保育園の父母会が無くなった話②
<前回まで>
入園する保育園に父母会があることを知り、恐怖の役員決めでママ友さんが役員に。
参加したくないと園長に申し出るも、会長の面談をセッティングされる-。
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面談中は子供は預かれないと言われ驚いた。
ちょうど義母が遊びに来てくれていたので、事情を話し、面談の間だけ一緒に保育園に来て欲しいと頼む。
義母も同調圧力大嫌いなので協力してくれた。
心強かった。
しかし、私は全く分かっていなかった。
これは入園したての私の事を思ってセッティングされた面談ではなく、ただの勧誘説得の儀式だったのだ。
●「そんなに大変じゃない、あなたの子供だけクリスマスプレゼントもらえなくなるのは可哀想だと思わない?」
会長さんは30後半くらいのママさんで、入園式に突入してきた二人の先輩ママさんの一人だった。きつい感じはなく、優しい雰囲気だった。
私は「就労の為に保育園に子供を預け、時間を作っているのに、それを父母会の活動に回しては本末転倒ではないか?」と自分なりに一生懸命おかしいと思うところをぶつけた。
会長は優しい顔つきでそうよねぇと聞いてくれていた。
時間が戻るならこの時の私に言ってやりたい。
面談なんて絶対するな。そしてもっとネットで闘っている人の意見を集めろ!!!
そして一通り私が話し終わると、こういった問題を調べたことある人なら何度も見かけたであろう説得がはじまった。
1.父母会は大変じゃない。年々縮小を図っている。
2.会を拒否すれば毎年クリスマス会に配るプレゼントがもらえない。(完全な差別発言)
今だったらこんなバカみたいな勧誘に引っ掛からない。
しかし当時の全くの無知な私には衝撃だった。『親が父母会を拒否すると、子供が差別される!?』
クリスマス会で寂しそうに佇む子供の映像が浮かんできてとても駄目だった。
ショックすぎてそれ以上なにも反論できなくなった。
会長は「何かあったらまた面談しますので声かけてくださいね」と言って去っていった。
完全に敗北した。私のせいで子供が嫌な思いをするなんてあり得ない……詰んだ……これは仕方ない……
トボトボ帰っていると、横で義母さんが怒りに震えていた。
「あなたが決めることだからあの場では言わなかったけど、なんなのあの会長!クリスマスプレゼントなんて一斉にやめてしまえばいいのよ!そんな事言ってるからいつまでも変わらない!あー腹が立つ!」
義母の世代流行った学生運動を今にも始めそうな勢いで燃えていた。
そんなもんなの?確かにクリスマスプレゼントって家でも渡すし……?
色々と疑問が残ったまま、なにもできずに面談は終わった。
●1年間役員になったママ友さん
ママ友さんはその年役員になった。なんと疑惑のクリスマスプレゼント係になったらしい。
(このクリスマスプレゼントも色々とおかしな仕組みなのだが、後ほど)
ママ友さんに会の様子を聞いてみた。
「廃止の提案を出したが、無視され議題にもあげてもらえなかった」
なんということだろう。
ママ友さんは、会を変えたいから役員になったのに、変えるために声を上げても全てスルーされたというのだ。
こんな理不尽な事あるか?
かなり悪く言わせてもらうが、騙されて奴隷にされただけではないか。滅茶苦茶である。
しかも面と向かって父母会反対派だから、推進派のママさんの無視がはじまったらしい。
大人って無視するんだ……。参加して余計に悪くなってるじゃないか。
係ごとの役員は二人ずつ選出される。
ママ友さんと一緒に立候補したママさんが仕事ができる人で、ママ友さんは思ったよりは負担なく一年役目を終えられたらしい。
それでも私とママ友さんの間に父母会への不満が募っていった。
どうしても納得いかない。
私は、来年度役員に立候補してみることにした。
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