海外の映画の邦題について

「バス男」という映画を知っていますか。
2004年のアメリカ映画です。原題は「ナポレオン・ダイナマイト(Napoleon Dynamite)」というそうです。主人公が、こういう御大層な名前なのです。
当時日本では「電車男」がちょっとしたブームになっておりまして、それに便乗した邦題をつけられたようです。「電車男」に似て主人公がちょっとオタクっぽいのですが、バス通学しているだけです。それだけで「バス男」だなんて。まるで初期のショッカー怪人です。後に「日本一最悪な日本語題」と言われるに至ります。「ナポレオン・ダイナマイト」の題に改められてビデオソフト(DVDのことだと思います)が再販されたようです。

逆に、いい邦題というのもあります。「ランボー」です。
原題は「ファーストブラッド(First Blood)」といいます。先制攻撃とかそういう意味だとか。日本では主人公の名をとって「ランボー」というタイトルにされました。
実は日本より前にけっこう多くの国で「ランボー」というタイトルになっていたようですが、ウィキペディア情報です。あまりよくわかりません。
「ロッキー」と同じで、主人公の名前のほうがシンプルでわかりやすいと思われたんでしょうかね。「半沢直樹」と同じパターンですよ。
昔見たテレビ番組で言っていたことですが、アメリカではそれほどヒットしなかったとか。しかし日本ではヒット。その秘密が、「ランボー」というタイトルが「乱暴」とつながり、主人公が暴れ回るアクション映画をイメージしやすかったからではないかというのです。
「ランボー」を見れば、別に乱暴者が暴れ回るだけの映画ではないことがわかると思うのですが。とにかく日本人にはイメージはしやすかったのでしょう。
本場アメリカでも、2作目以降は「ランボー」の名がタイトルに使われるようになりました。

シルベスター・スタローン関連で言うと、「ロッキー」シリーズの5作目は日本では「最後のドラマ」という副題がついていましたよね。
しかし6作目が作られることになり、5作目の副題「最後のドラマ」は、削られたりもします。削られないこともあります。難しいです。

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