制度構築って大変なんだよ

新型コロナウイルスで大変な思いをされている皆様、お疲れ様です。皆様それぞれの立場で大変だと思います。医療関係の方はもちろん、感染された方、感染された方の御家族や接触関係にある方、陽性反応が出た方が訪れたお店の方、ドラッグストアやスーパーで働く方、運送業の方、飲食店の方…あっちを立てればこっちが立たず、誰かが大変だと言えば俺も私もと大変さを競って更に大変ですね。

何事もないかのように出勤が続く方も不安が募りますよね。私の会社は全国に拠点がありますが、今のところ2月末に大急ぎで構築した時差出勤で対応してもらったり、休校などで休まなければならない人には休暇付与したりと、対処療法で応急処置しながら凌いでいます。

応急処置をするのも、制度が必要なの知ってますか?

時差出勤もテレワーク勤務も、労基法や安衛法を遵守した状態で適用されなければならないので、なんっっっっにも考えてないとえらいことになるんですよ。この前はどこぞの拠点で「子連れ出勤できないか」という話が出て、マジでちゃぶ台をひっくり返したかったです。課長は「発想が昭和だ…」と苦笑いしてました。(子連れ出勤、昔はおんぶしながら仕事したりもあったでしょうけど、今は託児場所作るのが普通です)

私はこの制度を作る側にいるわけで、新型コロナウイルスの動向を1月半ばくらいから課長と気にしつつ、何度も経営陣側に聞いたわけです。「何もしなくで大丈夫ですか?」と。(海外にも子会社があるので)
ある日突然、時差出勤やりたい!とか、休業するしかない!とか、テレワークしよう!とか言われても、環境もさることながら「制度がない」からです。

制度がないってことはルールが決まってないんです。ルールが決まってなかったら、従業員に周知できませんし、正しく運用してもらうこともできません。内容によっては理解をしてもらうために説明する必要もあります。理解されないまま進めれば、反発も起きるし会社への不信感も募ります。

散々ケツ叩いて(失礼)、漸く海外現地法人に感染者等はないなどの通達は出しましたが、時差出勤にしたいと言い出したのは、経営側が適用させたいと思っている日の2日前でした。社会保険労務士に、就業規則の改訂や従業員代表(労働保険組合)との協定が要るかなどを問い合わせて、勤怠管理システムも急いで改修して、2月末に通知して3月から適用させましたが、従業員からは「これって強制じゃないですよね?」と聞かれる始末。

会社の指示を「強制」と思わないんですよ(本社:東京のどこか)

そして、システム側でテレワークの準備だけしておくということになり、始めたのが3月末頃。この時も聞きました、「テレワークを適用させる予定があるなら、制度作らなきゃいけないから早く行ってください」と。

テレワークを適用させたいと思っている日の3日前に言ってきました。(殴り飛ばしたい)

課長がどう思ったのか知りませんが、さすがに私に振らずに自分で作ることにしたみたいでした。説明するのも大変だし、私が荒ぶるからですね(よく荒ぶる)
まあ結局、社会保険労務士に問い合せて規定の雛形もらったり、どこまでやっときゃいいか聞いたのは私ですけどね!!!!

なんなんだろう、舐めてんのかなぁ…会社が遵法状態でいるための制度を作らなかったら意味ないんだよ…だから早く言えって言ってるのに!!!!

もし自社内で急に新しい制度ができたときは、ぜひ、そういう企画をしている課の方を労ってあげてください…。

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