岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。 感想

 こんにちは。りょうです。

 先日「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」という本を読んでいました。なので感想を書きます。この本も好きなトピックをいくつか選んで、それに対して思ったことをつらつらと書いていきます。




ご褒美を見つける力
 物事を継続して続けられる力、もっというと自分が得意とすることの見つけ方について書かれています。これは自分の得意なことを見つけるヒントにもなるかもしれないと思ったので、特に興味を惹かれました。


 英語の勉強とか、ランニングとか、楽器とか何でもいいんですけど、その物事を継続することができるかどうかってかなり個人差がでてきますよね。それについて、岩田さんはタイトルにもあるこの「ご褒美を見つける力」が鍵を握っているんじゃないかと話しています。

 自分が注ぎ込んだエネルギーやお金、時間よりもご褒美の方を大きく感じることができれば、それを継続することができる。逆に返ってきたご褒美に対して見返りが合わないと感じたら、人は挫折する。言ってみれば、ご褒美を見つけられる、「ご褒美発見回路」のようなものが開いていれば、それを継続することができるという話ですね。

 このご褒美発見回路を持っていることこそ、それに対して才能を持っているとも言えるでしょう。才能というのは、「なしとげること」よりも「なしとげたことに対して快感を感じられること」って言えそうですね。



 、、、で、このご褒美発見回路とやらはどうやって見つければ or 身につければいいんだろうか?それについて著書内では「自分の身の回りにあることとつながっていないことを無理に勉強しても、身につかない。だったらそれに時間を費やすよりも、自分が好きで得意なことをやろう」という結論が文末に書かれています。

 岩田さんの場合、まず最初にプログラムをつくることが得意だったようです。しかし岩田さんのことを既に知っている方ならご存じだとは思いますが、その後岩田さんは経営者としても働くようになります。最初は組織や経営の本を読んでも知識が増えるのみで、本当の意味では頭に入ってこなかったようです。しかしプログラムをつくることと会社経営とでよく似たところがあると発見することができたことで、達成感やご褒美を感じることができるようになったそうです。得意じゃないことだとしても、既に得意なことと紐づけることで「実はこれも同じじゃん」と思うことができれば、得意なことが増えていくということですね。

 なので、まずはなんでもいいから好きで得意なことを1つ見つける必要がありそうですね。自分はそれらしいものは今のところ特にありません。現在進行形でそれを探しているのですが、本の内容から逸れてしまうのでまた別の機会で書こうかなと思います。




正しいことというのは扱いが難しい
 この本を読んでいると「正しいことよりも周りの人が喜んでくれることが好きだ」という岩田さんの価値観がいろんな箇所で出てくるのに気づきます。周りの人が幸せそうな顔をするのであれば、なんだってしちゃうよ!て感じなスタンスですね。もちろんそれは素晴らしい価値観ですが、一方で正しいことについて、正しいことの扱いの難しさについて書かれていたこの章が個人的には印象的でした。



 なぜ正しいことの扱いが難しいかと言うと、ある人の言うことが間違っていることがわかっていたとしても、そのことをその人が受け取ることができるような表現で伝えないといくら正しくても受け入れてもらえないから、とのことです。これはめちゃくちゃ実感あります。

 正しいことを言う人はいっぱいいて、そんな人同士がいっぱい衝突しています。なんで衝突してしまうかというと、相手の正しさを認めることは自分の正しさを否定すること、つまり自分の価値基準の否定になるので、お互いに主張を曲げられなくなってしまうからだと著書では書かれています。お互いが自分の意見を押し通すことに固執してしまうのでタチが悪いんですね。

 こう書くと正しさに固執することが特にコミュニケーションの場においてすごい余計な価値観であることがわかりますね。自分一人で正しさを追求する分には問題ないと思うんですけど、相手に正しさを要求するべきかどうかは注意したほうがよさそうですね。



 今回はこんな感じです。読んでいただきありがとうございました。

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