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深夜を飼い慣らして

昔は夜が怖かった。夜は暗いからだ。なにが起きるかわからない。この夜が明けなかったらどうしよう。明日が来なかったら。と考えていた。

時は過ぎ、大人になって、海の向こうを知った。
海の向こうが昼であること。知ってはいたけれど、同時に出会うことはできなかった。

ここ最近、仕事でオンラインMTGをしている。
今、僕の周りは深夜だ。夜の空気に満ちている。
画面の向こうでは、彼も、彼の子供も無邪気に過ごして遊んでいる。彼らを明るい太陽が照らしてる。

そんなことに出会って僕は安心した。
海の向こうは昼なのだ。だから明けない夜はないのだと気づいた。
僕は今コンビニに向かって、歩く。深夜に自信を持って。海の向こうで彼らは生きている。明日は生きている。明日は明るい日だと知っているから。

今は夜が心地いい。
夜はモノたちの時間。昼はヒトたちの時間。
人気のない夜の先に、案とヒントは眠ってる。