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就活戦線異状あり・21卒コロナ禍就活レポート(前編)

みなさまこんにちは。スタッフたじーです。

 さて、この記事の最後のほうでもお話ししましたが、私は2021年4月採用を目指して就職活動をしておりました。

 「ました」と書くからには、そうです、先日ようやくご縁あって某所から内定をいただくことができました。

 この半年、思えばいろんなことがありました……周りより少し遅れて3月あたりからのそのそ動き始め、ESの締め切りで手帳が真っ黒になりつつあった、そんな中での緊急事態宣言、初めてのweb説明会、初めてのweb面接。

 私は2年ほど前の夏にいくつかのインターンシップに応募・参加した経験があり、そのことがまだ記憶にも新しかったため、「インターンの時にやった感じでまたやればいいんだよね?楽勝楽勝」と、かなりのほほんとした気分で就活をスタートしました。

 …ところが、その余裕は1カ月でどこへやら。毎日が「まさかこんなことになるなんて…」の連続となる日々が訪れたのでした。

 その「まさか」の内容をこれからお話しします。

①3月:説明会のはじまり

 経団連ルールにおいて企業側の採用活動が解禁される日、いわゆる「就活解禁日」に合わせて、同日に大手就職情報会社が主催する合同企業説明会が開かれる、というのがここ数年の通例になっています。

 この合同説明会、肌感覚としては日系企業志望の学生はほとんど全員参加しているのではないかというほど就活生の間ではメジャーな一大イベントなのです。もしかするとみなさまも「同じ服装・同じ髪型でイベントホールへ向かって歩く学生」の図をニュース等で目にしたこともあるのではないでしょうか。あのような集団が町中を闊歩していたら、その向かう先はだいたい合同説明会です。

 そんな就活の始まりを告げる風物詩的イベントが今年は3月1日に予定されていたのですが、2月下旬の時点で中止が発表されました。

 そしてこの合同説明会の中止発表を皮切りに、各企業がそれぞれのオフィス等で行う個別の説明会も続々と中止、無期限延期、またはオンラインでの開催へと変更になっていきました。

②4月:エントリーのはじまり

 説明会ラッシュが一段落すると、次に就活生を待っているのはエントリーシート(以下ES)の提出です。就活生は各々に「学生時代に力を入れて取り組んだこと(通称ガクチカ)」や志望動機、自己PRなどを履歴書に記入もしくはWeb上の応募フォームに入力して企業に提出します。エントリーシートの提出と同時に適性検査の受検を課している企業が多く、企業が使う適性検査プログラムによっては、自宅のパソコンでは受験できず全国各地にあるテストセンターに出向いて受験しなければならないタイプのものもありました。「大学はオンライン授業になりアルバイト先は休業中、説明会もオンラインになって唯一テストセンターへ行くときだけが外出の機会だ…」という状況にあった就活生も少なくありません。(私もその一人です)

③5月:エントリーのおわり…?

 5月のどこにも行けないゴールデンウィークを終えると、各企業のエントリーシートが軒並み提出期限を迎えます。企業によっては2次募集・3次募集を行うところもありますが、基本的には1次募集に間に合うように提出していきます。

 さて、手帳に書き込んである締め切り日に間に合うようにESを用意し、いざ企業に提出しようと思い採用情報のページを開く…と、そこには「新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、提出期限を延長いたしました」の文字が。

 周囲を見回してみると、応募に際して大学の「成績証明書」「卒業見込証明書」を同封しないといけない企業が多くあるにもかかわらず、「大学事務所が閉室してしまって証明書を発行することができない」という事態が多発しているようでした。また、「テストセンターの予約を取ろうと思ったら、営業時間短縮&予約数制限があってどこの会場も満席だ、どうしよう」と言っている就活生もおり、そういった事態に配慮しての期限延長だったものと思われます。

④6月~面接のはじまり

 6月に入ると書類選考の結果も出揃い、いよいよ採用面接に臨むこととなります。しかし、フォーマルなスーツに身を包み、革靴を履いていざ家を出発…することは(ほぼ)ありませんでした。4月以降、ほとんどすべての就活イベントがオンラインで行われるようになり、6月に入ってもその状況は変わらず、面接もzoomやSkypeを利用したWeb面接が主流となっていました。実際にオフィスで行う面接は最終面接のみという企業も少なくなく、中には遠方に住む学生に配慮し、一度も対面での面接を行うことなく内定を出した企業もあったそうです。

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 個人面接に限らず、多くの就活生が一度は体験するであろう集団面接グループディスカッションも、すべてオンライン上で行われました。そして他の就活生と知り合ったり話したりするようなタイミングも訪れず、就活生間の情報交換(&ささやかな労い)の機会をあまり持つことのないまま6月が過ぎていくのでした。

⑤7月~二次募集のはじまり

 7月に入る頃には、それまでに予定されていた面接を一通り受けきったことには受けきっていたのですが、その時点で「もう少し就活続けようかな…」という思いもあったため、7月時点で募集を行っている企業を探してみることにしました。するとここにもコロナ禍の影響が出ているようで、「例年行われていた二次募集を今年は行わない」というケースと、「内定取り消しなどが起こっている事態に鑑み、今年は二次募集を行います」というケース、「コロナで延期していた一次募集をこれからやります」というケースが混在していました。今年の就活は思ったより長くかかった、という就活生も多いようです。


…長くなりました。次回に続きます。

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