朝井麻由美

ライター・編集者。著者『ひとりっ子の頭ん中』、『「ぼっち」の歩き方』。雑誌やWebでコラム連載とか。執筆テーマはカルチャー、ソロ活、人見知り。 趣味のことを書くブログはこっち→ https://lineblog.me/moyomoyomoyo/

「産まなきゃ良かった」と言った母と、言われた子

「あんたなんか産まなきゃ良かった」 わりと日常的にこう言われて育った。ダイレクトに存在を否定される「産まなきゃ良かった」は、子どもながらにそれなりに堪えたし、人格形成にも影響しているとは思う。

一方で、母の立場で「産まなきゃ良かった」はある部分で真なのではないかとも思うのである。

母は働きたい人だ。そして、驚くほど多趣味だ。覚えている限りでも乗馬にフランス語、エレクトーン、なぎなた、ヨガ、やた

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好きなものを「好き」と言う自信がなかった

今でこそ、あれが好きだこれが好きだと自分の好きなものを公言しているが、それができなかった頃があった。自分のセンスに自信がなかったのだ。

このことでまず思い出すのが、好きな服のブランドの話である。女性という性別に生まれ、女子として生きていると、中学か高校くらいから、いつもどこで服を買っているのかという話題は避けて通れない。うっかり私服の高校に入ってしまったがために、毎日がオーディションであった。教

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女子大生に質問する勇気がなかった話

先日、大学生の体育会系の部活を取材する機会があった。取材は滞りなく進み、流れでそのまま学生たちと夕飯に行くことになった。

18歳前後の女子大生たち4人と、10歳以上上のわたし1人。もしかしたら、干支が同じ可能性すらある。どう振る舞うのが適切なのかもわからずに、背中を小さく小さく曲げて、わたしはハンバーグを注文した。彼女たちの団欒を邪魔してはなるまい。この場で明らかな"異物"になってはなるまい。た

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記事紹介:【連載】あの男、あの女 ~街角観察記~6 ​なぜ女子同士でベタベタとスキンシップするのか

昨日公開された記事です。

■女の子のノリについていけないのは声が低いせい?
 女の子としてのノリや文化に今ひとつついていけない原因の大半が、声の低さにあると思っていまして。こもった声質で、「ま行」を雲で覆ったような発声をするから、だいたい何を答えるときも「むぁー」という雰囲気になる。

 バスケットボールの試合なんかでは最後にみんなで「ありがとうございました!」と言うところを、「むぁーむぁーむぁ

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女子界修行デトックス Vol.3 男友達が多い女子

“男友達”という、異性を意識しているんだかしていないんだか、なんともアンバランスな言葉について思い巡らせていたとき、一つの考えに至りました。“男友達”とは、ある種の女たちのコンプレックスを満たす存在なのではないかと。会話に“男友達”が出てくる例文では、「私、女友達より男友達のほうが多くてさー」「気軽に連絡できるのって男友達だけだわー」あたりが代表格です。もうこれ、男友達界では、「前の車を追ってくれ

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