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旧古河庭園へ行きました

仕事で色々あり、ここに書く機会を逸してしまった旧古河庭園散策のことを。
11/3に旧古河庭園へ行ってきた。

愛しき友が亡くなってからこちら、お出かけらしいお出かけを殆どしていなかった。さすがにこれはちょっとと思い、ちょうどバラが見頃の旧古河庭園に行ってみることにした。

東京都内は電車に乗れば1時間程で行かれるので、ちょっとしたお出かけにはもってこいである。庭園に行くのは実は初めてで、若い頃浜離宮の近くで遺跡発掘の仕事に携わっていた時、行こう行こうと思いつつとうとう行かなかった。

都内の庭園は都の管理のところが多く、入場料も安価で季節の植物や歴史的な建造物が気軽に見られ、場所によっては軽食や喫茶も楽しめたりする。
敷地も結構広いので、嫌でもそこそこ歩くことになる。運動不足解消にもうってつけだ。

駒込駅で下車し、北口に出て本郷通りを北にしばらく歩くと旧古河庭園が見えてくる。
その前に、駅前にある大国神社とその少し先の妙義神社にお参り。愛しき友のあの世暮らしの安寧を祈った(欲深いのでその他色々と祈願)。
妙義神社の神主さんはとてもニコニコして愛想の良い方だった。
このあたりを散策されるのですか的なことを聞かれたので、旧古河庭園を見に行ってきますと答えた。ラフな服装にリュックを背負い、関西の神社の御朱印帳を持っていたので、遠方から来たと思われたのかもしれない。
いずれにせよ、神主さんとこのような会話は殆どしたことが無かったので、ちょっぴり嬉しかった。


御朱印を頂いて本郷通りに戻ると、駒込の街並みを眺めながらてくてく歩く。大通りにビル、小ぶりのテナントにはパスタ屋さんや今流行のステーキ屋さんが入っていて、ランチの時間帯なせいか行列が出来ている。

駅の北側に旧古河庭園、南側には六義園のある駒込だが、それ以外は普通の都内の街並みである。いろいろ知識があれば駒込独特の何かに気付くのかもしれないが、今の私の目にはそう見えた。
かと言ってつまらないとかそういう訳ではない。都内の街はどこか垢抜けていると思う。ああ、こんな街に住みたいなぁ…などと思いながら歩いているうちに旧古河庭園に到着した。

入園するとすぐに洋館が現れる。この中は美術館や喫茶室になっているのだが、この日は演奏会が催されていて貸し切りになっていたため中には入れなかった。今度来た時はぜひここで紅茶でも飲みたい。

洋館に入れないと知った客はバラ園に流れている。私もその流れに乗りバラ園に入った。秋バラが見頃なだけあってたくさんのバラの花が、私がナンバーワンよ、私がオンリーワンよとばかりに咲き誇っている。


まずは片っ端から写真を撮っていった。こんなに沢山のバラには滅多にお目にかかれないので夢中になって撮ってしまった。一通り写真に収めると、今度はスマホ越しではなく自分の目で楽しんだ。
流石にこれだけ咲いていると、バラの香りも楽しめる。普段接しているバラの香りは、コロンや芳香剤などの人工的な香料だが、天然の香りは何とも上品だった。

バラ園を堪能し、次は日本庭園を散策。紅葉はまだ序盤だったと思うが、美しい庭園を一回りした。ここには茶室もあり、抹茶も楽しめるようになっている。
日本庭園をぐるっと回り、バラ園脇にある売店でバラのシューアイスを買って一休み。このシューアイスがなかなか美味だった。ヒロタが製造していて、天然のバラが使われているのか人工的な臭みはなく、バラの香りが口の中に広がった。

ふと空を見上げると、庭園の緑と青い空に吸い込まれそうになり、しばらくぼーっと眺めた。まだまだ休みごとに出かける体力気力は無いけれど、なるべくこういう時間を取りたい。取るべきだと、ぼんやりとそう思った。

※写真はこちら
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