいな文化は一昔からあり、ぼくは腐女子の恋人が所蔵していたジャニーズの某グループのBLマン

          「ひき肉の夢小説」「呪いの木札炎上」をみて感じる実在事象のエンタメ化とその難しさ

          ぽんぽこちゃんねるを見始めて1ヶ月半で投稿動画全視聴制覇した話

           ぽんぽこちゃんねるを視聴しはじめて、1ヶ月半。ぽんぽこ24なる24時間ぶっ通し企画の日までに全視聴制覇を成功させた記念に書きなぐる。そんな物書きモトタキです。  ぽんぽこちゃんねるとは、ぽんぽことピーナッツくんの二人のVTuberが運営するYouTubeチャンネルである。個人VTuberと呼ばれる存在で、VTuberでありながら甲賀流CG(実写映像)もふんだんに使うスタイルであり、二人とも着ぐるみの姿でゆるキャラグランプリ王者に輝いた経歴がある。  2018年2月2日に

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          鋸挽とネットリンチ

          江戸のもっとも残虐な刑罰に「鋸挽」(のこぎりびき)と呼ばれるものがある。 峠に罪人を埋めて道行く人に「こいつこんな悪いことしました。鋸で挽いてやってください」みたいなことが書かれた紙と鋸が置かれるんだけど。 さすがにえげつなすぎて、なかなか挽くヒトが現れなかった、みたいな話。 鋸で挽くのはやっぱり手に感触が残るし、傷つける実感があって、心苦しい。さすがにそこまでいくとストレスを感じるのが人情。 でもネットリンチは、そうしたことから考えると、実際に手で殴るのと違う、キー

          鋸挽とネットリンチ

          『君たちはどう生きるか』で気になる「君生きバードの正体」

           サブカルライター・モトタキが、前情報一才出さないスタジオジブリ制作の映画『君たちはどう生きるか』を鑑賞。初見感想をネタバレごめんで書き殴る。てかネタバレなしで観てほしいから、観てないヒトは読まずに帰っていいよ。 結論「楽しかったけど物足りない」 ネタバレ無し、事前情報無しだからこそワクワク感は本当に良かった。初っ端からたっぷり割とリアルな疎開がはじまるので「うお、そっち系なの」みたいになったが、継母が異界入りして、それを追いかけてからは、ずっと冒険。  なんなら『不思議

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          劇場版『オッドタクシー』のトゥルーエンド感の正体

          どうも、サブカルライターのモトタキです。2021年4月に放送され、いまもアマプラ限定配信されてる『オッドタクシー』。一部好事家の間で絶賛される作品の劇場版を観てきたのて、ネタバレ上等の映画語りでも書き殴っていく。 そもそもオッドタクシーってどんなん?タクシー運転手が、練馬女子高生失踪事件に巻き込まれていく、サスペンスとでもいうべきか。ミステリーに分類すべきか。 見た目は『ビースターズ』のような動物人間たちのお話なのだが、あの作品のように動物的特徴が特にあるわけでもなく、た

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          マーヴェリックが腹を蹴られたら僕は背中を蹴られてた

          どうも、物書きモトタキです。 初見映画ガタリズムなんて銘打って、観た映画の感想を書きなぐるコーナー。今回取り扱うのは『トップガン マーヴェリック』。しかもグランドシネマサンシャイン池袋の4DX SCREENでエンタメ体験してきたレポートをお届けする。 4DX SCREENはいいぞ映画で楽しめるのは「音」と「映像」だけじゃない。そんな楽しさを進化させてくれるのが「4DX SCREEN」だ。こいつは「4DX」と「SCREEN X」の2つの演出が融合したモンスターの名である。

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          マーヴェリックが腹を蹴られたら僕は背中を蹴られてた

          ワクワクチンチンが与える「苦痛」はハレなるか

          随分とコロナワクチン接種者も増えた。僕個人の話をすれば6月7月にはもはやフルチン。つまりワクチン2回目を摂取したワクワクチンチンから2週間を経た状態になっていた。 モデルナ摂取組なのだ。悲哀のモデルナ摂取組というべきか。しかし実際のところ何も起きちゃいないのだから運が良かったのか。副反応はキツかったが。 それにしても量が多かっただの、異物混入だの、何が効くだの、皮膚がおかしくなるだのと、色んな事態が起きるものだ。 しかし,僕は医療ジャーナリストではない。フードジャーナリ

          ワクワクチンチンが与える「苦痛」はハレなるか

          ハロウィンの真の感覚が日本文化に馴染む日は来ない説

          すっかり日本に定着したハロウィン。東京では池袋ハロウィンコスプレフェス実行委員会が主導する池袋ハロウィンに自然発生する渋谷ハロウィンで盛り上がる。その他の飲食店や商店街でもハロウィンの装いをするのが定着したので、地方でも実感があるか。 サブカルライター・モトタキが好き勝手に考察する。 日本文化とコスプレ江戸の頃にはすでに仮装文化が定着していた日本。大道芸でも閻魔大王や黒河童に扮して小銭を稼ぐ芸人が存在したという。ハロウィンといえば仮装文化であり、それを「コスプレは海外のも

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          ハロウィンの真の感覚が日本文化に馴染む日は来ない説

          『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と花言葉

          第24回文化庁メディア芸術祭の優秀賞を受賞した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。世間では2020年は劇場版『鬼滅の刃』一色だったが、あくまで僕の中では劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』こそが珠玉だった。 金曜ロードショーで特別総集編、そして外伝。二週に渡って当作品が地上波で放送されるにあたり、劇場版について思う所を書きなぐっておく。劇場版ネタバレもあるので注意。 アニメ版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2018年冬アニメだったアニメ版『ヴァイオレット・エ

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          日清カップヌードル50周年記念「カップヌードルソーダ」がもはや悪ふざけの向こう側で地獄

          日清食品がカップヌードル発売50周年記念商品として発売した「カップヌードル ソーダ/シーフード ソーダ/カレー ソーダ/チリトマト ソーダ」(各280㎖)をグルメジャーナリストのモトタキが試飲。いや、これはもはや死飲だった。 地獄を見たくないならやめとけ! まだ引き返せるぞ! 以下、実飲レビュー! チリトマトソーダが一番マシ これ飲み物のレビューなんだよな。果汁19%の文字もなかなかに脳味噌が破壊された文言なのだけども、まだまし。だってトマトだからね。 そうなんです

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          日清カップヌードル50周年記念「カップヌードルソーダ」が…

          竹酔月に咲く華

          いよいよ、秋の始まりの9月である。各月に日本古来からの異名があり、と9月といえば長月ばかりが知られるが、異名は他にもある。 菊の月 彩月、紅葉月のような木の葉の色づきを思わせる名や、菊月、菊開月の名や9月9日の菊の節句もあるように菊の旬が来る月だ。 菊は国花であり、皇家の紋章のモチーフともなる。 花言葉は高貴、高潔、高尚。 菊の和歌といえば「このごろの しぐれの雨に 菊の花 散りぞしぬべき あたらその香を」が知られる。桓武天皇が詠んだと類聚国史にある。 菊は本来は日本

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