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大学5年間、常識へのモヤモヤとぐちゃぐちゃな履歴書

私は、この春、東京学芸大学を卒業します。山内皓貴です。

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僕は、なぜだか身の回りの常識にモヤモヤすることが多いです。
大学生活5年間も、常識にモヤモヤし、自然に抗ってきました。

常識、ここでは近くにいる多くの人が当然と思っている考え方とします。
常識は、自分の身の回りに溢れていてそれがあることで、
みんなで安心して過ごせる時があります。

しかし、時に常識は、個性を忘れがちな存在でもあり、
人の心をモヤモヤさせることもあります。

私は常識にモヤモヤすることが多く、
自然と大学生活それに抗ってきていました。

今回はその過程と気づいたことをここに残して、色んな人の反応がみられればと思い、ここに記すことにしました。

もう少し、自己紹介。

お会いしたことない人のために、もう少し自己紹介をします。
5年前、愛媛から東京に出てきました。

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大学生は休学を挟んで5年間やりました。
大学時代は、主に国際交流、
教育を考えることに沢山の時間を費やしました。 

国際交流に関しては(中国で2回のイベント開催、日米高校生の国際交流プログラムのスタッフ4年間、国際寮の寮長)なんかをしていました。 

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教育に関しては、ワクワクを探究する塾のメンター、都立高校の探求学習サポート、通信制高校の教室サポート、教育プログラムの制作・運営などをしてきました。 

研究室は心理学の研究室に所属して「積極的休学者の休学に対する意味づけ」というテーマで休学した人の学習とその意義について研究しました。

また、興味が高学年になるにしたがって広がり、
イノベーションの勉強(通っていたスクールは参加者募集中)や
シェアハウスづくりなんかにも手を出しています。



4月からはある通信制高校で教育プログラムの制作と運営の仕事をする予定です。

趣味は、運動と読書、カフェ巡り、映画、旅行といろんなことが好きで。
自分を含めた人の可能性を表現できたときに特にニヤニヤします。


ザ・大学生

気づけば常識へのモヤモヤに争っていた大学生活大学生活に話を戻します。
大学生活は、学校が終わり次第都心に向かいインターンや勉強を進める。
そんな毎日でした。挑戦したいことにたくさん挑戦できた大学生活でした。

しかし、身の回り、特に大学生の
常識に対してモヤモヤすることが多かったです。
「サークルに入って友達を作る」
「授業の後、カラオケ行こうぜ」
この手の”ザ、大学生”に一時は憧れもしました。

みんな楽しそうだし、新しくできた友達にも誘われて、
僕もそっちに向かおうかなと思う時もありました。

でも、なんか、モヤモヤして早めに納得して離れることになりました。
サークルの飲み会に行っても、そこまで心が踊らなかった。

そんな中、自然に、心は国際交流プログラムのインターンや、中国でのイベントの制作に心が向かい、没頭するようになっていました。

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大学へのモヤモヤ・先生に泣かされる

ザ、大学生的な楽しみ方ができなくても”基本的には、
やりたい勉強ができて、楽しく大学生活を送っていました。

しかし、モヤモヤが溢れ出して自分にとって大きな出来事が起こりました。

モヤモヤ爆発1回目は大学に対するモヤモヤです。
「日本の教育変えてやる」なんて偉そうなことを思って
大学に入ったので身の回りとのギャップに耐えられなくなりました。

「単位取れればいいや」なんて声がよく聞こえる学生の様子。
”現状維持的な”授業の学習内容に不満を感じ、
「もっと周りの学生や先生が面白かったら良いのに」と思い
不満を抱えるようになりました。

そんな、モヤモヤが爆発し、
ある日、僕の行動がきっかけで忘れらない出来事が起きました。

モヤモヤに耐えられなくなり、
退学したい旨を担任の先生に伝えたのです。

すんなりと担任の先生は、
やりたいようにやれば良いと尊重してくれました。

個人的には腹をくくっていたのですが、
その後すぐに、一番お世話になっていた先生から
「皓貴、研究室にこい。」と連絡がきました。

研究室に行くと
「皓貴。お前は大学をやめたいのか。聞いたぞ」と言われ
私は「他の大学生のやる気がきになる。」
「もっと面白い大学に行きたい」などど、理由とその経緯を伝えました。

すると、先生はきっぱり
「大学や周り学生のせいにするな。お前が自分で勉強してないのが悪い。必死に本読んで勉強しているのか?足りないだろう?他の大学に行きたいなら行けばいい。でも、今のお前だと、どこの大学行っても同じだぞ。」と僕に言ってくれました。

僕はその言葉を聞いて
すぐに涙が止まらなくなりました。
考えるより先に涙が出ました。
まさに図星だと心と身体で感じ取ったのでしょう。

確かに気合を入れて勉強はしていましたが、
図書館にこもって何時間も本や論文を読み漁っている訳ではない。
教授に積極的に空き時間質問したりしている訳ではなかった。
確かに、こんな状態ではどこで勉強しても同じだと思いました。

それなのに、全てを大学、他人のせいにしていました。
それに情けなく思い、ゼミ室で遠慮なく涙を流したことを覚えています。

そしてその後に清々しい気持ちになったことを覚えています。

モヤモヤの結果、大学を変えたいという手段の目的は「もっと知りたい、成長したい」という思いであったことに気づかされました。

それからと言うものの、絵に描いたように笑大学の勉強は
もちろんより一層、図書館にこもって学問や活動に励むようになりました。

海外大学の授業を受講していたのも他大学のイノベーションスクールに通ったのもこの先生の言葉がきっかけだったと思います。 

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心理学はオンライン上で海外大学の授業を取り勉強するようになった

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写真はUniversity of Wisconsin-Madison その先生の手伝いで昨年訪れた

就活へのモヤモヤ、休学

大学時代の2大モヤモヤのもう1つは就活について。
順調に大学生活を過ごしていた時に大学3年生、
進路のことを考える時期になりました。

教育に携わることは決めていたのですが、
同じ大学生の「教員採用試験が、、、」
「どこの地域にするの?」と言う同級生の問いに
自分はモヤモヤがとまりませんでした。

どことか、受かる受かる。
いや、そこが問題なの?なんて思いました。

そんなモヤモヤを相談したとしても、
「先生、安定するからいいじゃないか。」
「先生は素晴らしい仕事じゃないか。」と言う声をかけられ、
モヤモヤが増すばかりでした。

そんな常識に従おうとする時もありましたが、
やはり、モヤモヤが止まらず、モヤモヤを見つめる時間をとりました。

教員養成大学の価値観(常識)を離れて、
当時住んでいたシェアハウスの友人やインターン先の仲間を見るともっと自分にあった選択肢があるのではないかと思ったのです。

今はわからないけど、時間があれば少しは見えてきそうだと思いました。
更に深めて見ると自分は、学校の枠にとらわれず、学生や大人の可能性を広げる仕事がしたいんだと思ったんです。

でも、そういった職場を見つけるための
人脈や自分の実力が当時の自分は足りているとは思わなかった。

そうして、休学という選択肢が思い浮かぶようになりました。
休学して、余白の時間をとり、活動をしながら人脈や成果を残して、納得のいくキャリアを描こうとました。

ただ、いくら今までモヤモヤに争ってきた僕でも大多数がしない、
休学することは正直、怖かったです。
「親は多分4年間で卒業した方が安心する」
「就職活動に不利になるのではないか」なんて知り合いの声も頭をぐるぐるしました。

でも、最後は、休学しない選択肢をとると、自分らしくない。
もう少し、可能性を広げるために納得のある進路決定をしたいと、
休学を決めました。

休学中は、自分が常識を疑ったことが正しいかどうか確かめるような時期でした。

4つの教育期間で、約1年間、週5~6日インターンを経験しました。

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↑親に休学生活を伝えた時の資料。色々やっていたようだ。

その1年後、再度の就職活動では、
もちろんみんなが羨むような企業や学校の説明会に行くこともありました。
しかし、やっぱり違うなあと確信を持って思うようになりました。
*違うなあと思ったポイントを語りたい人はぜひ連絡ください

一般的な就職活動はモヤモヤして、気づけばやめていました。
最終的に、通常ではないルートで自分の関心や学習内容、経験に合わせていくつかの企業でお声かけをいただいたり、
こちらからお声かけさせていただきました。

そして、色々巡り巡った結果、休学中からお世話になっていた通信制高校で教育系企業でプログラム制作に携わらせてもらえることになりました。

当時に思いついていた他の人と同じルートにモヤモヤして
一年経てば見つかりそうと山を張ったからこそ
自分にあっていると思う仕事につくことができました。 

 

常識へのモヤモヤの奥にいつもあったもの

大学へのモヤモヤ、就活へのモヤモヤを含め大学生活、
自分で抱えた常識へのモヤモヤと争ってきました。

大学生活で感じた常識へのモヤモヤへは実は、
僕を苦しめるところもありました。ノリが悪いと言われたりもしました。
みんなと一緒だったらどんなに楽だった思う時もありました。

でも、常識へのモヤモヤを流すことがなぜか受け入れられず、
争って生きてきました。

この文章を書いていて自分がモヤモヤしていたことに関して、
気づいたことがあります。

それは、
常識へのモヤモヤは「自分らしいワクワク」に繋がっている。
と言うことです。

「大学やめたい。大学つまらない。」というモヤモヤの末、大学を辞めたいと言いました。その後に先生に怒られて、「もっと勉強したい。成長したい。」というワクワク思い出させてくれました。

自分が正にやりたいこと(部署・プロジェクト)を仕事にできるのも自分の周りの一般的なルートへのモヤモヤを黙っていられなくなり、休学したからなのではないかと思います。

モヤモヤに争っていてもいいんだ。むしろ、モヤモヤの奥にワクワクする自分がいるんだなんてことに気がつきました。


忘れられない高校の先生の言葉と未来の仲間へのメッセージ

モヤモヤの奥にはワクワクがある。
そう気づいたことと、高校時代に感じたモヤモヤが繋がりました。

高校の時の先生が
「浪人はしないほうがいい。」
「国公立にいった方がいい」
「偏差値の高い大学を目指した方がいい」などと
生徒に言っていたことが自分にとってはすごく嫌でした。

モヤモヤしてたまらなくて、友人の三浦くんとよく愚痴をいっていました。 なんで、あんなに自分たちはモヤモヤしていたのだろう。

今振り返ると、モヤモヤの奥にはきっと
「人の可能性を見縊らないでほしい。」と言う思いがあったと思います。

書いていて気がつきました。
そこにも、大学時代のモヤモヤにも
「自分の可能性や人の可能性を広げたい」と言うワクワクがありました。

教育と常識

上に述べたように私は、主に学校で常識へのモヤモヤを感じてきました。
でも、私は、教育に携わる人間こそ、
常識に対してのモヤモヤに目を向けることが必要だと思っています。

人の自分が常識だと思って伝えることで、
人の可能性を狭めるかもしれないからです。

僕は高校時代・大学時代の常識へのモヤモヤに自然に抗えたけど、
そうでなく、身の回りにある常識に流されて
選んでしまう人も多かったんじゃないかなと思います。

先生や教育者の言うことならと無批判に信じる人はまだ多いです。
自分が見てきた常識を押し付けてしまうと
芽をつぶしてしまう可能性があるのではないかと思います。

「なんとなく、偏差値の高いところに行ったもののやりたいことが見つからない」「なんとなく、いい企業入ってなんかしっくりこない」なんて話は山ほど聞きます。

自分は常識へのモヤモヤに抗ってみて、他の人が想像がつかなかった
自分すらも想像がつかなかったキャリアになってきています。
でも、本来そうあっていいし、そうあるのが自然じゃないかと思います。

僕は人の可能性についてこれだと思ったのは
レオナルド・ダビンチが当時ミラノ公に送った履歴書の話です。

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彼はモナリザを書いた画家ですが、ミラノ公に仕事をもらうときに書いた履歴書には「武器が作れる」「橋が作れる」「要塞や砦を作れる」など、軍事・工学的な自分の売り方をしています。

そして、
最後に「絵に関してはなんでも出来ます」と書かれていたらしいです。

レオナルド・ダビンチは天才アーティストとして有名ですが、
この履歴書に書いているように彼にとっての絵は唯一の生業ではなかったようです。工学分野以外にも光学や解剖学でも専門性を極めていたようです。

彼の作品自体も専門性が混ざった作品だと言われています。
モナリザも解剖学や光学の知識が積もった10年以上の傑作だとか。
人間の可能性が表現された作品だからこそ、
人は自然にモナリザに惹かれるのではないかなんて思います。

ダビンチは天才ですが、それで片付けるのは勿体無い気がしています。
人の可能性を信じたからこそ、完成した作品だったんだと思います。

”私は絵も書けます”その言葉を思い出すと、「偏差値」「大企業」「安定」「公務員」「年収1000万」なんて言葉少し小さいと思ってしまいます。人には、もっとたくさんの可能性があると思いませんか?

そんな可能性を信じる人でありたいなと思っています。
僕の履歴書も今以上にめちゃくちゃにしていきたいです。



最後に書いていた時に、気づいたのですが。

僕は常識が嫌いなのではなく、
人の可能性を狭める常識が嫌いだと言うことに気がつきました。

通信制高校でプログラム開発をします。
それ以外の分野でも活動し続ける予定です。
人の可能性を信じてそれを表現したいなんて方と
いろんなことをやっていきたいと思っています。

もし、ご一緒できることやお手伝いできることがあればいつでも連絡してください。つらつらと書き記した駄文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

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最近始めたデッサン

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