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親友へ


わたしの親友が誕生日を迎える。
今「親友」と打って少しだけ違和感を覚えている。確かにわたしにとっては親友だけど彼女がそう思っていなかったらどうしよう、と思うから。面と向かってそんな話もしないしね。そんな彼女に少しだけラブレターを残しておくことにします。

中学の部活で一緒になったよね。1番くらいかな、ってノリで張り切って行ったら、すでにいたのがあなただったんだよ確か。その頃のあなたは髪の毛が長くて、その長い髪をキレイに三つ編みにして、細い体でニコニコ笑って虫を追いかけていたの、わたしはなぜかよく覚えてるよ。

部活でパートも違ったし、小学校も違って中学で出会って、中学のクラスなんて3年間1度も同じになることはなかったし、そのあと高校だってバラバラになってしまった。
みんなが「スマホデビュー」とかいって高校入学したのにわたしは親が厳しくてガラケー、あなたは必要ないってスマホもガラケーも買ってもらわなかったよね。連絡をとる手段なんてなかったはずなのに、どうしてずっと仲良いままなんだろうね、どうしてずっと繋がってるんだろうね。今よく考えたらとっても不思議じゃない?

あなたにもいろいろあっただろうけど、わたしにもいろいろあって、高校はやめたし、専門学校は休学して、退学した。メンタルも病んでしまったし、腕は傷だらけになっちゃったし、ネガティブだし、普通に考えたら引くはずなのに、みんな離れていったのに、なぜか本当にあなただけはずっと「はいはい」とか言って近くにいてくれて連絡してくれるよね。
わたしのウネウネの傷跡さわって「ゾワゾワする〜〜」ってニコニコ笑うのはあなたしかいないよ。

何が言いたいかってわたしはとてもあなたに救われています。わたしにとってはあなたしか友達と呼べる人がいないんじゃないかと思うくらい、本当にまわりに人がいません。そんな感覚。
近くにいるからこそ、あなたの言葉に左右されたり、落ち込んだり、イライラしたりももちろんするけど、一緒にいて最高に楽しくて最高に自由に、何にも考えずに生きれるのってけっきょくあなたしかいないんです。落ち込んだときに「どうしよう、死にたい」って素直に口から言葉にできるのも、好きなものを構わずに永遠に眺めていられるのも、あなただからです。

先日、サプライズプレゼントをされてたよね。わたしも自分のことのように嬉しくてたまらなかったよ。あなたのまわりにわたしだけじゃなくて、ちゃんとあなたのことを大事にしてくれて幸せにしてくれる人たちがいること、とても嬉しく思ったよ。おめでとう。

重たいかなって打ちながら思ってる、けど、わたしの世界は狭いから、ついつい人への思いが重くなってしまう。それに、軽い付き合いはわたし自身が嫌いだからね。

あなたはこれから就職してバリバリ働いて、今の彼氏さんと結婚したりするのかな。羨ましいって思ったりする反面で、視聴者みたいにあなたたちのことをのぞいてるの、めちゃくちゃ楽しいんだよ。仲良くいてね。

わたしとあなたは結構違うよね、最近気付きはじめてる。でも違うからこそきっと近くでずっと仲良くできてるのかもね。いつもありがとう。

どうか無理せず過ごしてほしいです。あなたは弱音を何にも言わないし、悩みとか考えとか全然言葉にしなくて、でもしっかり行動するから、すごいなあって思ってみてるけど、心配しています。わたしは力になれないかもしれないけど、疲れたら溶けるほど休んで、誰かにどうにかしてもらいたいときには、わたしもいるって思い出してもらえたら嬉しいです。

いつも本当にありがとう。
わたしはあなたがいてくれるだけで嬉しいです。
新しい1年、素敵に、楽しくて成長していく1年になりますように。

お誕生日おめでとう。☺️


#HappyBirthday #ラブレター



わたしの文章で何かできそうなことがあれば、全力で力になりたいと思っています。