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キャッシュレスの話2_PayPay祭りは成功だったのか?

キャッシュレス後発組のYahooが巻き返しのために、昨年の12/4から行った100億円あげちゃう(20%引き)キャンペーン。なりすまし等の問題があったようだが、今年3月末まで予定されていたキャンペーンが、わずか10日で終了するとは、なんという宣伝効果だろう!
このキャンペーンのおかげでPay Payのユーザー数が11月に比べて13倍になったと12/15の日経新聞に出ていた。この数字だけ見るとキャンペーン的には「大成功」のように聞こえるが、果たしてそうだろうか?
今回の10日間のPayPay祭りに参加した人は、すでにLINE PayやドコモのD払いなどの経験者で、もともとキャッシュレスに対してそれほど抵抗がない人達だったのではないかと思う。もちろん、その人達にキャッシュレス支払いの選択肢としてPay Payを加えてもらうことには意味があったと思うが、Yahooが100億円の大金を使う目的は「PayPayでの購入金額」よりも「PayPayを使う人の数」の拡大にあったのだと思う。家電量販店での利用を遅らせるなどして、少額決済のみでの使用をしばらくの間やるべきだったと思う。
その辺の失敗事例を教訓にLINE Payは12月後半にPay Pay同様に20%還元キャンペーンをやっていたが、使える店はかなり限られていた。
そこで、キャッシュレス愛にあふれる私はPayPayの企画担当になったつもりで、普及作戦を考えてみた。

年寄りに使ってもらう!
中国ではおじいちゃんから孫へのお年玉もスマホであげると聞く。
とても味気ないような気がするが、多くの人に使ってもらうためにはなるべく年寄りにも参加してもらう必要がある。そこで、年寄りが夢中になる演歌歌手のコンサートのチケット代をPayPayに限り20%ディスカウンするというのはどうだろうか?演歌歌手のコンサートのチケットがいくらするかわからないが、家電量販店で消費されたものよりは安いとだろう。このようなインセンティブがあれば、時間のある年寄りは孫にやり方をじっくり聞くだろう。そうすると自ずと孫(若い人たち)もPayPayのユーザーになるはずだ。
コンサートチケットが難しければ、会場で売っているであろうタオルやCDなどを割り引くのでもいいと思う。

寄付に使う
昨年、金足農業高校が夏の甲子園で決勝に進出し、東北は大いに盛り上がった。しかし想定外!?の予算がかかり、急遽寄付を募り結果として5,000万円の目標に対して2億円を超える寄付が集まったという。私も東北人として1万円を銀行振込で寄付した。金足農業高校の活躍には感動をもらったし、寄付することには何の躊躇もなかったのだが、悔しいのは振込手数料だ。たしか600円ちょっとかかったと思う。私はネットで振り込んだのだが、多くの人は銀行まで行って手続きをしたのではないだろうか。
そんな時こそキャッシュレスの良さを感じてもらう絶好のチャンスだ!
これからも国全体が盛り上がり寄付を募るような機会があると思う。そんな時こそYahooの気合が見たいものだ。
法律面等の制約もあり、簡単にコトが運ばないと思うがキャッシュレス愛にあふれる私としてはYahooにベンチャー魂に再点火して頑張ってもらい、日本をキャッシュレス先進国にしてもらいたいと考える。

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