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自分年金を増やす方法① ~国民年金基金~

こんにちは、mowaです。
今日は私が年金を増やすためにやったことについてお話します。

私は最近までずっと1号被保険者(国民年金加入者)でした。
※会社員です

国民年金は、自営業やフリーランスの方が加入する公的年金です。
20歳から60歳まで40年間(480ヶ月)加入しても65歳から月額66,250円(令和5年度)しか受給できません。

これではとても年金だけで生活するのは無理ですよね。
安心の老後生活など夢のまた夢です。

そこで将来のことを考えて35歳の時に国民年金基金に加入しました。
今なら全額iDeCoにしますが、当時は国民年金基金しか選択肢がないと思っていました。

国民年金基金は、国民年金加入者向けの公的な「二階建て」用の年金制度で、自分で決めた掛金(上限月額68,000円)を毎月納めていくことで、将来の年金を増やせるという仕組みです。

メリット
①全額所得控除
②終身年金

最大のメリットは掛金が全額所得控除できることです。
最大年間816,000円を所得から控除できます。
私にとって年末調整での還付金は冬のボーナスです。
※会社のボーナスは雀の涙😭

国民年金基金は加入の際、1口目は終身年金にしなければなりませんが、15年保証を「あり」にするか「なし」にするか
2口目以降は終身年金の他に受給開始を60歳にしたり、受給期間を確定型にするなど自分に合った掛金を設定できます。
※15年保証の場合、15年以内に死亡した場合でも遺族に残りの期間の年金が支払われます

私はシングルなので1口目は15年保証なし、2口目以降は早死リスクも考えて80歳までの確定型と終身年金を組み合わせ、毎月約3万円を納付していました。

デメリット
①インフレに弱い
②物価スライドがない
④繰り下げ受給できない
③予定利率1.5%(2023年9月現在)


国民年金基金は確定年金(年金として受給する金額が予め決まっている)なのでインフレに弱いと言われています。
例えば3万円受給できるように設定した場合、インフレによって将来のお金の価値は今の3万円よりも低くなる可能性があるからです。

また公的年金のように物価スライドがないこともデメリットです。
国民年金や厚生年金は物価の変動に伴い年金額も変化しますが、国民年金基金は確定年金なので今後インフレが加速した場合は不利なので、iDeCoやその他の投資でヘッジする必要があります。

2023年4月から公的年金の繰り下げ受給が75歳まで延長されましたが、国民年金基金は繰り下げ受給ができません
ちなみに繰り上げ受給は可能(200円×納付月数)です。

1号被保険者(国民年金加入者)の場合、iDeCo+国民年金基金で月額68,000円が掛金の上限なので2つをどう組み合わせてもいいのですが、インフレや円安リスクに備えるためにはiDeCoの方がいいですし、現在の予定利率は1.5%と低利率なのでわざわざ選択する価値は低いかもしれません。

私が加入した2004年3月は予定利率が3%で、翌月の4月から1.75%に下がりました。
駆け込み加入したわけではなく、何も知らずに加入したらたまたま間に合ったのです。
後からすごくラッキーだったと知りました。

今年の6月、社会保険加入に伴い国民年金基金を退会するまで約19年間加入し、
将来の受取額は
65~80歳まで 月額 70,592円(847,100円/年)
80~終身   月額 44,125円(529,500円/年)
となり、

国民年金(66,250円)と併せれば
65~80歳まで 月額 136,842円(1,642,100円/年)
80~終身   月額 110,375円(1,324,500円/年)
となります。
※国民年金は令和5年度分で計算
※実際には厚生年金や厚生年金基金も加算される予定です

老後資金の基本は年金です。
今後公的年金の減額が予想されていても老後生活で一番頼りになるのは年金です。

35歳の時に貯金より先に年金を増やす努力をしたことが、今の私に安心感を与えてくれています
毎月3万円を納付し続けるのは本当に大変でしたが、おかげで年収300万円の1号被保険者でも2号被保険者(厚生年金加入者)並みの受給額になりました。

65歳からは国民年金基金のみ受給し、公的年金は繰り下げ受給で年金額を増やし、70歳以降は年金だけ生活できるように計画しています。

お金の不安が解消されればハッピーリタイヤメントに近づきます。
2年半後、仕事を辞める時ががとても楽しみです。



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