#159 とはずがたりの夜(2023.05.31)

 明日から6月。もう2023年もそんな時期になったんですね。
 大型連休もとうに終わって、日常には無事戻ってきてしまっているんですが、それでも憂鬱なものは憂鬱です。
 雨の季節だし、祝日も無いし、それでいて30日間ある。さっさと通り過ぎて後半戦を迎えて欲しいな、こういう時ばかりは例の法則がフルスロットルしてくれたらいいのになーなんて思ったりします。

 まぁ、5月も色々ありましたね。何を書こうか迷っている内に、いつものように月末を迎えたわけですが、今月も「とはずがたりの夜」をやっていきたいと思います。


令和ちゃん?


 いや、なに、誰にだって得手不得手、要領の良し悪しというのはあるものです。それが例えば、5年間やっていても掴めないことだってあることにはあるでしょう。
 と、フォロー(?)してはみるんだけどさ。もうちょっとうまくやれんか。

 こないだがそうでしたね。「夏も近づく八十八夜」とは言いますが、だからって助走を付けて急接近されても困るのよ。で、その後に10℃ぐらい最高気温が下がって。文字通り人間を食い物にしてどうするよ。まぁ、そういう風にビックリさせればこうやって話題にもなるんだから、実際に人間を食い物にするつもりでいるんでしょう、令和ちゃんとやらは。
 丁度良かったけどね、エアコンの試運転をしておかなければとは思っていたので。ベッドパットも夏用に切り替えて快適に…となった途端に夜の冷え込みが厳しいと感じたりするので、やっぱりもうちょい手心を。

 とはいえ30年前、平成ちゃんも5年目の夏は米騒動を引き起こすほどのやらかし…といっても、全部が全部平成ちゃんの所為とも言い難いのですけど。あぁでも、この年の5月も記録的な猛暑になってるのか。令和ちゃんにバトンタッチした途端に塗り替えられたけど。
 昨年のフンガ・トンガ噴火は気候変動への影響はそれほどないらしいので、夏の冷え込みで米不足に陥るという心配はしなくても…いいのかなぁ。

 目下の懸念は梅雨。洗濯物が乾きにくくなる季節がやってきます。30年前みたいに、「いつ梅雨明けしたんだかよく分かんねーや」とならないことを祈ります。あ、でもこれは(地方によっては)最近もあったか。2009年は最近にカウントしていいですか? 

 天気ではないけれど、この頃は地震も多いですね。群発地震。くれぐれもお気を付けてお過ごしください。
 実はそんなに緊急地震速報の音は嫌じゃない(勿論いきなり鳴ったらビックリするけども)。どっちかというと以前使われていたNHKニュース速報の音の方がなんか不安になって嫌。微妙に注意を引く感じのないティロリロリンが。

 あ、そうそう。「八十八夜」ですが、今年も茶摘みしましたよ。ちょっと遅めでしたが。久しぶりに顔を見ることができた人もいて嬉しかったな。


続・評価するということ


 今月の話ではないんですが、映画を観に行きました。
 最近、というか1年近く『よもやま』更新してないな? ネタはあるんだから、書けるはずなんだけどな。どうも筆が進まない。

 それは置いといて、今に始まったことではないとはいえ、映画レビューについてあれやこれやと騒がれていましたね。某ヒゲの兄弟の映画とか、某人魚の実写とか。
 どっちもまだ観てないのですけれど、「評論家と一般客の評価の乖離が激しい!」とか、もっと極端なものだと「評論家からの評価は低いけど、一般客の評価は高い、だからこれは絶対に面白い」とか。そうした意見が交わされているのを見る(主にツイッター)と、その根拠としているモノへの信頼ってなんなんだろうね? と考えさせられます。

 何がどうなのか、というのは結局は自分の目で確かめるしかないわけですよね。確かめたとしても、全員が同じように100を受け取るわけじゃない。きっちり100を受け取った人もいれば、80ぐらいでも楽しめる人がいる。50ぐらいしか受け取れなかった人もいれば、50に自分なりの要素を付け加えて80にも100以上にもする人がいる。80受け取っても足りない20の残念さが上回ることがあれば、30ぐらいしか受け取れなかったことに自覚的であっても、その30に愛着を感じる人もいる。

 「確かにスゴい作品だし、人気になるのもわかる(けど自分には刺さらない)」、「ピーキーな作りだから一般受けはしない(けど自分はそのピーキーな所が好き)」ということもザラにある中で、明確に点数にするのって、どう? そこまで自分の点数配分と基準に自信を持って付けられる?

 例えば観に行った映画の一つが、今度の日曜に終映が決定している『シン・仮面ライダー』だったわけですが。なんでも、身内は前作(?)『シン・ウルトラマン』をアマプラで観たそうで、感想は「なんか途中からレクチャー感強くてイマイチのめり込めなかった」とか。でしょうね。
 私もそう思う。でも面白かったと思います、そうでなきゃあリピートしないもの。だからといって、身内に『シン・仮面ライダー』を(チケット買ってまで)なんとしてでも観させようという気持ちには絶対ならないわけで。アレはレクチャーなんてもんじゃないよ。なんか……なんかだよ。

 変な映画(といっていいのかすら怪しい作品)だったけど、すごく印象には残った。「ひと休みしたら次はアニメに戻らない?」と思いもしたけど、庵野くんは本当に好き(で偏屈)なんだなぁと思える映画だった。
 で、これを点数にしろって? 無理でしょ。
 "for me"と"not for me"って、どうやって点数にすればいい??
 0か100かの2択を選ぶのとは違うんよ。どうやって加点して、どうやって減点するか。100点満点でとか、星いくつとか、皆ハッキリと提示できていてすげーな、と。

 映画に限らず、一般レビューの「今後に期待をこめて☆4」「梱包状態が悪いから☆1」なんて見ちゃうと余計に。Googleのクチコミ低評価爆撃と脅迫も話題になりましたっけ。「ここに自分の点数を共有して、集計させることの意義って何だろうか」…未だにレビューサイトで何か書き残したろ、という方向に自分を持っていけない。

 とは言いつつも、なんだかんだ言って数字は好きですからね。参考にはあまりしないけれど、興味がないわけではない。でも贔屓にしていた店などの評価を見てみると、「あれこんなもん?」と思ったりもよくあります。逆も然り。まぁ、だからこそ点数には顕れないし、点数にもし難い自分の感性というものを、大切にしなくちゃいけないんだろなと思う次第です。


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 今月はこの辺で。
 暑くなるとな。Surface君の面倒をしっかりと見ないといけないのよ。
 いい加減買い替えの準備も進めなきゃいけないわけですが…丁度いいものあるかなぁ。