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六九ノ段

大阪NSC43期の漫才コンビ、九ノ段。
宮田のすっとんきょうなボケに児島の鋭いツッコミが持ち味のコンビだ。

スカシ癖のある宮田。
Xのアカウント上ので芸名を変えまくるボケを2年以上続けている児島。
児島という名前を固定し、下の句に今自分が好きなものをつけるようにしているそうだ。

NSCを卒業後に2人はコンビを組んだ。
コンビを組んでからはネタ合わせ、ラジオの繰り返しだった。

しかし、最近ネタ合わせは有りネタの稽古ばかりになってきていた。
初めは、宮田がネタの案を無限に出していたのに、徐々にそのペースが落ちてきていた。

よしもと漫才劇場のルールの改訂などを受けて、焦らならければと思う児島は言葉で宮田の尻を叩く。
それでも、あまり焦らない宮田を見て、児島は変わってしまったなと思った。

大阪NSC43期の漫才コンビ、九ノ段。
宮田のすっとんきょうなボケに児島の鋭いツッコミが持ち味のコンビだ。

スカシ癖のある宮田。
Xのアカウント上ので芸名を変えまくるボケを2年以上続けている児島。
児島という名前を固定し、下の句に今自分が好きなものをつけるようにしているそうだ。

NSCを卒業後に2人はコンビを組んだ。
コンビを組んでからはネタ合わせ、ラジオの繰り返しだった。

しかし、最近ネタ合わせは有りネタの稽古ばかりになってきていた。
初めは、宮田がネタの案を無限に出していたのに、徐々にそのペースが落ちてきていた。

よしもと漫才劇場のルールの改訂などを受けて、焦らならければと思う児島は言葉で宮田の尻を叩く。
それでも、あまり焦らない宮田を見て、児島は変わってしまったなと思った。

それは、愛だ。

NSC在学中の頃、別々のコンビを組んでいた2人。
在学中、好評を受けていた児島と現在よりまだ同期に知られていない宮田は選抜クラスで出会った。
あまりウケていない宮田のコンビを見て、
「おもろいのに評価されてへん奴おるなぁ…」
と思っていた児島。
NSCを卒業後、お互いのコンビは解散。
児島が声をかけてコンビを結成。
今に至る。

児島は、思い出した。
宮田を想う気持ちを。
スカシ癖とデリカシーのない発言にいつも苛立っていたが、あの頃のように宮田を愛する気持ちを忘れてしまっていたのではないか?
宮田が変わらないのではなく、自分が変わってしまったんじゃないか?

ライブ終わりに児島が口を開いた。

「俺ら…SEXしようか。」

宮田は少し驚いたが、
「まぁまぁ、おいおいな。」
児島は宮田のどっちつかずな返答にドギマギしたがその日は、各々家に帰った。

その後、何度逢えどSEXの誘いの返事をはっきりと返して来ない児島は先にラブホテルに予約申請を出した。
そして、児島は言った。

「ラブホの予約の手続き、俺が全部シたぞ!」
それに対し、宮田は、
「俺はせんでええけどなぁ。おまえが勝手にスるゆーただけで。」
その言葉は児島の怒髪天をついた。
しかし、冷静に、
「それは良くないで、コンビのために頑張ろー言うてんねんから。」
と怒りと呆れの口調で言い放った。
すると、宮田はすぐさま、
「俺も全然シたいとは思ってたけどな。」
と焦りながら言った。
児島は先ほどと真逆のことを言う宮田に微笑んだ。
宮田も怒っていた児島が微笑んだのでホッとして微笑み合った。
2人は自然とラブホテルへ向かった。

ラブホの清掃のバイトをしている児島はスムーズにチェックインを済ませた。
部屋に入るなり、児島は宮田の唇を奪った。
5秒に思えるような1分の接吻を終えると、児島は宮田を見つめた。
今シている事に対し、急激に恥ずかしさを覚えた宮田はいつもより、漫才中より、上を向いていた。

「目逸らさんといてや。いつもより上向いてるやんけ。」
児島は言った。それに対し、宮田は、
「いや、これ前見れてんねん。この首の角度が1番見やすいねん。」
「そんな訳ないやろ。」
と間髪を入れずに児島がツッコむ。

いつもと変わらないやり取りをしている内に宮田の緊張も解け、宮田の陰茎は血管の固まりのようになるまで熱くなった。

「ナニコレ…」

児島は今まで見たことのない宮田の陰茎のサイズに驚き、生唾を飲み込む。
それと同時に急激に宮田が欲しくなった。
床にしゃがみ込み、宮田のモノを咥える。
自身の涎で陰茎を包み、同時に強くすすり上げる。
部屋の中にその音が響き渡った。
宮田は喘ぐ。
「へぇへぇ…へぇへぇ…へぇへぇ………」
その嬌声に児島苛立った。
「お前なんか、へぇへぇって言うてんな!それなんなん?そんなん言うた事なかったやん!」
宮田は無表情で黙り込んだ。そんな宮田に児島は、
「いや、黙ってやんとさぁ!そんなん言うてなかっ…」
宮田は児島をベッドに押し倒した。
そして、熱く硬くなった陰茎を児島の菊穴に当てがった。
しかし、うまく挿入らない。
「もうちょい下!もうちょい下!」
児島のアドバイスにより、2人は一つになった…
宮田のモノが児島の前立腺を刺激し、児島はものの数秒で達した。
絶頂の最中の児島を置き去りに宮田は腰を打ちつけ続けた。
そして、宮田から思わぬ言葉が飛び出した。

「売れよなぁ…売れよなぁ…売れよなぁ…」
児島は目頭が熱くなった。
普段スカしている宮田からこんな言葉が聞けるとは思いもよらなかったからだ。
熱い想いを聞き、宮田が愛おしくなった児島は、抱き寄せて、また熱い接吻を交わした。

最後は2人同時に絶頂を迎えた…

情事を終え、お互いの気持ちをぶつけ合った2人は2人のラジオ「九ノ段のベストメンバー」を録り、ラブホテルを後にした。

家に帰った児島は、Xのアカウント上の芸名を、
「児島クソデカにくぼう」に変えた…

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