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もろもら

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記事一覧

楽しむことを邪魔する自分の価値観

楽しむことを邪魔する自分の価値観

立派なものや社会において価値があるものは、人間の価値観の総意が決めていて、価値観がなくなってしまえば意味もなくなる。そのうえで敢えて立派なものを追いかけてもいいし、別にいいやと自由に生きてもいい。

価値観がなければ人間は悩まない。自分はどうしてこうなのかという悩みは、こうであるべきだという価値観があるから成立する。相手はなぜこうなのかという悩みは、人間は普通こうであるべきだという価値観があるから

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「いじめっ子」への処方箋

「いじめっ子」への処方箋

タイトル画像は、私がいつも財布に忍ばせている小さな紙きれだ。
裏に「はっぽへ ちっちより」とある。「はっぽ」は次女、「ちっち」は長女のこと。
これは一時期、妹をいじめる癖がついてしまった長女が次女に贈った手紙だ。15年以上、私はこの小さな手紙を大切にしてきた。

「いじめられっ子」だった私さて、ここで話はさらに40年ほど前に飛ぶ。
私は小学校の低学年まで「家庭内いじめられっ子」だった。5歳上の長兄

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国道沿いで、だいじょうぶ100回

国道沿いで、だいじょうぶ100回

子どものころ、大人気のお歌があった。

「奈美ちゃん、奈美ちゃん、どっこですか〜♪」

先生が歌えば、

「ここでっす、ここでっす、ここにいます〜っ♪」

子どもらは大喜びで、返事をする。

母が歌う。

「良太くん、良太くん、どっこですか〜♪」

弟はいつもどこかにいたけど、それは絶対に、ここではなかった。

ジッとしてられない弟だった。
だまってられない弟だった。

保育園でも、小学校でも、歩

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強要された我慢で、人は育たない。 「叱る」をどう手放すか。

強要された我慢で、人は育たない。 「叱る」をどう手放すか。

「人を育てるとは、期待しないこと」

去年、このタイトルのnoteを書いた。期待を手放し、相手を信頼し、ただただ見守る。子育てにおいても、経営者としても、「見守る」を徹底していきたいと心がけている。

ただ、全てが全て、見守ったほうがいいかというと悩ましい。

ぼくが特に悩んでいるのは、子育てにおいて、子ども達に多少の我慢を覚えさせたほうがいいのではないかということだ。

基本的に、ぼくは子どもた

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一人で年間200冊! ブックデザイナー井上新八の過密をきわめる鬼ルーティン24時間

一人で年間200冊! ブックデザイナー井上新八の過密をきわめる鬼ルーティン24時間

 

書店さんに並んでいる、
数えきれないほどの本。

そのうちの1冊を、
なんとなく、
吸い寄せられるように、
パッと手にとってしまった。
そんな経験はありませんか?

実はそこには、
デザインの魔法が存在しているのです。

こんにちは。
サンクチュアリ出版編集部の大川美帆です。

今回、お伝えしたいのはこの方について。

井上新八(いのうえしんぱち)1973年東京生まれ。フリーラン

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お金の話について

「記事にするほどでもないけど、なんとなく書きたいなぁ」みたいな事を今後ここで書いて行こうかと思いまする。ちなみに有料にするかも知れん。
最近Twitterでもちょろちょろ言われてますけど、すぐ激切れしてあーだこーだ言って来る人が居るのでそういう人を避けたいしもうちょい自由に書きたさもあるので……。

まあそれはともかく、今日は「お金の話」について書きたい。別に「ヤッP~~~!僕の年収は8000万円

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【初心者向け】知ってる?フィルムとデジタルの「現像」の違い。そして大事な「フィルムのデータ化」の話。その1【6/30 2訂版】

【初心者向け】知ってる?フィルムとデジタルの「現像」の違い。そして大事な「フィルムのデータ化」の話。その1【6/30 2訂版】


「現像ちがい」の話ある日Twitterに流れてきた、とあるブログ記事。

中に掲載されている写真は非常に美しいものも多く、読んでおられる方にも共感されている方、写真に感嘆する方など、好意的な表現が多く見られたのだが……だが。ここには一つ、重大な間違いがある。

そう、フィルムの「現像」は、デジタルの「現像」と根本的に違い、お店では客側からの特殊な要請(*1)がない限りは、同じ仕上がりでなければな

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【はじめに全文公開】堀江貴文も評価した、インセンティブを「お金」ではなく「早く帰れる」にした飲食店

【はじめに全文公開】堀江貴文も評価した、インセンティブを「お金」ではなく「早く帰れる」にした飲食店

『売上を、減らそう。
たどりついたのは業績至上主義からの解放』
中村朱美(ライツ社)2019/6/14発売 

ランチのみの国産牛ステーキ丼専門店、どれだけ売れても1日100食限定、インセンティブは早く売り切れば早く帰れる、営業わずか3時間半、11時から14時半、飲食店でも残業ゼロ、なのに従業員の給料は百貨店並み。

「100食以上売ったら?」 「昼だけじゃなくて、夜も売ったほうが儲かるのでは?」

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人生のご褒美

人生のご褒美

ある著名人の方がご結婚されるという記者会見のあった深夜。その人がレギュラーを務めるラジオ番組は、いつも通りに放送された。

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そのおめでたいニュースを見て、その日のお昼に僕は親友に「おめでとう、よかったね」とメールを送った。何故なら彼はその人のことがずっと大好きで、ずっとファンとして応援していたからだ。シェフ見習いとして修業していたころ、彼の独り暮らしのアパートには冷蔵庫と布団

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「もうだいたい分かった」と錯覚しないために、定期的に一年生になる

「もうだいたい分かった」と錯覚しないために、定期的に一年生になる

早いもので、フリーランス生活4年目に突入しました。
初年度はもう何がなんだかわからなかった自営業としての生活。案件のご依頼があるたびにアドレナリンが出まくり、お見積書や請求書を発行するたびに「これで大丈夫かな?」とドキドキし、確定申告のわからなさにもがき苦しんでいた日々も、
数年やるとそれなりにこなれてきて、ある程度パターンが見えてくるようになりました。

「もうだいたい分かったから」と歩みを止め

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貧困を抜け出すのに、必要なことは何か

貧困を抜け出すのに、必要なことは何か

「社会的弱者の多くは転職ができない。収入をあげられないのは自己責任だ、というのはいささか暴力的だ」ということを
私は過去いろんなところで聞いたり、見かけたりしてきた。

大体解決策として出てくるのは「最低賃金の値上げ」「高所得者からの納税額引き上げ」で、いつも「本当にそれでいいのかな」という気持ちになる。

実際社会的弱者という一言にも色々な状況が含まれるので一概には言えない。
身体的な問題で

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2-3| 未来をも見通す思考の哲学【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

2-3| 未来をも見通す思考の哲学【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 先ほど、物事は有機的につながっていると伝えたが、私の考え方の根本にあるコンセプトは、「すべては分かれているように見えて、有機的なつながりを持っている」ということ。

 ワンネス(全一性)の証明がライフワークだと思っている。



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たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開

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2-1|日々、どのように考えれば良いのか?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

2-1|日々、どのように考えれば良いのか?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 では、思考力を鍛えるためには何が必要かと言うと、「考える」「書く」「話す」の3つのサイクルの確立である(図14)。



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たくさんの方に手に取っていただいた「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」(プレジデント社)。大反響を記念して、8/14限定で全文を公開します! 令和時代の生き方・働き方をぎゅっと凝縮した一冊です。

思考力を鍛える「3つのサイクル」 まず思考

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1-2|考えるとは何か?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

1-2|考えるとは何か?【1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法】

 AIやロボットの台頭によって、我々人間は何をすれば良いのか、人間の本源的な価値はどこにあるのか、改めて問われる時代がきている。
 ある人は原始的生活に憧れ、ある人はシステムやテクノロジーに便乗する、そしてある人は悟りや宗教に道を見出すかもしれない。

 そんな中、私は考えること〝のみ〟を職業の中心に据えている人を「ブレイン・アスリート」と呼んでいる。
 糖質制限ダイエットや筋トレブームの昨今、「

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