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ピケティの格差論と映画「パラサイト 半地下の家族」について

こんにちはYOKOです。

21世紀の資本

フランスの経済学者であるトマ・ピケティの「21世紀の資本」は6,000円もするのに爆売れし、ベストセラーになっているみたいですね。

ピケティが唱える格差論における「r>g」というのは

r(リターン)=株や不動産、資産運用から得られる利益率のこと

g(グロース)=経済成長率、所得の伸び率のこと

また、

ピケティの研究によれば、歴史上rは常にgを上回っているといいます。

どういうことかというと、

おばあちゃんから受け継ぐ資産が多い人は今後もどんどんお金持ちになっていくし、おばあちゃんがお金ない!という人は今後ますます貧乏になっていくということです。

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因みに私が考える現時点でのこの世でのお金を得る方法は以下の3つだと思っています。

①お金に働いてもらう

②誰かに働いてもらう

③自分で働く

①はr(リターン)が増えていくということですね。投資をしておけば多かれ少なかれ多少増えていくということです。

②は自分の時間を費やすことなく労働するということですね。大企業の経営者はこれに該当するのではないかと思います。

③最後は私のように自分の時間をお金に変えるということです。

例えば、①だけで暮らしていくのであれば、仮に手元に3億円あったとして、年に2%の運用をすれば600万円が何もしなくても入ってきます。

600万って・・・日本の平均年収より高いですね。それが何もしなくても入ってくるなんて・・・

パラサイト半地下の家族について

話は変わりますが、最近私は、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」を見ました。



これは、韓国が最も他国に知られたくない韓国の貧困層のリアルを、超富豪の家族と対比しながら描写されていく物語です。

主人公は、半地下という韓国社会が北朝鮮からの攻撃のために作った防空壕のようなスペースを、住居不足に対応する形で住居用の使用を認めた住処になります。

これはは韓国社会における貧困を表す住居だそうで、中はカビ臭く、日は当たらない、非常に劣悪な環境なんだそうです。



ネタバレになるので細かい内容は省略しますが、主人公のギウは半地下で暮らす浪人生です。

訳あってお金持ちであるパク社長の家で家庭教師をするのですが、最終的にギウは、そのパク社長が住む大豪邸をいつか自分で買うことを夢みて、物語が終焉します。

ギウはピザの箱折りの内職の仕事をしているのですが、この最後の夢に関して、ポン・ジュノ監督は、

ギウの収入だと、この家を購入できるまで約540年かかると語っています。

仮に韓国の経済成長率が今後一定たっだと仮定すると、ギウの収入が今後劇的に増えていくことは想定できません。(ずっと浪人生でピザの箱折りのバイトをしていた場合)


ピケティの話に戻り、今後を考える


株や不動産、資産運用のリターンは常に経済成長率を上回るわけですから、ちょっとでも資産を持っている韓国の一般企業のサラリーマンでさえ、主人公のギウに猛烈な資産格差をつけられるわけです。


貧富の格差のエンドレスループはどこから改善していくのがいいのかわからない問題にも思えるのですが、少なくとも寝かせておける資産ができるまではコツコツと貯蓄を作っておくべきだと私は思います。


お金が余って余って仕方ないという方は経済のためにもどんどん使ってほしいのですが、そうでない方は新卒入社した際に、「働いてもらうためのお金」を作ることを頑張りましょう。






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