#143 3.8356164

 あけましておめでとう…と言ってよいのか、過去の自分に答えを求めたところ、一昨年の正月記事に書いておりましたね。一般的には7日まで、所によっては15日までセーフであると。よし。
 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 さて、タイトルの「3.8356164」。これ、何の数字を意味しているか分かりますか?
 勿体ぶらずに言うと、今年の進捗具合ですね。14を365で割って百分率としたものです。実際は小数点以下の桁がもっと続いているのですが、「3.835616438356164…」と、はじめの8桁が繰り返し並ぶ形になります。

 約3.8%、と聞くとまだまだこれからではありますが、まだ年明けたばっかりじゃない…? なんて感覚でいると、逆に「もうそこまで進んでしまったのかよ」という驚愕の事実にも見えます。
 元旦から今日にかけてまでの時間感覚をあと29回分繰り返すと、2023年を迎える計算となります。「うわそら」でも散々取り上げているジャネーの法則が適用されて、2週間の心理的長さが1日間程度まで収まってしまったとするならば、1年が実質1ヶ月で終わってしまうことになるのです。

 その境地に達するまで、一体どれだけ歳を食えばいいのやら。おそらく今年の「うわそら」もこんな具合で変なことばっかり言い放っているマガジンになりそうではありますが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。


 さて、年末年始はいかがお過ごしでしたか。私は初詣以外は、お外で何かをする理由もなかったのでお家の中で暖を取っていましたよ。みかんおいしい。
 今回の記事は備忘録として、年初めに観ていたテレビ番組の内容と所感について書き留めておきます。


 ニューイヤー駅伝。Hondaが初優勝を決めましたね。SUBARUも準優勝と、今年は「ひょっとしたらひょっとするんじゃないか」というチームが好成績を叩き出しており、見応えのあるレースでしたね。55年ぶりの入賞を果たした黒崎播磨も凄かった。

 一方で連覇が掛かっていた富士通は、なかなか浮上できないまま、12位で終わるというまさかの結果に。単純にコンディションの問題があったのだろうし、駅伝という競技の難しさを示す一件でもありましたが、しばらくは「優勝旗を失くすから…」と擦られてしまいそうなのが難儀ではありますね。カーネル・サンダースの呪いか何かか?

 何はともあれ、せっかく初優勝を遂げたというのに、肝心の優勝旗がここに在らずとなってしまったHondaが気の毒です。カップや賞状、クソデカロイヤルブレッドは贈呈されたけれど、本当であれば優勝旗も一緒に貰えるはずだったのにねぇ…。
 まぁ、ポジティブに受け止めるとするならば、Hondaにとっては、来年のニューイヤー駅伝で連覇を目指す意義がより一層強くなったと言えるのかもしれません。再び群馬で実力を示して、今度こそ表彰式にて優勝旗を手にする。これまでには無いモチベーションが生まれた、と見ることもできるんじゃあないかと。

 どうするんでしょうね、優勝旗。大きすぎて飾られることなく何かの箱に仕舞われたまま、引越しのドサクサに紛れて処分されるモノと一緒くたにされてしまったのだ…としたら、分からんでもないだけに。
 ペナントぐらいまでサイズを小さくするか、もういっそデジタルにするか。今流行のNFTなんかを付ければ完璧なんじゃないですかね、DX戦略を推し進めている富士通だったらそのぐらいできるでしょう。コロナ対策にもなって一石二鳥ですな。本当にそんなことをやろうものなら火に油だろうけど。


 箱根駅伝もハイライトシーンの連続でしたね。一昨年あたりも区間新記録の連続で見応えがあったと記憶していますが、今年はそれ以上だったかもしれません。

 好調なペースで大会記録をも塗り替えた青学をはじめとして、1区から飛ばした中央大、往路でグングンと詰めてきた帝京大、ガッツで上位を勝ち取った順天堂大に、シード権を懸けた熾烈なバトル、初出場ながら最後まで襷を繋ぎきった駿河台大。
 途中で初詣に行ったので全部観ていたわけではないのですが、帰って確認したら「あれっ!?」と順位の入れ替わりに驚いた場面もアリ。非常にドラマティックな駅伝でした。

 毎度毎度言っているような気がする中継所の運営も、今年は問題無し。どちらかというとこの2つの駅伝よりも年末の富士山女子駅伝における運営の方でヒヤヒヤしているような気がしますがね。実際ちょっとグダった(襷の受け渡しに滞りがあった)チームもいたし。


 格付けチェック。GACKT様は休養で不参加。『翔んで埼玉II』楽しみにしているんだから頼むよ~。それでも土下座をせずに全問正解で一流芸能人の座を守り切ったYOSHIKIは凄い。

 弦楽六重奏について、「テレビの音質じゃあ分からないよ~」と言っていた人がいたけれど、関係ないんじゃあないかな。正直、ストラディバリウスであっても初心者向けの楽器であっても、今回の『威風堂々』はアンサンブルがギャイってて(?)あんまり心地いい演奏には聴こえなかったのですが、それでも「弾きやすそうに弾いている」のはどちらかという観点で聴いてみると正解しやすくなると思います。

 好みかどうか、ということで不正解を選んでしまったというのであれば気持ちは分かる。お高いことと広く受け入れられることは、全くの別問題ですし。時たま贈られてくるおハイソなチョコレートより、スーパーで手頃な価格で売られている板チョコの方が好みだ、というのと大して変わりません。
 逆張りして正解するのは、あんまり気分のいいものではないですけれど…今後また同じ形式で弦楽の格付けが行われた際は、その辺りを意識してみてはいかがでしょうか。

 そういう意味では、ゴスペルがちょっと引っ掛かった。というのも、これこそまさに「好み」の領域なんじゃないかと思ったからですね。
 聴き比べてみると全然違うんですよ。YOSHIKIも言っていたように、音の強弱、ピッチの観点で言えば、どちらがより揃っていたかは明白。それでも間違えそうになった原因(言い訳)として、ゴスペルの「流儀」を知らなかったから、というのがあります。ディレクションする人によって、同じ曲であったとしても違いが出てくるわけで。

 青学のゴスペルは「いかにもな」、言い方を悪くすれば「わざとらしい」ディレクションだったように聴こえます。でも、もしかしたら、「ゴスペルっぽいよね」と誰かが言っているのを聞いたら、自分もそれに賛同してしまうかもしれない…! という妙な深読みが働いてしまい、それで混乱しました。
 要はただの、ゴスペルに対する知識不足です。身内が「いやコレは(音程とピッチ的に)プロじゃなくて青学でしょ」と言っていたので、「あぁじゃあ多分そうなんだろうな」と右に倣って選んだところ辛勝。うぅむ…。

 青学のゴスペルも、プロとは違った面で良かった部分があると思うのですよ。そうでなきゃ「えぇ、どっちだろう…全然分かんねぇ!」とはなりませんから。青学の方が良かった、と思った人が多ければしめたものですよね。まぁでも今回の件でよーく分かりました、来年以降はそれを意識して判断しよう。

 だから弦楽の方も、「ディレクション」の違いでやってみるというのはいかがだろうかと思います。いっそ弦楽ではなくてオーケストラにして、一方は世界的に有名な指揮者(呼べるのかどうかは置いといて)、もう一方はそこまででは無いけれど実力のある指揮者にして、同じ楽器を使う、同じオーケストラ楽団の、同じ楽曲の指揮を執ってもらう。

 これなら音楽経験者であっても、簡単には見破りにくくなって面白いんじゃないかな。指揮者に対する知識があれば、それでもすぐに聴き分けられるかもしれないけれど、そうじゃなければいよいよ「好み」の問題になるわけで。
 ひょっとしたら、「好み」に従う方が正解かもしれないし、やっぱりそうじゃないかもしれない。音楽に強い身内にすらも騙し通せるとしたら、大したもんだと思います。ぜひご検討を。


 ジョブチューン。観ていないんですけれど、なんか炎上したらしいですね。台本があろうがなかろうが、そうなることを見越した対策やフォローを講じられなかったTBSが全面的に悪いと思いますが。

 この話題で思い起こされるのが『トリビアの泉』で。番組内のいちコーナーである『トリビアの種』で、一流料理人や料理評論家に市販されている商品で一番を決めてもらうというものがありました。味を占めたのかシリーズ化され、「フランスパンに合うカップラーメンの残り汁」や「ご飯に最も合うスナック菓子」も真剣に議論していたんですね。これは記憶にないなぁ。

 言葉選びって大事。市販のものだからって一概に馬鹿にはしないし、個々の評価をする際も丁寧だし。ちなみに冷や飯に最も合うカップラーメンの残り汁は「日清 麺職人 醤油」だそうですが、ちょっと意外です。雑炊を作る際は塩系の方が味が諄くならないから、その延長線で選ばれるとばかり思っていたので。
 こないだ久々に醤油ベースのもつ鍋を作った際も、(ちょっと考えはしたものの)流石にこの残り汁で雑炊は合わないかなと思ってラーメンで〆たからね。こっちは相性が良くて美味かった。

 当番組では「見た目」についての評価もされていた(というか炎上理由はそっちがメイン?)そうですが、実際、一目見た際の印象も重要だと思います。
勿論そのことを強く感じるのはコンビニではなく、より高いお金を払う料理店やレストランではあるのですが。

 自分とてグルメ番組で「えっ、この料理をその器で提供するの!?」って思うことはあるもの。料理を映えさせない(というか溶け込んでしまっている)カラーリングの皿を使っている、とか。
 高級なレストランで見かける、明らかに食べられないモノが皿に乗っかっている料理もイマイチ理解できない。アレはただ邪魔になるだけでは。

 まぁ、言われてみればファミマに入っても件の和風ツナマヨおにぎりに手を出したことは一度も無いや。ツナマヨを買うにしても普通の三角を選ぶし。誰が何と言おうが食べたいものを食べればいいと思うが、番組放送後どのぐらい売上に影響が出たのかはちょっと気になるかもしれない。

 どうでもいい話ですが、コンビニおにぎりのフィルムを取る際に海苔を綺麗に引き出せた例がありません。いつもフィルムの中に切れ端が残ります。
 自分が下手くそなだけだというのは分かっているんだけれど、そういう人のための和風ツナマヨなのかなぁ。あのパッケージとフォルムだったら手間いらずだものね。


 年始なのであまり書けることもない、と思っていましたが結構な文字数行きましたね。本日はこの後、「よもやま」の方でも昨年のうちに出せなかった記事を更新する予定です。よろしければ週末にでも。

 今年はどんな一年になるやら、と考えていたらあっという間に1月の折り返しを迎えそうな時期になってしまいました。やることをやって、やりたいこともやって。中身を充実させられれば、自ずとnoteに書けそうなネタもどんどん出てくるかなぁ…。

 と、皮算用しつつ、今日はこの辺で。
 改めまして、2022年も宜しくお願い致します。